【読書レビュー】夢をかなえるゾウ3 ブラックガネーシャの教え【未来から現在を観る視点】

2019年11月1日

【読書レビュー】夢をかなえるゾウ3 ブラックガネーシャの教え【未来から現在を観る視点】

こんにちは

yoshi(@yoshiblogsite)です。

女性からも支持の高い男性向けの恋愛指南書「LOVE理論」の著者である水野敬也さんのもう1つの人気シリーズ、夢をかなえるゾウの続編の「夢をかなえるゾウ3 ブラックガネーシャの教え」を読んでみました。

1巻と2巻もレビューしています。面白いのでよければこちらもご覧ください。

1巻:【読書レビュー】夢をかなえるゾウ【八百万の神への感謝】
2巻:【読書レビュー】夢をかなえるゾウ2 ガネーシャと貧乏神【愛を楽しむこと】

今回の主人公は女性。そして課題がハードになってカムバック

1,2巻とも主人公は男性だったんですが、今回はOLです。

しかも占い好きでパワーストーンが大好きという他力本願の権化のような、成功からは程遠い女性という設定です。

最近は女性の進出がいちじるしいですし、「楽して成功したい」という風潮がむかしより強くなっているので、こういった主人公設定にしたのではないかと推測しています。

1,2巻と違って結果的に主人公の女性と同棲することになるガネーシャがどんな感じか、ぜひ読んで楽しんでみてもらえればと思います。

そしてブラックガネーシャが2柱出てきて、商売のうまいところをついてくるので面白いと思います。

また、2巻では1巻のような「課題」感がほとんどありませんでしたが、この3巻ではしっかり出てきます。

しかもかなりハードモードになって。

「ブラック」というだけあって、今回のガネーシャの出す課題は痛みと苦しみを伴います。

例えば「今までずっと避けてきたことをやってみる」という課題があります。

避けてきたのには理由があるはずで、人によっては強い抵抗感を感じて自分の心と闘わなくてはならないでしょう。

1巻の課題をクリアした人でも、3巻の課題は「うっ」となるものが出てくると思います。

しかし主人公はなんだかんだでそれらの課題をクリアしていって、最後は最初には想像もしなかったようなハッピーエンドを迎えるストーリーです。

個人的には、ストーリーとしては3巻が一番感動しました。

本の最後にはいつもどおり課題一覧とともに著者が伝えたいメッセージがまとまっているので、復習したりポイントだけ読みたい人は最後を読むといいでしょう。

今回のレビューではそれらを載せることはせず、個人的にいいなと思ったところだけをご紹介します。

本質的な改善が必要

「パワースポットに出かけたり、パワーストーンを身につける人は多いんだけど、なんていうのかな……あれは風邪をひいたときに風邪薬を飲むようなものなの。でも、今のあなたに必要なのは、風邪をひかない健康な身体を作ることなのね。私の言ってる意味、分かる?」

ガネーシャの言葉ではないんですが、全くそのとおりですね。

風邪薬は風邪薬で役に立ちますが、いつもそれに頼ってもいられません。

一番力をかけるべきはパワーストーン集めではなく自分の能力を上げることです。

ちょっと欲しいものであふれかえる部屋

「住んどる部屋を見たら、その人の心の状態が分かるちゅうのはよう言われることやけど、自分、こないな部屋に住んどったら絶対欲しいもん手に入れられへんで。それ何でか分かるか?」ガネーシャは続けた。「それはな、この部屋には、自分が『ちょっと欲しい物』ばっか置いてるからや。

僕たちはちょっと欲しいものばかり買ってしまいがちです。

しばらく我慢して、すごく欲しい物を買うことはほとんどないでしょう。

例えば1年間我慢して12万円のものを買うより、毎月1万円のものを買う人のほうが圧倒的に多いんです。

年齢は関係ない

「私、もうこんな年齢だから。今さら頑張っても無理だと思う……」するとガネーシャは、「なんやそれ」とあきれるように笑って言った。「自分、カーネル・サンダースくんが頑張り始めたんいくつんときか知らへんのか?65歳やで。

