【読書レビュー】億万長者 専門学校【神が降りてくる瞬間】
【読書レビュー】億万長者 専門学校【神が降りてくる瞬間】
こんにちは
yoshi(@yoshiblogsite)です。
今回はクリス岡崎さんの「億万長者専門学校」といういかにも怪しい本を読んだのでレビューしようと思います。
KindleUnlimitedのレビュー順で高い順位にいたので読んでみました。
怪しさ爆発
一言でいって非常に怪しい本です。
- タイトルがもろに怪しい
- 著者が怪しい
- 文章が怪しい
- 不自然に低評価が少なく怪しい
むしろ怪しさを前面に押し出してしまっているのではないかというくらい怪しい本です。
実際クリス岡崎さんは行政処分受けているようなので、そのへんは注意しつつ読みましょう。
どんな本か
とりあえず怪しい本ではあるんですが、基本的な成功法則と言われるものは網羅しています。
そして、それをクリス岡崎さんというフィルターをかけて表現をアレンジしたものだと捉えて差し支えないと思います。
非常に独特な雰囲気(怪しい反面クソ真面目だったり堅苦しくない)なので、ハマる人にはハマると思います。
最初は受講者たちの主に会社を経営しているような人たちの声が載っていて、権威性を高めています。
その後成功法則フェーズがあり、最後に全体の要点をまとめたものが書いてあるという構成です。
なので、最後の要点だけ見て知っていることばかりであれば読む必要はないかもしれません。
個人的にはこの厚さの本にしてはそこまで新しい学びのある本ではなかったですが、いくつか新しい学びがあったのでそれは後述します。
注意点がある
この本の中で、危険なお金稼ぎの方法を勧めている箇所があったので、そこは入念に調べた上でおこなうか、相当リスクを覚悟して進むかしたほうがいいと思います。
その2点とは
- 年利12%の投資
- ネットワークビジネス
この2つです。
この本を読んでハイになって内容を鵜呑みにできるような超素直な人は、この2つの世界にはびこる魑魅魍魎の餌食になりやすいでしょう。
確かに年利12%の投資は毎月10万円投資を20年間続ければ1億円近く(正確には約20%の税金がかかるので足りないが)になります。
しかし年利12%の投資はかなり安定性にかけますから、相当勉強しないといけません。
それこそ証券会社で働くトレーダーレベルの知識を身に着けるまで勉強する、という覚悟の上で進むのが懸命です。
一般人の投資知識で安定的に狙えるのは年利3%程度、すこし勉強した人で5%程度、安定の代わりに損失のリスクをとってリスクマネジメントができてやっと10%を超えてくるという感じです。
なので、無理ではないんですが空き時間、休日など全ての時間を投資の勉強に割き、投資のプロになるくらいコミットするのをおすすめします。
しかもそれは勉強が終わってから12%を狙う投資を始めるので、20年間ではなく勉強3〜5年として20年以上は必要になります。
間違っても1年目から12%を狙うのは一部の天才を除くほとんどの人におすすめしません。
僕は少なくともまず1年間は株の動きを5%程度の運用益をねらいつつ身を以て体験してから、順に12%の投資を目指すのが懸命だと判断します。
次にネットワークビジネスです。
これはインターネットビジネスではなくて、昔「MLMやろうとしている人へ注意喚起!ネットMLMも。【そんな甘くないよ。結構ヤバい】」という記事にも書いたいわゆる「マルチ商法」とか「ネズミ講」的なやつです。
厳密にはネズミ講ではないんですが、少なくとも日本において闇が深いのは間違いありません。
確かに本で紹介されているようにドナルド・トランプ大統領やクリントン大統領も推していたネットワークビジネスという仕組みですが、日本では相当分が悪いと思ったほうがいいです。
ミキプルーンとかAmwayとか聞いたらわかる人もいるかも知れませんね。
Amwayといえばやまもとりゅうけんさん。
アムウェイの元ディストリビューターでアムウェイをディスりつつ別の分野で実績を上げている人です。
もしこの道をどうしても試す場合は、洗脳に関する知識、脱洗脳に関する知識を学んでから踏み込むのが懸命です。
学びのあった文章
取り扱い注意な情報がサラッと出てくるので危険な部分もある本なのですが、間違ったことを言っているわけではないので学びはありました。
そんな内容を紹介していきます。
