【マインドフルネス】仏教に学ぶ悩みの対処法【心の安定】

【マインドフルネス】仏教に学ぶ悩みの対処法【心の安定】
こんにちは
yoshi(@yoshiblogsite)です。
「悩み苦しんでいるからなんとかしたい」
「なぜ悩むのだろう?」
「生きるのが辛い」
人生を生きているとたびたびこういう場面に遭遇しますよね。
今回は2500年以上前もに、すでに人類に提示されている悩みを解決する方法について紹介します。
結論:正しく客観視すれば悩みから開放される
結論からいうと、超ざっくりですが悩みの正体を知り、執着せず、あるがままに客観視すれば悩み苦しみから解放されるそうです。
自分の心の動きを客観視して、それを受け入れ、対処するのは認知行動療法にも通じるような気がします。
悩んでいるときって心がどこかへいってますよね。
心に振り回されている感じです。
振り回されていることすらわかっていないままに苦しんでいることもあります。
しかしふとした瞬間に「なんで悩んでるんだっけ?」と悩みの正体を知り、冷静に客観視することができれば悩みから開放される経験は、誰しも一度くらいあるのではないでしょうか。
悩みの正体とは何なのか【執着】
悩みの正体は自分の思い通りにならないことをどうにかしようと執着することです。
執着は言い換えると心の反応です。
喜びを求め続ける心は誰しもあり、誰もが根源的に幸せになりたいと望んでいます。
この喜びを求める生命エネルギーは、下記の7つの欲を生み出すそうです。
- 生存欲
- 睡眠欲
- 食欲
- 性欲
- 怠惰欲
- 感楽欲
- 承認欲
この欲が満たされれば喜び、満たされなければ満たされるにはどうすればいいかと悩み苦しみます。
しかし満たされたとしてもそれは一瞬のことで、次の瞬間にはまた満たされずに悩み苦しみます。
人生は悩み苦しみに満ちていますね。
でもそれが人間なので仕方ありません。
逆に考えてみると、これらを失ったら死にますよね。
特に1〜3番の生存欲、睡眠欲、食欲がなくなったら体調を壊してやがて死に至るのは明白です。
全人類等しく苦しむものは?【四苦八苦】
仏教では人生は苦しみに満ちているといいますが、どういったものがあるでしょうか?
それを四苦八苦といいます。
- 生苦=生きてればいろんな嫌なことが起こる
- 老苦=老いは逃れられない
- 病苦=病にかかったときは誰しも苦しい
- 死苦=死は逃れられない
- 愛別離苦(あいべつりく)=出会いは別れの始まり。死ぬときは愛した人とも別れる。
- 怨憎会苦(おんぞうえく)=気の合わないムカつくやつと関わること
- 求不得苦(ぐふとっく)=欲しい物が必ず手に入るとは限らない
- 五蘊盛苦(ごおんじょうく)=肉体があること自体がこれらの苦しみをもたらす
当たり前すぎるこの世の真理ですが、ふとした瞬間にこれらを忘れてしまい心が暴走したときに、悩み苦しみます。
より詳しくは「仏教ウェブ入門」など多くの専門サイトや、それこそ近所の寺やYoutubeで坊さんが話しているので知ることができます。
無駄な悩みをなくすことは可能
苦しみに満ちたこの世界を、少しでも喜びに満ちたものにする道をブッダは探しました。
執着=心の反応は仕方ありません。
にんげんだもの
執着は人間に最初から備わる生命エネルギーを生み出す仕組みですから。
では「悩み苦しみはなくせないじゃないか」ということですが、無駄な悩み苦しみをなくして人生をもっと喜びに満ちたものにすることは可能です。
その無駄な悩みが何から来るかというと、三毒(貪瞋痴)といわれる煩悩です。
三毒とは
- 貪欲
- 怒り
- 妄想
で、前述した7つの生命エネルギーともいえる【欲】が暴走すると、毒になりそうですよね。
ほどほどの欲は生命エネルギーになりますが、行き過ぎた欲は身を滅ぼしますし本人がそもそも悩み苦しみますよね。
例えば年老いても生存欲が過剰に強く貪欲であれば、もしかすると悩み苦しいかもしれません。
例えば自分の思い通りにならずに欲が満たされないと「なぜだ!」とキレて苦しむ人もいるかも知れません。
例えば四苦八苦の真理を理解しない、「自分は死なない」という妄想にとりつかれた人がいたら寿命まで生きても最期まで「死にたくない!」と悩み苦しみ続けるでしょう。
執着はなさすぎてもヤバいですが、過剰にあってもヤバそうですね。
これが悩み苦しみを生みますし、わかっていても気づいたらこれらに囚われて悩み苦しんでいることもあるでしょう。
にんげんだもの
でもそうなったら、これから紹介する方法によって自分の心を悩み苦しみから解放することができます。
ラベリングによる解放【心の状態を言葉で表す】
いま、私はイライラしている。
いま、私は緊張している。
いま、私はパニクっている。
など現在の心の状態を言葉に表しましょう。
言葉に表す過程で、自然と自分の心を客観視することになります。
客観視しないと心の状態を表現できませんからね。
そして、この瞬間に心の反応の中に囚われていた意識が心の外に出てきます。
客観視してますからね。
ある意味「他人ごと」のように自分の心の反応に向き合えるようになります。
日記を書いたりすると非常にメンタルの健康に良いということは心理学の世界では昔から言われていますし、実際の研究結果としても心理療法としても使われています。