何歳になっても成功には一切関係ないんですね。

アンナ・モーゼスは75歳で筆を執り、80歳で個展を開き一躍有名になったそうです。

「もうこんな年齢だから」

この言い訳は本当に使い古されていますよね。

ほんとうに都合のいい、カッコ悪いいいわけだと思います。

そんな人間にならないように注意したいものですね。

嫌なこと、苦手なことに可能性があるときもある

「せやから自分もな、嫌なもんや苦手なもんを遠ざけるんやのうて、そういうもんの中に自分にとってプラスになる面を見つけるんや。そしたら自分の中に眠ってる可能性が引き出されるんやで」

吃音症だったスキャットマン・ジョンを例に出し、吃音を逆手に取って特殊な歌唱法で大ヒットを生み出したその経緯から、苦手意識のあることも諦めなければ希望が見つかるという話です。

僕たちは嫌なことや苦手なことは遠ざけますし、それが正しい道に導くこともあります。

しかし、本当は音楽をやりたいのに吃音症だからといって諦めていたら、スキャットマン・ジョンは歴史に残る名作を残すことはなかったでしょう。

本当にやりたいことなら、逆手に取って長所にできないか考えてみるのを忘れないようにしたいものです。

頑張り疲れたときは目標達成後を想像する

「頑張るのがしんどなったらな、欲しいもん手に入れた状態をリアルに想像してみい。そしたら、どないしんどいことでも乗り越えられる力が湧いてくるからな」

毎日頑張っていると、そのうち辛くなってくるものです。

そんなとき僕たちは諦めたり別の道に向かったりしてしまいます。

しかしどうしても乗り越えなければならないこともあるでしょう。

そんなときは乗り越えた先の未来を想像すると力が出てきますよね。

これは本当に効果がありますからおすすめです。

欲望を味方につける

人間ちゅうのはな、自分の心の奥底にある本音の欲求に従うたら、自分の能力をフルに発揮できるもんなんや。逆に、外から押しつけられたもんは本音では望んでへんから、頑張ろう思てもやる気が出えへん。レオナルド・ダ・ヴィンチくんもこう言うてるで。『欲望を伴わない勉強は記憶を損なうだけだ』てな

欲望を悪だと思っていないでしょうか。

欲望は暴走してしまうと悪になりますが、手なづければ強力な味方になります。

むしろこの悪魔を手なづけなければ本当の力は出せないということかもしれませんね。

自分と向き合い、本当の欲望を力に変えて進んでいきましょう。

空き時間にやることを決めておく

いつもはちょっとした空き時間があると、なんとなく携帯電話をいじってしまうのだけど、「空いた時間はこれをやる」とあらかじめ決めておくことで、すぐに作業に取りかかることができた。そして、最初は面倒に感じても、一度始めてしまえば勉強は思った以上に楽しむことができた。

空き時間があったらとりあえずスマホでSNSチェック

そんな人は多いのではないでしょうか。

もし何のためにもなっていないようなら、予め「空き時間にすること」を決めておくと良さそうです。

空き時間というのは意外とばかにならないほどの積み重ねになりますから、オートマチックに勉強の時間に当てれば、何か1つの分野をマスターするのはそんなに難しいことではないでしょう。

良いものではなく少ないものに価値を感じる

人間ちゅうのは、『良いもの』に価値を感じるわけやおまへん。『少ないもの』に価値を感じるんですわ。

商売において敵のブラックガネーシャが話した内容です。

しかし、まっとうな商売をすると自然と「少ないもの」になっていきます。

これを悪用することで良くないものに価値を感じるという錯覚に陥ります。

世の中にはそんなもので溢れていますよね。

僕たちはしっかりそれを見定める目を持たないと、まんまとハメられて自分の審美眼の無さから大損をすることになってしまいますから注意したいですね。

絶対にかなわない希望を売る

「人間ちゅうのは希望をかなえたら飽きてまいまんねん。せやから希望は希望のまま──つまり、かなえへんようにせんとあきまへん。もし、誰もが必ず成功してまうダイエット法があったら、ダイエットの会社が潰れてまいますがな。ダイエット産業ちゅうのは、人を確実に痩せさせるわけやおまへん。『痩せられるかもしれない』ちゅう『希望』を売ってまんのや」