真の億万長者
途中で破産したり、どんな困難に陥ったとしても、何度でも何度でも億万長者になれてしまう。ゼロから始めても何度でも1億円稼ぐことができる。僕はそんな能力を持っている人こそが、「真の億万長者」だと教わってきたんだ。
当たり前ではあるんですが、ふと忘れてしまう。
そんな内容です。
真の億万長者になるとお金への執着がなくなります。
なにせ一文無しになっても必要ならまた億万長者になれるのですから。
ちなみにアメリカのドナルド・トランプ大統領は何度も破産してるのは有名な話です。
億万長者は通過点に過ぎない
何かをかなえるために億万長者になる必要があって、億万長者になることが「目的」ではなくなったとき、絶えることのない「やる気」が生まれてくるんだ。
億万長者になることが目的になってしまうと、力が出てきません。
誰かを幸せにしたり、世の中をもっと便利にしたりといった巨大な夢の必要条件として億万長者になる必要があれば、億万長者になるんです。
億万長者にならないのは、そうなる必要がないからです。
幸せはいつも「今、ここにある」
「幸せというのは、見つけるものでも、たどり着くものでもなくて、今、ここにあるもの」
僕たちは幸せはお金を稼いだ先にあるものだと錯覚します。
しかしお金と成功は相関することが多いですが、成功と幸せは相関しません。
つまりお金と幸せは相関しないんですね。
「いや、そんなの知ってる」って感じですが、それではなぜ日本人はこんなに満たされているのに、もっとお金を欲しがるのでしょうか。
本心ではお金と幸せが相関すると信じているのかもしれませんね。
僕はやりたいことはいくらでもありますが、今幸せかと聞かれれば常に幸せです。
人のせいにしないのは自分の人生を取り戻すため
「自分の人生をつくってきたのは自分だ」と受け入れると、「これからの人生をつくり出す権限は自分自身にある」ということがわかってくる。「自分の人生のコントローラー」は、他の誰でもなく、自分自身が握っているんだよね。
僕たちはとかく人のせいにしがちです。
しかし、それは良くないことです。
なぜなら自分も苦しむからですね。
常に自分の選択が人生を作ってきた、ということを本心から悟ることができたとき、他人の人生の中で生きることが終わり、自分の人生が始まります。
人のせいにすることが日常的になっている場合、いつの間にか他人の人生を生きているのではないでしょうか。
苦痛をパワーに変える
億万長者は、苦痛をパワーに変えることができる人。なので、フツーの人とは、好き嫌いの基準が違う。
「【読書レビュー】夢をかなえるゾウ3 ブラックガネーシャの教え【未来から現在を観る視点】」や「【読書レビュー】筋トレは必ず人生を成功に導く 運命すらも捻じ曲げるマッチョ社長の筋肉哲学【100%合法ドラッグ】」でも紹介しましたが、成長には苦痛を伴います。
普通の人は遠ざける苦痛を、むしろ快感に変える力を持つことができるか。
そうきくとただのドMですが、あくまで成長のための苦痛なのでちょっと違います。
釈迦は苦行の中に悟りはないとしましたが、苦行の中に成長はあります。
苦行を苦行と思わなくなるレベルまで成長することが、成功=人生の目的達成に導く手段といえるでしょう。
神が降りてくる瞬間
「オレがステージに上がる前に、足がガクガクして、震えがきて、体が冷えてきて、ドキドキ、ドキドキ、ドキドキして、やがて頭が真っ白になったときに、『神が降りてきた』ってわかるんだ!」
ステージにあがったときに活き活きしている人と、ステージ恐怖症にさいなまれて引退してしまう人。
その差は何か。
僕たちも人前で話す時は少なからずあると思いますが、そのとき緊張をコントロールする能力は身につけておいて損はありません。
そのときに使える概念がこちら。
「神が降りてきた」
信仰心の薄い人からすると「いやいやいやいや」という人もいるかも知れませんが、もしかすると本当に神が降りてきているのかもしれませんよ。
だって明らかにいつもと違う精神状態、時間の流れの感覚まで変わっている状態ですからね。
ちなみにこの概念がこの本で一番ためになった考え方です。
みなさんもぜひ人前に立つ時の心構えとして「神が降りてきた」と考えてみてはいかがでしょうか。
失敗は成功のもと
小さなスランプや小さな失敗をしてしまったら「立ち直り方を実践するチャンス」だと考えてみたらどう?
