【純白の大悪魔13選】トゲキッスの育成論と対策【徹底解説】

- 1. 【純白の大悪魔13選】トゲキッスの育成論と対策【徹底解説】
- 2. トゲキッスの型
- 3. 弱点保険型トゲキッスの育成論と対策
- 4. 命の珠型トゲキッスの育成論と対策
- 5. 鋭いくちばし型トゲキッスの育成論と対策
- 6. ラムのみ型トゲキッスの育成論と対策
- 7. こだわりスカーフ型トゲキッスの育成論と対策
- 8. こだわりメガネ型トゲキッスの育成論と対策
- 9. こだわりハチマキ型トゲキッスの育成論と対策
- 10. とつげきチョッキ型トゲキッスの育成論と対策
- 11. たべのこし型トゲキッスの育成論と対策
- 12. 回復実型トゲキッスの育成論と対策
- 13. 半減実(ソクノ・リリバ)型トゲキッスの育成論と対策
- 14. ピントレンズ(するどいつめ)型トゲキッスの育成論と対策
- 15. アッキのみ型トゲキッスの育成論と対策
- 16. 汎用的なトゲキッスの対策を考える
- 17. まとめ:【純白の大悪魔13選】トゲキッスの育成論と対策【徹底解説】
【純白の大悪魔13選】トゲキッスの育成論と対策【徹底解説】
こんにちは
44(@yoshiblogsite)です。
ポケモンソード、ポケモンシールドやってますか?
剣盾になって異常強化されたポケモンの一体トゲキッス。
一手でも間違えれば即「死」に繋がるだけでなく、有利に進んだ試合でも運ゲーによって半強制的に「死」を与えてくる凶悪な悪魔です。
トゲキッスは型があまりにも多く、その上どの型も強いのでどうしても苦戦してしまう相手ですよね。
トゲキッスの微笑みの裏に狂気を感じるトレーナーは少なくないはずです。
今回はそんなトゲキッスの各種育成論と対策を調査・考察していきたいと思います。
はるか昔に
「【ポケモン剣盾】トゲキッスの育成論と対策【白い悪魔!嵌め殺しコンボ】」
を書きましたが、さらに環境は進んだので再調査をします。
トゲキッスの型
トゲキッスの型としては主に下記の13種類が見られます。
- 弱点保険型
- 命の珠型
- 鋭いくちばし型
- ラムのみ型
- こだわりスカーフ型
- こだわりメガネ型
- こだわりハチマキ型
- とつげきチョッキ型
- たべのこし型
- 回復実型
- 半減実(ソクノ・リリバ)型
- ピントレンズ(するどいつめ)型
- アッキのみ型
いずれも凶悪な型ですが、それぞれの特徴と対策を見ていきましょう。
最後には汎用的なトゲキッスの対策を考えてみたいと思います。
弱点保険型トゲキッスの育成論と対策
- 性格:ひかえめ(とくこう↑こうげき↓)
- 特性:てんのめぐみ・きょううん
- 個体値:A抜け5V
- 努力値:H244/B4/C140/D4/S116
- もちもの:じゃくてんほけん
- わざ:エアスラッシュ・だいもんじ・マジカルシャイン・わるだくみ
■特徴
最初期に流行ったトゲキッスで半年ほどたった現在では数を減らしています。
ただ、出し負けした場合もダイマックス弱点保険発動で切り返せる型ではあります。
通称壁キッス構築というオーロンゲと組ませる構築が流行りました。
耐久にも振っていることが多く、弱点を突いたわりには全然削れずにただただ火力を上げ、さらにダイジェットで全抜き体制に入られてしまいます。
最速にすると下から弱点をつかれるので、ダイマックスターンの1ターン分を非弱点保険発動状態でうつことになるので総合火力が下がるので最速にするか削るかは悩みどころです。
ダイジェットで弱点保険発動後にSを逆転していく流れが強いとは思っています。
また、バトンタッチを覚えさせている個体もおり、後続にさらにエース(ウオノラゴンなど)がいるパーティも見受けられます。
■対策
