睡眠不足が削る命の時間【転職の大義名分になります】
睡眠不足が削る命の時間【転職の大義名分になります】
こんにちは
yoshi(@yoshiblogsite)です。
今回の記事では
「睡眠不足って体に悪いけどホント?」
「睡眠不足でも仕事できるからぶっちゃけ睡眠不足でも問題ないよね!」
「人生は短いんだから寝るのなんてもったいない!万年寝不足で問題ない」
そんな方に向けて睡眠に関する記事を書こうと思います。
信じるか信じないかはあなた次第ですが、もしかしたらあなたの限られた命を伸ばすことが可能になるかもしれません。
結論:睡眠不足は恐ろしいほど人生を削ります
結論はご存知の通り、睡眠不足は命を削ります。
しかしその削る内容たるや、おそらくあなたが想像している以上に深刻で、もしかするとこの記事を読んでしまったら睡眠不足をできなくなるかもしれません。
現在の職業柄睡眠不足が必要な方は、もしかすると転職するまではこれ以降読み進めないほうがいいかもしれません。
そうしないと、今日から睡眠不足ができなくなってしまうかもしれないからです。
寝不足で失う致命的なものの数々
寝不足であらゆるものが失われてしまいます。
- やる気を失う
- 学習能力が下がる
- 命を削る
致命的なこれらの研究結果について見ていきましょう。
10歳老化しやる気を失う
日常的に4〜5時間しか寝ない男性の睾丸はそうでない男性よりも小さくなるそうです。
そしてテストステロンは10歳年上の人と同じになります。
テストステロンはやる気を司ります。
やる気が失われてしまうことに繋がっていきそうです。
もちろん女性の生殖機能についても同様です。
女性的なホルモンも、異常をきたすようになるでしょう。
参考:
筋トレはあらゆる悩みを解決するという驚きの事実!やる気が出ない、自信がない、寝付きが悪い、魅力がない、全て解決
人格すら変える!ホルモンで自己コントロール能力を向上させよう
学習能力が下がる
学習後に脳に記憶を定着させるために睡眠を取らなければならないのは有名な話なので知っている方も多いでしょう。
Mattさんはこれを「保存ボタンを押すかのように」と例えています。
しかし学習【前】にも同様に十分な睡眠が必要です。
スポンジを思い描くとイメージしやすいでしょう。
水をたっぷり含んだスポンジ
これがまさに寝不足の脳です。
そこにいくら知識を詰め込んだところで溢れてしまい定着はしません。
スポンジは乾いた状態でなければいけません。
その状態にするには、ぐっすりと十分な睡眠を取ることが必要不可欠です。
「徹夜は有効である」という仮説を調査するために、熟睡グループと寝不足グループの被験者を使って実験をしました。
熟睡グループは8時間たっぷり眠ることができます。
寝不足グループは研究室の監視下におき、カフェインの摂取も禁止して一切眠らせないようにしました。
翌日新しいことを被験者に学習させながらMRIスキャナで脳の様子をスキャンしてみました。
そしてその後テストを実施します。
寝不足グループはなんと40%も記憶の定着能力で負けることがわかりました。
そうです、徹夜は有効ではなかったのです。
40%というのは恐るべき数値で、例えば熟睡グループがテストで100点満点を取れるのであれば寝不足グループは60点しかとれないわけですからね。
それほどの学習障害が引き起こされるのです。
海馬の活動を観察してみる
海馬は記憶を司る脳の部位です。
熟睡グループは、明確に正常な海馬の活動が測定さられました。
逆に寝不足グループは、信号が「まったく」測定できませんでした。
睡眠不足によって海馬の活動が異常になってしまったのです。
これは新しい経験を効果的に学習できなくなっていることを示します。
頭部に電極を付けてみる
頭部に電極を付けて電気信号も測定しました。
そうすると熟睡グループでは突発的な電気活動が測定できました。
これを睡眠紡錘波といいます。
睡眠紡錘波(すいみんぼうすいは) ノンレム睡眠時の脳波に見られる12~14Hzの波で、律動的に連続して出現し、それが紡錘の形に似ている脳波パターン。 睡眠段階2の判定には睡眠紡錘波の出現が必須である。
睡眠紡錘波とは何? Weblio辞書
この瞬間脳の中でなにが起きているかというと、
短期記憶から長期記憶に記憶が転送されているのです。
つまり、睡眠不足ではせっかく勉強しても長期記憶に記憶が移動しないため勉強した時間が無意味になるのです。
老化と睡眠不足
老化とともに記憶と認知能力が下がることは誰もが知っています。
また、老化とともに睡眠の質も下がることもわかっています。
しかし睡眠紡錘波が出るほどの深い眠りは老化するほどに得にくくなることは知っているでしょうか。
これらは別々のものではなく、互いに関係しあっていることが研究により証明されています。
アルツハイマー病にも関係してくることがわかっています。
そして、研究はさらに進み電流を脳に流すことで記憶の定着率を2倍に上げることができたそうです。
若く健康な男性の脳に、微弱でなにも感じないほどの電流を、丁度わずかに睡眠紡錘波が出現するタイミングで流すことで波を増幅し、記憶の定着率を向上させることができたとのこと。
近い未来に持ち運び可能な、そんな睡眠補助デバイスが買えるようになるかもしれませんね。
地球規模で毎年行われる実験結果
地球規模の実験とはなんでしょうか。
そう、サマータイムです。
春に1時間短くなり、秋には1時間長くなります。
春に短くなると心臓発作の発生率が24%向上し
秋に長くなると21%ダウンします。
なんと、同じような傾向が自動車の交通事故や自殺率にまで観察されるそうです。
これは睡眠不足が命に関わるものであるということを、迷信だというにはあまりに恐るべき実験結果です。
何しろ毎年、何億人もの、世界中の人間を対象に行われているのですから。
免疫機能と睡眠不足の関係
非常に小さな視点でみていくと、ナチュラルキラー細胞という免疫機能を司る細胞に影響が起きています。
日々生まれるがん細胞を破壊してくれる細胞ですね。
たった1日4時間睡眠で、睡眠不足状態にした場合のナチュラルキラー細胞の活動率がどのくらいになるかを測った実験結果があります。
活動率10%ダウン?