こちらも敵のブラックガネーシャが話した内容です。

本当にいい商売と、このような悪徳な商売は表面的な結果だけをみると全く同じ状態に収束しています。

そのため、僕たちは表面的なところだけを見て「絶対にかなわない希望」にお金を払っていることはよくありますよね。

あなたがお金を払おうとしているその人は果たして金の亡者なのか、それとも本当に楽しくて、天命としてやっている良い商売なのか見極める目を鍛えていきましょう。

商売の基本

「商売の一番の基本はな──まず自分が『一番良いお客さん』になることやねん」

僕たちは仕事だからといって、好きでもない商品をお客さんに売ろうとしてしまいます。

一見好きでもない商品でも、調べていけば必ずいいところが見つかり始めて好きになりますが、それをしません。

表面的なマニュアルだけで効率的に売ろうとします。

しかし結果的に、それはもっとも自分の給料を増やす妨げになっている=最も非効率的なことになっているという話です。

それでもどうしても好きになれない商品だった場合は、絶対に関わってはいけないとのことです。

自分の子供がいたと想像して、子どもに勧められるか?というのが1つの判断基準になります。

感動したことを仕事にする

仕事を選ぶとき一番大事にせなあかんのは、これまでの人生で自分が何に感動したかちゅうことや。そんで自分が受けた感動を、今度は人に伝えたい、伝える側に回りたい、そう思たとき人は自然な形で仕事ができるんやで。せやから最初は『お客さん』なんや。お客さんとして感動したことを仕事にして、自分と同じようなお客さん一杯作んねん

天命を見つけるにはどうするか。

それは自分が感動したことを仕事にするのが1つの方法です。

もしかしたら、その感動を元に自分なりにアレンジして全く新しい感動を生み出す人もいるかもしれません。

何にせよ、「感動」は人生の道標になるでしょう。

良いものが高いとは限らない

ある宝石店で、トルコ石が売れなくて店のオーナーが困っとったんですわ。そこで店のオーナーは、トルコ石の価格を2分の1にするように店員に指示したんでおます。そしたら石は完売したんでっけど、トルコ石の値段を見てオーナーは腰抜かしましたんや。それは──店員が間違えて、石の値段を2分の1やのうて『2倍』にしてもうてたんでおます

僕たちは物を売っている人たちをなぜか一定の信頼感を持って見てしまいます。

しかし、その値段は果たして妥当なのだろうか。

それは一考の価値ありです。

高いものが良いものだとまるで単細胞のように考えてしまう僕たちの残念な脳をなんとかして制御したいところですね。

ちなみにトルコ石程度であればいいんですが、下手すれば人生がどん底に落とされるレベルでハメられることもあります。

それは不動産です。

不動産の値段は、綿密な調査によって決まっていると思いこんでいる人が多いですが、あれは「ノリ」と「カン」でつけられていることがあります。

「とりあえずサンキュッパからはじめますかー」みたいな勢いで3980万円という値段がつけられる世界です。

ノリで数百万円〜数千万円違ってきますから、すごい世界です。

だからこそ不動産の投資家は不動産市場のその巨大な歪みをうまくついて稼いでいますよね。

本物の商売はジレンマ

「そのとおりや。ずっと赤字やったら自分が潰れてまうからな。でも、なんで潰れたらあかんのや?それは、自分が潰れたら、もうお客さんを喜ばせられへんようになってまうからや。せやから『何がなんでも儲けたい』ちゅう考えと『お客さんのために儲けを出したい』ちゅう考えは違うんやで。お客さんを喜ばせるために値段は下げてあげたい。でも仕事続けていくために利益は出さなあかん。そのジレンマに悩むんが、商売のあるべき姿やねん」