弱点保険を発動させてしまうとほぼ詰んでしまうので、環境に弱点保険トゲキッスが多いときは安易に弱点を突かない(数が少ない時期にあたったら不運だったということで)、弱点保険を発動しても切り返せるトリックルーム、ミラーコート、タイプ一致弱点をつける超火力ポケモン(パッチラゴンなど)などで対策しましょう。
弱点保険型を紹介していたので貼っておきますね。
命の珠型トゲキッスの育成論と対策
- 性格:おくびょう(すばやさ↑こうげき↓)
- 特性:てんのめぐみ・きょううん
- 個体値:A抜け5V
- 努力値:CS252/H4
- もちもの:いのちのたま
- わざ:エアスラッシュ・だいもんじ・マジカルシャイン・くさむすび
■特徴
弱点保険を発動させるかどうかという相手の行動による不安定さを脱して、手軽に超火力を出せるということで弱点保険の次に流行った型です。
また、悪巧みを積まずとも相手を半壊させる火力を出せるので瞬発力が高いのも特徴です。
ただ、命の珠自体がミミッキュ・ギャラドス・ドラパルトなど各種アタッカーとの取り合いになるので誰に持たせるかが非常に悩むポイントです。
初手でいきなりダイマックスしても強いですが基本的には裏に控えていて、ダイジェット圏内に入ったところで起点にしてきます。
カバルドンやドサイドンなど意識のくさむすびの枠が、ヒートロトム意識のげんしのちからになったり積みのためのわるだくみになったりします。
そもそもが耐久を自ら削っていく型なので、相手の攻撃を受けることはあまり想定せず一方的に殴り続けるために、CS特化している個体が多いのではないでしょうか。
■対策
一発でも相手の攻撃を受ければ命の珠型ということがわかるのですが、選出画面から見抜いていくのは至難の技です。これもポケモンホームなどをみて今流行っている型のときに注意する感じになります。
他のトゲキッスの型と比べて自ら耐久を削っていくので、ステルスロックを撒いておく、天候ダメージを与えるなどの地味な削りも意外と決定打になりやすい型です。
鋭いくちばし型トゲキッスの育成論と対策
- 性格:おくびょう(すばやさ↑こうげき↓)
- 特性:てんのめぐみ・きょううん
- 個体値:A抜け5V
- 努力値:CS252/H4
- もちもの:鋭いくちばし
- わざ:エアスラッシュ・だいもんじ・マジカルシャイン・くさむすび
■特徴
命の珠をミミッキュなど他のポケモンに持たせるときに鋭いくちばしが候補に上がってきます。
基本的にはダイジェットから入るポケモンなので、鋭いくちばしの活躍する機会は多いでしょう。
また、命の珠と違って耐久が削られないので耐久力も普通にあるのが意外と強力な点です。
これはエアスラッシュ連打適正がいのちのたま型よりも高いことに繋がります。
耐久調整することもありますが、もともといのちのたまベースで育てたCSトゲキッスをそのまま持ち物入れ替えでCS型のまま使っているトレーナーも多いと思います。
■対策
他の型と違ってダイジェットに特化した型なので、フェアリーや炎など他のサブウェポンの火力は意外と低い型です。
悪巧みを積ませない立ち回りは当然ですが、飛行を半減にできるポケモンの選出を心がけておくと意外とダメージを受けずに切り返せる可能性が上がります。
ただ、トゲキッスの型は選出後にわかることがほとんどなので実際は難しく、ダイジェットを打ちにくくするという他の型同様の基本的な対策となります。
鋭いくちばし型を紹介していたので貼っておきますね。
ラムのみ型トゲキッスの育成論と対策
- 性格:ひかえめ(とくこう↑こうげき↓)
- 特性:てんのめぐみ・きょううん
- 個体値:A抜け5V
- 努力値:H244/B4/C140/D4/S116
- もちもの:ラムのみ
- わざ:エアスラッシュ・だいもんじ・マジカルシャイン・わるだくみ
■特徴
あくびやでんじはを起点にして悪巧みを1回積んでからダイジェットをするトゲキッスです。
悪巧みを1回積めば弱点保険が発動したのと同じ火力になるので、次のターンからの全抜き性能は非常に高いです。