日々何かを行っている人であれば、小さな失敗は結構頻繁に起こしているのではないでしょうか。
そのときに「あーだめだ」で終わるのか、「立ち直り方を実践してみよう!」と捉えるかで天と地ほどの差がうまれていきます。
ぜひ、練習だと思って立ち直ってみましょう。
ちなみに立ち直り方の方法はこの本に書いてありますが、心を変えるのではなく体の動きや姿勢から変えていくのがいいですね。
8種類の成功タイプ
「8つのビジネスタイプ」にはどのような役型があるのだろう。ロジャー・ハミルトンが提唱するその「8つの種類」について教えよう。
ウェルスダイナミクスプロファイルによると自分に向いたビジネススタイルは8種類のどれかに当てはまるそうです。
- 起業家(クリエイター)
- 経営者(サポーター)
- 人気者(スター)
- 交渉人(ディールメーカー)
- 投資家(トレーダー)
- 蓄財家(アキュムレーター)
- 地主(ロード)
- 開発者(メカニック)
成功法則には色んな人の色んなパターンがありますが、人によっては相反することを言っています。
矛盾なのでどちらかは自分には向かない成功法則ということになりますが、自分のビジネスタイプを知ってそのタイプの人の成功法則を真似れば遠回りせずにすむよという話ですね。
ちなみに8種類じゃなくて4種類に分けてくれる簡易テストは無料なんでやってみたところ、僕は「スチール」でした。
アキュムレーター、ロード、メカニック当たりですね。
複利の運用、権利の取得、システムによる自動化
それぞれのタイプの代表がウォーレン・バフェット、ジョン・D・ロックフェラー、ジェフ・ベゾスらしいので、この辺の人たちのやり方を参考にするのがいいとのこと。
非常によくあたっているんですが、僕が今ホワイト企業でITエンジニアやってたり、数十年単位の資産運用を苦痛に感じないのもだからこそなのかもしれません。
株や不動産だけでなく借金も含めて、整然とした自動的にお金が増える仕組みを構築したら、それはそれは幸せな気分になるだろうなぁというのが想像できますし、たぶんその過程も幸せです。(スターとかクリエイターとかの人には共感が得られないことかもしれませんが。。。)
正反対の人が一番のパートナー
でも実は多くの場合、ビジネスを加速&拡大するもっとも大きな力になるのが、「自分と正反対のビジネスタイプ」の人だったりするんだ!
自分と正反対ということは、意見が対立する反面で自分が苦手なことが得意である可能性が非常に高いです。
たぶんうちの嫁がそうで、スターやクリエイターな人なんですがアキュムレーターやロードとはすこぶる反対なんですね。
その分お互いがお互いの持たないものを補完しあっている関係です。
ちなみによくある夫婦喧嘩は「価値観の不一致で別れそうな恋人たちに向けた弁証法的恋愛論の説明【アウフヘーベンリーベ】」で解決を試みます。
もしビジネスパートナーだったら非常に相性がいいのかもしれません。
学校では全教科を上げていくのが求められますが、実社会で役立つのは数学1万点、他の教科は10点みたいな人たちです。
貧乏脳と億万長者脳
「消費が快感」で、「投資が痛み」。「消費に積極的」で、「投資に消極的」。これが「貧乏脳」の考え方。
「億万長者脳」は、逆なんだ。「投資が快感」で、「消費が痛み」。「投資に積極的」で、「消費に消極的」。
もう話し尽くされていることですが一応載せておきます。
お金の使い先が「投資」なのか「消費」なのか。
実は僕は億万長者ではないんですが、消費がとてつもなく苦痛です。
投資だと思えないものにお金を使う時、それがいかに高級で素晴らしいサービスであっても、それを消費している間凄まじい心の苦しみを覚えるのはこういう理屈なわけです。
高い料理、高い服、高級車、高い宿泊施設
サービスは最高なのに満たされるのではなく、逆に体からすべてのエネルギーを吸い取られている感覚。
お金を払って精神的苦痛を買う(しかも高級で消費が好きな人からしたら羨ましい)という謎。
その苦痛はときに「この消費サービスを潰したい」という憎しみに変わるほどなので相当ですが、それでは人生豊かに楽しめないので修行が必要ですね。
苦痛な「消費」をしてそれを苦痛に感じない境地を目指しています。
ちなみに8兆3000億円もの資産を持つウォーレン・バフェットは朝食が毎朝最大で3ドル17セントのマクドナルドのハンバーガーという激安な食生活でも有名ですが、これに激しく共感できる僕はやはりスチールの特性なのでしょうか。(むしろ朝食は食べずにプロテイン飲むだけですから、バフェットより安上がりという点では負けていません!)
その気持がほしい
じゃあ聞くけど、どうして「野球選手」になりたかったの?実は、野球選手になりたいと思っていた人は、野球選手という仕事や肩書き以上に、「野球選手なら、きっとこんな気持ちなんだろうな」という「気持ち」がほしかったんだ。
どんな夢を抱いていたでしょうか。
子供の頃なんて、たいして世界のことを知らないので職業は当てにならないです。
しかし、ほしかった「気持ち」は紛れもない真実でしょう。
そこにこそ「自分」が存在し、何のために生きているのかというヒントが隠されているのかもしれませんね。
ちなみに僕の小さい頃の夢は森に住む釣り人でした。
まとめ:【読書レビュー】億万長者 専門学校【神が降りてくる瞬間】
いかがでしたでしょうか。
怪しいタイトルとは違って意外と王道の成功法則を踏襲している本です。
ただし、注意点はちらほらあるのである程度人生経験をした人じゃないとあまりおすすめできないのが本音です。
特に大学生や新社会人たちは、下手すれば魑魅魍魎に普通にカモられるので気をつけたほうがいいと思います。
そうでない人も、投資や起業相当のことを経験したことがない人は注意しながら読み進めることをおすすめします。
このブログでは毎日更新で「過去の自分が知りたかったこと」をジャンル問わず書いているので、もしあなたの役にも立ちそうなことを書いていたらまた読みに来てください。