お客さんのためにすべてを与えてしまうと、あっという間に潰れます。

お客さんのためと言っているのに、それは一瞬だけ、継続性が一切ないんです。

それは長い目でみたとき全くお客さんのためになっていませんよね。

だからこそうまく潰れないようなビジネスモデルを考えて、会社を潰さないように、むしろ成長するようにしながらもお客さんのことを考えてサービスを提供する。

会社を自分に置き換えても同じです。

人のために尽くそうとしても、自分が潰れてしまったら元も子もありません。

自分が潰れることを気にしないで人に尽くすのは比較的かんたんですが、無責任です。

「継続的に」他者貢献ができるように、自分をないがしろにした安直な優しさではなく、継続性のある本当の優しさを考えなければなりません。

他者だけでなく自分のことも考え、そのバランスを取らないといけませんから非常に難しいことですが、これができるようになることが成長だと言えるのではないでしょうか。

一発逆転はない

「人生で追い込まれている人間は、一気にその負けを取り戻そうとしますよってに。ほんまは少しずつ少しずつ負けを溜めてきたのに、一発逆転なんてムシの良い話ですわ。せやけど、そういう人間やからこそ、現実が冷静に見れんようになって、目の前に差し出された希望に簡単に飛びついてしまいよる」

敵のブラックガネーシャの言葉ですが、的を得ていますよね。

1巻と2巻のレビューでも「追い込み」が自分の力を発揮する役に立つと紹介しましたが、そのときに一番注意しなければならないことがこれです。

古今東西この法則は面白いように「追い込まれた人間」が引っかかるので、最後の血の一滴まで吸い尽くそうとするようなヤバい人たちがハイエナのように群がってきます。

ピンチのときのうまい話ほど警戒しなければならないことはありません。

願いがかなった後のことをストーリーにする力

「苦しみを乗り越えたとき手に入れられるもんをぎょうさん想像すんのには、コツがあんねん」「コツ?」ガネーシャはうなずいて言った。「『ストーリー』にすんねん」

夢を叶えるには苦しみを乗り越える場面が出てきます。

しかし大抵挫折します。

挫折しないためには乗り越えたときに手に入るものを想像し、それをモチベーションにするのが1つの方法です。

でもちょっと考えただけでは浅い希望しか出てきませんし、それでは苦しみを耐え抜くには足りないかもしれません。

そんなときはストーリーにすることで次々と未来が描かれていきます。

OLの主人公は、断食を乗り越える→痩せる→きれいな服が着られるようになる→服や化粧などおしゃれが楽しくなる→人に会いたくなる→色んな人にあいはじめる→自分の新しい可能性を引き出してくれる人が現れる→いい人脈も増えていろんな楽しいことが起き始める。

そんな感じです。

苦しみを楽しみに変える魔法【未来から現在を観る視点】

「ただ、もし自分が断食できへんかったらそんときは──」ガネーシャは紙を手に取ると、サッと裏返した。「これは全部手に入らへんようになる。……今、どんな気分や」

目一杯、夢を描いて、ふと現実に目を向ける。

すると目標達成のために乗り越えなければならない苦しみの中に自分はいるわけですが、それを途中で投げ出したら今描いていたものは「すべて」手に入らなくなります。

夢をリアルに描いたら描いただけ、「手に入らない」というより「手に入っていたものを失う」という感覚に近いでしょう。

それは「この苦しみを耐え抜いて乗り越えたら、想像が現実になる」という乗り越える楽しみに変わる瞬間です。

諦めたら将来の楽しみがすべて失われるので、自分はもっと苦しむ負のループに入っていく。

めげそうなときは、このガネーシャの話を思い出したいですね。

失敗など存在しない

そもそも自分らが『失敗』て呼んでることは、単に『現実を知る過程』にすぎへんのやで。

失敗なんて存在しないんです。

一歩一歩あるいて、踏みしめていっているだけです。

それぞれが、それぞれの道を踏みしめて、それぞれの道を作っているんですね。

ただその一歩は「まだ」ゴールの一歩ではない。

それだけのことです。

まとめ:【読書レビュー】夢をかなえるゾウ3 ブラックガネーシャの教え【未来から現在を観る視点】

いかがでしたでしょうか。

これで夢をかなえるゾウ「さん」になったわけですね。3巻だけに。(!)

もし面白そうだなと思った方は、KindleUnlimitedなら0円で読めますし、単行本で買っても数百円と激安なのでぜひ読んでみてください。