おくびょうもいますが、ひかえめにするとわるだくみダイジェット1発でドヒドイデを崩すほどの火力が出せます。
また、ラムのみの起点ポケモンは中速以下が多いので最速にする必要はそこまでありません。
なお、上記の調整は後述するメガネ型と同じもの。
■対策
相手の立ち回りで「ラムのみっぽい」立ち回りをしていたら気をつけましょう。
具体的にはあくびや電磁波持ちにあからさまに受け出し・死に出ししてきた場合はラムのみの可能性が高いでしょう。
非常に難しいのは初手カバルドンなどに対してのトゲキッスで、初手ダイマックスの命の珠や弱点保険型のこともありますが初手カバルドンは読まれやすいのでラムのみの可能性もあるところです。
これは現在よく使われているトゲキッスの型を調査しておいて可能性の高い型にかけるのが王道だと思います。
ラムのみ型トゲキッスを紹介していたので貼っておきますね。
こだわりスカーフ型トゲキッスの育成論と対策
- 性格:おくびょう(すばやさ↑こうげき↓)
- 特性:てんのめぐみ
- 個体値:A抜け5V
- 努力値:CS252/H4
- もちもの:こだわりスカーフ
- わざ:エアスラッシュ・だいもんじ・マジカルシャイン・トリック
■特徴
「上から6割のエアスラッシュ怯み連打」という元祖極悪戦法が基本ムーブです。
なのでほぼほぼ「てんのめぐみ+おくびょうS252」の努力値振りは確定で、Cをどのくらい削って耐久に回すかという調整をします。
耐久に回す場合はドリュウズのアイアンヘッド確定耐えラインが調整先になりやすいですね。
また、受けループ相手に対してうつ「トリック」も標準装備しています。
積み型トゲキッス対策にてんねん持ちやトゲキッスメタアーマーガアなどもいるので、そういった相手に刺さりやすいです。
他のトゲキッスに比べて著しく火力がなく、6割の運ゲー(正確にはエアスラッシュの命中95なので57%)になるので麻痺を撒けるポケモン(サダイジャやロトムなど)と一緒に選出しつつ、相手全員に麻痺を撒いて、さらに怯まないダイマックス対策に相手のダイマックスを流す守る・こらえる・きあいのタスキ・ゴーストダイブやあなをほる持ちと組ませるのが一般的ではないでしょうか。
「まひるみ戦法」の害悪押し付けをいかにできるかが重要な型です。
■対策
ダイマックスすればこの型のトゲキッスは簡単に対処できます。エアスラッシュの怯みもなく、トリックのこだわり効果も解除できるからです。
ダイマックスを切るタイミングさえ間違えなければ対策は簡単な方でしょう。
また、まひるみ戦法が見える相手の場合は特に、麻痺しない電気タイプを選出しておくといいでしょう。
こだわりスカーフ型を紹介していたので貼っておきますね。
こだわりメガネ型トゲキッスの育成論と対策
- 性格:ひかえめ(とくこう↑こうげき↓)
- 特性:てんのめぐみ
- 個体値:A抜け5V
- 努力値:H244/B4/C140/D4/S116
- もちもの:こだわりメガネ
- わざ:エアスラッシュ・かえんほうしゃ・マジカルシャイン・トリック
■特徴
メガネトゲキッスは鈍足パーティ相手に高火力押し付け+トリックでのロックを狙って採用されるポケモンです。
ちなみに上記の調整は順位2桁動画を多数だしているYoutube実況者のいろはさんのS5で28位をとっていたトゲキッスです。
Sライン115(準速バンギ抜き抜き)という調整は非常に絶妙で、なぜかというと「【ポケモン初心者必見!】意識したいSライン20選【素早さは正義】」で調査した通りS実数値87~130あたりは鈍足ポケモンを一通り抜くことができるSラインでもあるため、本来のメガネトゲキッスの役割である鈍足ポケモンを一通り抜きつつ、さらにこのトゲキッスはSに振らない努力値を耐久に振っているので、耐久の代わりにSに振っている中速以上のポケモンの攻撃を耐えて返しのメガネ高火力を打ち込めるようになっています。
初手ダイマックス相手にも2ターン枯らすことができるので初手性能が非常に高いポケモンでもあります。