よく女性が友達同士で愚痴を言い合っているのも、ある意味会話の中で自分の心にラベリングを行っているのかもしれませんね。
そして会話のあとは結構スッキリしています。
感情のラベリングは悩みからの解放の最もカンタンな手順です。
意識を心の外に集中させることによる解放【筋トレ・瞑想】
わかりやすいのは「筋トレはあらゆる悩みを解決するという驚きの事実!やる気が出ない、自信がない、寝付きが悪い、魅力がない、全て解決」でも書いたように、筋トレです。
筋トレによって筋肉に意識が集中するので、心の中にある悩みに囚われて苦しむことはありません。
「呼吸瞑想はとりあえず覚えたほうがいいと思う理由(コスパ良すぎる)」で紹介した瞑想や、自然の中を歩くのも心の外に意識が向くので悩みから抜け出すことができます。
個人的におすすめなのは例えばギターなどの楽器演奏ですね。
ギターはピアノと違って調弦できるので周波数を自分で自由に変えられるのもおすすめポイントです。
例えばAを440Hzではなく432Hzにチューニングすることもカンタンです。
「楽器演奏が脳にもたらす効果【音楽で脳を鍛える】」に書いたように楽器を演奏すると脳の中で花火大会が開催され、脳を鍛えることもできますし、演奏に意識を集中させることで悩み苦しみから心を解放させることもできます。
恋愛・結婚・出産・家族は修行
ふと思ったのですが、恋愛・結婚・出産みたいな感じで家族を作っていくテンプレートがありますよね。
これって修行ですよね。
一人だと友だちや仕事で関わる相手しかいませんが、あくまで大人です。
大人ですからムカついてもある程度は冷静な会話ができます。
しかも大抵の場合超深いところまでぶつけ合うことができる人って、あまりいないのではないでしょうか。
今の時代、そこで気が合わない人とは速攻で縁を切ってSNSなどでカンタンに別の人と繋がれますし、コミュニティをつくれます。
でも上記のテンプレートだとカンタンには離れられません。
子どもはその知識レベルで話さなければ、会話ができない場合もあるでしょう。
彼氏彼女、夫や妻、子どもを心底憎んだり怒ったりしても、悩み苦しんでも関係を断つことはカンタンではありません。
当たり前ですが、大抵の場合関係を続けていくことになります。
わがままや自分という存在を限りなく100%表現できる場が、世界で唯一家族というコミュニティかもしれません。
ただ、そのとき親しき仲にも礼儀ありが行われている場合はほぼないと思われるので、思い通りにならないことだらけでしょう。
そんなとき悩み苦しみから解放されるには、まさに三毒を正しく客観視して、心をニュートラルに戻す方法を身に着けなければやっていけませんよね。
結婚して子どももいて年取ってる中高年の人の中には、なんだか程よい諦めのようなものと落ち着きの雰囲気を醸し出している人がいますが、その生活の中で三毒を克服することができた人たちなのかもしれません。
一人ではなかなか経験できないほどに、家族という形で別の人間と共同生活を営むということは、精神性の向上を求められるもの(というか悩み苦しみの発生ペースが一人暮らしとは異次元で、対処できないと精神崩壊するかも?)な気がします。
そんなことを考えると、家族というのは修行かもしれませんね。
まとめ:【マインドフルネス】仏教に学ぶ悩みの対処法【心の安定】
いかがでしたでしょうか。
悩み苦しんだ末に、人類の本質を捉えていたブッダの思考方法は2500年たった今でも効果があります。
悩みを解消する方程式だといえるでしょう。
意外と知らない仏教について今回調べてみたら、仏教はわりと実践的なテクニックだという人がいるのもうなずける内容です。
ブッダ本人が悩み苦しみまくっていたので必然的にそうなったのでしょう。
「こうすれば悩み苦しみから解放できたよー。そのロジックはこうだよー。」的な。
ただし世の中には悩み苦しみたい人もいますから、そういう人には仏教の教えは不要かもしれませんね。
四苦八苦をあえて対処せずに悩み苦しみたい、という人はたくさんいます。
でも悩み苦しみ、それをなんとかしたいと思ったときには、すでに人類には悩みを解決することができる正解となる解決策が提示されていることは知っておいて損はないといえるでしょう。
すべての悩みから解放されたいと思った場合は、ブッダのように国や親や妻や子どもや責任(ブッダはシャカ国の王子でした。)など、多くのものを捨て修行に出ることになるかもですが、その先には穏やかな心の世界が待っていることは想像に難くないですよね。
でももしかすると、もはやブッダが1つの答えを導き出してくれたので、ブッダのように一人にならずとも正しく心の対処法を学ぶことによって、普通の毎日を修行に変えて悩み苦しみから解放していくことも可能かもしれませんね。
個人的には悩み苦しんだときの魔法「まぁ、しゃーない」って言葉が過剰な執着を捨てるのにおすすめです。
このブログでは毎日更新で「過去の自分が知りたかったこと」をジャンル問わず書いているので、もしあなたの役にも立ちそうなことを書いていたらまた読みに来てください。
参考:ライフハックアニメーション