ダイジェットしても高速帯を抜ける調整ではないため、ダイマックスを切る判断は相手のパーティと各ポケモンの素早さをすべて頭に入れて判断しましょう。(基本的には非ダイマックス運用でしょう。)
ただ、耐久に振るとハチマキウオノラゴンやホルードなどに上から殴られるようになるので(普通はトゲキッスが上なので相手が読んで逆に引いてくることもありますが)、相手が引くことができない盤面を作ってしまったときには上からやられるため、このトゲキッスを十分に活かすためには選出・立ち回りの熟練度は必要になるでしょう。
「S115のラインがどこまで抜けるのか」は必ず把握して使いましょう。
こういったことから比較的ポケモン知識が頭に入っている中級者〜上級者向けの型ではあります。
■対策
耐久が高いトゲキッスなので、ダイマックスしても一撃で倒せないのが厄介です。
初手ダイマックスも殺すこの型は非常に有名になったので、初手にトゲキッスが来たらある程度サイクルを回しつつ(特殊耐久に振ったカビゴンに引く、ボルトチェンジやとんぼがえりでサイクルを回すなど)トゲキッスを削って一撃圏内に入れてからダイマックスを切るような慎重な立ち回りを意識したいです。
火力UP系もちもののトゲキッスは裏に控えていることが多く、こだわり系やラムのみのトゲキッスは初手に来やすいイメージはあります。
ただ、低順位帯だと素早さ関係が頭に入っていないトレーナーも多いので雑に立ち回ってもなんとかなるかもしれません。
こだわりメガネ型を紹介していたので貼っておきますね。
こだわりハチマキ型トゲキッスの育成論と対策
- 性格:いじっぱり(こうげき↑とくこう↓)
- 特性:はりきり
- 個体値:C抜け5V
- 努力値:A252/S196/H56/B4
- もちもの:こだわりハチマキ
- わざ:じゃれつく・スマートホーン・つばめがえし・トリック
■特徴
まさかの物理型トゲキッスで奇襲性能はピカイチです。
というのも実はトゲキッスの特性にはパッチラゴンやアイアントと同じ「はりきり」があるためで、もともと非常に低い攻撃種族値50のトゲキッスも特化に特化を重ねた上で特殊受けに出てきた物理耐久の薄い相手に対しては予想外の火力を入れることができます。
最速バンギラス抜きにすると、中速以下の殆どのポケモンを抜くことができます。
スマートホーンとつばめがえしは確定命中技ですが、とくにスマートホーンはトゲキッスから鋼技が飛んでくるということはまずないので意表をつくことができるでしょう。
■対策
環境に少なすぎる型なので対策することは実質不可能(というよりメリットが少ない)です。
こういう型のトゲキッスもいるにはいるという程度に頭の片隅に置いておきましょう。
とつげきチョッキ型トゲキッスの育成論と対策
- 性格:ひかえめ(とくこう↑こうげき↓)
- 特性:てんのめぐみ
- 個体値:A抜け5V
- 努力値:H148/B4/C236/D4/S116
- もちもの:とつげきチョッキ
- わざ:エアスラッシュ・かえんほうしゃ・マジカルシャイン・げんしのちから
■特徴
本来トゲキッスが重いロトム系(特にヒートロトム)や特殊ドラパルトにも強い型のトゲキッスです。
ちなみに上の調整はS5で2位のwispteaさんの調整です。
ブログではSラインは遅めのロトム意識となっていますが、結果的にいろはさんのメガネトゲキッスと同速の準速バンギ抜き抜き調整になっています。
性格補正なしS116は少なくともS5で強いトゲキッスの調整ラインだったのかもしれません。
トゲキッスにとつげきチョッキをもたせるとただでさえ結構高めの特防を持つので、ほぼ無振りでも十分な特殊対面性能をもたせられますね。
■対策
特殊型の打ち合いには強いですが、積み技もなく火力はないので特殊耐久の高い物理アタッカー=カビゴンがいれば比較的ラクな相手でしょう。(とはいえ60%怯みがあるのがやはり凶悪ですが)
あまりこの型のトゲキッスがいないうえに、こちらを考慮すると物理耐久型トゲキッスの相手が難しくなりそうです。
特殊技を1発当てたときのダメージ量でとつげきチョッキ型かどうかを判断できる(判断できれば少なくとも積みや回復などの変化技がないことが判明する)ようなダメージ感覚を身につけることが最低限の対策になるでしょう。
とつげきチョッキ型トゲキッスを紹介していたので貼っておきますね。
たべのこし型トゲキッスの育成論と対策
- 性格:おくびょう(すばやさ↑こうげき↓)
- 特性:てんのめぐみ
- 個体値:A抜け5V
- 努力値:S252/H132/C124
- もちもの:たべのこし
- わざ:エアスラッシュ・だいもんじ・わるだくみ・みがわり
■特徴
ダイマックス前はダイマックス読みあくび透かし、受けループのどくどくなど各種変化技対策をしつつ、わるだくみ→ダイジェットから一通り相手のパーティを半壊させ、相手が切り返しのダイマックスを切ってきてもみがわり連打でダイマックスを枯らして、上からCS上昇済みエアスラッシュ連打の60%怯み運ゲーを仕掛けるという一連の動きが非常に凶悪なトゲキッスです。
だいもんじ・わるだくみの枠はかえんほうしゃやマジカルシャインと入れ替える場合もあります。
なお、たべのこしを持たせる場合はH132が鉄板です(回復効率最大のため)
■対策
みがわり持ちであることはみがわりを撃たれるまでわからないですが、ドラパルトのすりぬけやチョッキニンフィアなどの音技で対抗することができるでしょう。
この型のトゲキッスに対しては基本的に受けループは何もできず怯みも連打されて一方的にやられるので、素早さが最速80族以上のポケモンを入れておくことが最低限の対策になってくるでしょう。
たべのこし型トゲキッスを紹介していたので貼っておきますね。
回復実型トゲキッスの育成論と対策
- 性格:おくびょう(すばやさ↑こうげき↓)
- 特性:てんのめぐみ
- 個体値:A抜け5V
- 努力値:S252/H132/C124
- もちもの:回復木の実
- わざ:エアスラッシュ・だいもんじ・わるだくみ・みがわり
■特徴
基本的にはたべのこし身代わり型と同じ動きをするトゲキッスです。
たべのこしをカビゴンなど他のポケモンに持たれているときにこちらのトゲキッスが使われます。
ただ、たべのこし型と1つ違う点は瞬間回復力が高いため、わるだくみをむりやり積むことができる場面が増える点です。
変化技を持つポケモンとマッチングしなくなったときは、身代わりのかわりにマジカルシャインやげんしのちから、くさむすびをいれて技範囲を広げることもあります。
■対策
たべのこし型同様そこまでランクバトルで見かける型ではありません。
ただ、起点作成もできていないのに無理やり悪巧みを積む挙動をしてきたら回復木の実型の可能性は考えたほうがいいでしょう。
回復木の実型だった場合は確定数をずらされるので、ダメージ予測が外れてそこからのプランがひっくり返されてしまう可能性があるからです。
半減実(ソクノ・リリバ)型トゲキッスの育成論と対策
- 性格:おくびょう(すばやさ↑こうげき↓)
- 特性:てんのめぐみ
- 個体値:A抜け5V
- 努力値:H52/B36/C252/D4/S164
- もちもの:半減実
- わざ:エアスラッシュ・かえんほうしゃ・はかいこうせん・わるだくみ
■特徴
ソクノのみは主にロトム系やパッチラゴン、リリバのみは主にドリュウズに対して相手の計算外の耐久をして返り討ちにするためのもちものです。
ちなみに上の調整はS6で1位をとったくろこさんがS4で使って11位をとっていたトゲキッスです。(ただ、ソクノのみは発動したことがないらしいですが)
最速アーマーガア抜き抜き調整までしているポケモンも抜けるラインに調整されています。(さらにダイジェット・ダイアタック後に準速スカーフ80族抜き。ただ、S174までふれば準速ギャラドスまで抜けます。)
ヒートロトムに打点をもてるげんしのちからやウォッシュロトムに打点をもてるくさむすび、パッチラゴンに打点を持てるマジカルシャインを入れるのもいいでしょう。
ダイアタック(はかいこうせん)の選択肢は珍しく、トゲキッスが急所など(トゲキッス同士の打ち合いだと割とある)で予想外に削られてエースとして全抜きしていけない状況でも、相手のSを下げることで後続が処理する流れを作れるのが優秀です。
■対策
半減実はうつまでわからない上に1回発動したらなくなり、さらに採用率も低いので実質対策はできません。
ピントレンズ(するどいつめ)型トゲキッスの育成論と対策
- 性格:おくびょう(すばやさ↑こうげき↓)
- 特性:きょううん
- 個体値:A抜け5V
- 努力値:H72/B4/C252/D4/S174
- もちもの:ピントレンズ(するどいつめ)
- わざ:エアスラッシュ・かえんほうしゃ・マジカルシャイン・わるだくみ
■特徴
ピクシーなどの天然持ちや壁展開、受けループといった積みが有効に効かないタイプの相手に対して急所狙いの運ゲーで突破することが狙いのトゲキッスです。
準速ギャラドス抜きなのでほとんどの中速ポケモンを抜くことができます。
このトゲキッスを出すときの相手の構築がピクシーや壁(主にラプラス)、受けといった中速以下のポケモン相手なので、Sラインはブッパにする必要はあまりありません。
結局運ゲーを押し付けるので、運が悪い日は負けやすいのはこの型の不安定な弱点でもあります。
なお、ピントレンズでもするどいつめでも同じなのでスナイパーインテレオンやネギガナイトとともに急所を狙いまくるパーティを組むときに重宝するでしょう。
また、まれにきあいだめバトンからピントレンズトゲキッスの確定急所を展開してくるパーティもいます。
■対策
正直運ゲーなので対策のしようがないのですが、一応ラプラスのシェルアーマーやタイプ・ヌルのカブトアーマーなど急所に当たらなくする特性はあるので、急所トゲキッスが流行しているときはこれらのポケモンを採用するのもありでしょう。
ピントレンズ型トゲキッスを紹介していたので貼っておきますね。
アッキのみ型トゲキッスの育成論と対策
- 性格:ずぶとい(ぼうぎょ↑こうげき↓)
- 特性:てんのめぐみ
- 個体値:A抜け5V
- 努力値:H228/B108/C4/D4/S164
- もちもの:アッキのみ
- わざ:エアスラッシュ・でんじは・かえんほうしゃ・あさのひざし
■特徴
S6から異常に流行りだしたトゲキッスで、基本思想は古き良きまひるみトゲキッスベースだと思います。
トゲキッスは基本的に受けポケモンに非常に強いですが、この型のトゲキッスはまひるみ連打が凶悪で特に突破が困難な型です。
剣盾からダイマックスが実装された関係でまひるみは弱体化されたという話もありましたが、逆にダイマックスによってトゲキッスはダイジェットでさらに上から殴れるラインを上げ、ダイバーン+あさのひざしによってダイマックス後に大回復することもできるようになりました。さらにアッキのみを持たせると物理アタッカーにこれでもかとまひるみを押し付けられるようになります。
この型の凶悪なのはまひるみだけでなく、物理耐久が異常に高いので物理アタッカーの切り返しダイマックスをほぼ受けきり、その上でHPはあさのひざしで全快、ダイマックスによってSも上昇しているという状態になることです。
ただし電磁波のところに悪巧みを入れて突破力を上げた型もよく見かけるアッキのみ型です。(1回積んだくらいではアッキのみ型の火力はしょぼいので、この型のトゲキッスはステルスロック持ちと組ませてある程度サイクルが回った後半に出して通していくことも多いでしょう。)
実際S6で1位をとったときのくろこさんの構築がこの悪巧み型アッキのみトゲキッスでした。上の調整もこのトゲキッスです。
ドリュウズのアイアンヘッドですら3発入れないと倒れないくらいの硬さにしているトゲキッスもいるため、並大抵のサブウェポンでは全く削ることができません。
また、特殊方面も強くなるように電磁波枠をドわすれにしているトゲキッスもいるようです。
■対策
他のトゲキッスと違って物理耐久が高い反面火力が非常に低い(悪巧みを積んですら決定力が不足する)ことはポイントです。
また、あさのひざしは雨・雪・砂の天候のときは回復量が激減することやこの技構成、アッキのみ発動による物理耐久上昇という特徴から特殊バンギラス、ふきとばしカバルドン、ペリッパーの雨パ、カラマネロのひっくり返すなどが対策としていいかもしれません。
アッキのみ型トゲキッスを紹介していたので貼っておきますね。
汎用的なトゲキッスの対策を考える
トゲキッスの強いところとしては
- バランスの良いステータスによる実質的な600族
- 豊富な型による匿名性
- タイプ一致ダイジェットによる全抜き性能
- 運ゲーの押し付け
- 対策の薄くなりがちな特殊アタッカー
といったところが挙げられると思います。
ただ、どのトゲキッスも共通していえるのは「上を取る」ということです。
ポケモンの基本中の基本でもあります。
トゲキッスに先に展開されてしまうと、上からの特殊高火力+ひるみ運ゲーが待っています。
なので、いかにしてトゲキッスの上を取るかが重要です。
これができるのは
- 先にダイジェット展開(すいすい・すなかきなども同様)
- メタモンやじこあんじによる能力コピーからの切り返し
- トリックルームによるS逆転
- 麻痺による素早さ半減
- 高速ポケモン+スカーフなどによるダイジェットでも抜けない高速戦
といったところが考えられます。
また、削りきれないことが多い場合は
- ステルスロック
- 天候ダメージ
- こだわりメガネ・ハチマキによるダメージ量ずらし
の採用を検討すると、相手の耐久調整を破壊できます。
積んでしまったトゲキッスを流すには
- あくび
- ふきとばし
が候補にあがります。
また、超火力で攻める力こそパワースタイルの場合は素で高火力+タイプ一致弱点をつくことが大事で
- ナットレイのジャイロボール
- はりきりパッチラゴンのダイサンダー
- はりきりアイアントのダイスチル
- ヒヒダルマのつららおとし
あたりが候補にあがってくるでしょう。
トゲキッスはあくまで特殊アタッカーなので、とつげきチョッキを採用してもいいでしょう。
特にカビゴンは特殊耐久指数が最強なので相性もいいです。
木の実系トゲキッス相手なら特性「きんちょうかん」も対策になったりします。
木の実はトゲキッス以外にもミミッキュ・カビゴンなど他のトップメタも食べるので全体的に見ると発動機会は多く感じます。
また、ポケモン単位で言えば一般的にトゲキッスに強いと言われるとつげきチョッキヒートロトムやウォッシュロトムの採用を考えるのが一番ラクかもしれません。
ただしげんしのちからやくさむすび採用トゲキッスに当たる機会が増えてきたら別の対策に早めに切り替えましょう。
まとめ:【純白の大悪魔13選】トゲキッスの育成論と対策【徹底解説】
いかがでしたでしょうか。
ここまで型が多いと実質すべての型の対策を取ることは不可能なので、構築段階では流行している型をポケモンホームで調べてそこにメタをはり、選出画面では相手のパーティの並びと流行から「この型っぽい」というエスパーを働かせ、実際の試合の立ち回りでは慎重に立ち回るしかありません。
また、自分が育成するときは必ずしも流行型を使うのではなくパーティごとにあったトゲキッスの型を使うのがいいでしょう。
上級者でも対策が難しいポケモンですが、流行や並びを見ながら対策を切り替えていけるとトレーナースキルの上達に繋がるでしょう。
では、今日もポケモン剣盾楽しみましょう!
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