活動率20%ダウン?
それどころではなかったのです。
なんと70%もナチュラルキラー細胞の活動率がダウンしてしまったそうです。
これはあまり深く説明せずとも睡眠不足がガン発症にかなり影響を与えているだろうと考えるのは、難しくないですよね。
世界保健機関は夜間勤務を伴うあらゆる仕事を発がん性があるとしているそうです。
睡眠不足によって遺伝子レベルで活動が変化する
全く同じ被験者たちが6時間睡眠と8時間睡眠をしたときに、遺伝子はどのような影響を受けるのでしょうか。
711個の遺伝子の活動が乱れ、そのうち半数は活発に、半数は活動が減少してしまいました。
活動が減少したのはまさに免疫機能に関する遺伝子です。
では活発になった遺伝子の内訳はどうだったかというと、これが恐ろしい。
腫瘍発生を促す遺伝子や、慢性的な炎症に関わる遺伝子、ストレスに関する遺伝子だったそうです。
ぐっすり眠りましょう。
死んだらよく眠れる
死んだらよく眠れる
たしかにそのとおりです。
ですから、短時間睡眠で万年睡眠不足で生活している人もいるでしょう。
かくいう僕も、学生時代は睡眠の時間がもったいないと思い込んだ時期があり、3時間睡眠を毎日続けていた期間がありました。
若かったからできたのかもしれませんが、いまやろうとしたらまず風邪を引きすぐに中断することになるでしょう。
どうやら人生という長いスパンで考えると、睡眠不足は人生の総量を減らしているかもしれません。
数々の研究結果が、睡眠不足は命を短くするのに役立っていることを証明しています。
寝過ぎは良くないですが、眠らなすぎるのもよくなさそうです。
人類は唯一自ら睡眠不足を選択する動物です。
長い生物の歴史でも、自然法則に逆らって夜中でも明るい部屋を作ることができ、昼夜逆転の生活を可能にしたのはつい最近のことです。
明らかに生物学的な、この肉体はそういった技術の進歩に追いつけていません。
睡眠不足という問題は、人類にとって前代未聞の課題なのです。
なので残念ながら、身体がよしなにしてくれるセーフティネットは遺伝子に用意されていません。
だからこそ睡眠不足は、現代人の肉体において、ストレートに脳や肉体の崩壊へと進めていきます。
数万年、数億年後の未来の人類の肉体では改善されているかもしれませんけれども、少なくとも現代人の肉体はまだバージョンアップが終わっていないようです。
深く良い睡眠を取るための具体的な方法
ぐっすりと眠る方法は数多く発表されていますが、僕がやってみて実際に効果があったものを紹介します。
軽く運動をする
運動は心地よい疲労感と、体温を上げることに役立ちます。
就寝前に体温を上げ、丁度就寝するときに下がっていくことによってそれに伴いぐっすりと眠りに落ちていくことが可能です。
運動後はお風呂に入る
運動後はシャワーやお風呂に入ってサッパリすると同時にリフレッシュしましょう。
汗でベタベタの状態だと眠りに落ちにくいですよね。
運動同様に一時的に体温を上げるのにも役立っています。
寝るとき以外は寝室にいかない
これは意外と大事なことで、この習慣を持つと脳が勝手にスイッチしてくれるようになります。
眠れないなら眠くなるまでリビングにいきましょう。
ワンルームなら、部屋で分けることはできないので、デスクとベッドで分けてベッドにいくのは寝るときだけ、というようにするのがおすすめです。
悩んでも仕方ない
悩みがあるときは眠れませんよね。
でも眠る時間になったらもう考えるのをやめてOKというルールを自分の中につくりましょう。
最初は抵抗があるかもしれません。
日本人は勤勉ですから。
でも、そんなときはこう問いかけてみましょう。
「その悩みは、過去にも未来にもたった一度しか無いこの命を削ってでも、今、考えるべきことか?本当に?」
この問いかけは、あなたの寝不足の改善を助けてくれるでしょう。
室温は低めに
部屋の温度が18度くらいだとぐっすりと眠れるはずです。
人間はちょっと寒い部屋の方が深い眠りが得られる特性があるようです。
規則正しい睡眠リズム
可能であるならできる限り平日も休日も、同じような時間に寝て、同じような時間に起きましょう。
忙しいときはこれが乱されてしまうこともあるかもしれません。
そんなときは運動などで深い眠りにつけるように試みましょう。
まとめ:睡眠不足が削る命の時間【転職の大義名分になります】
いかがでしたでしょうか。
8時間も寝るなんて怠け者
働かない恥ずかしい人間
そんな思いで睡眠を伸ばすことに気が引けるのであれば
「自分はそんなに早く死にたいのか?」
と自分に問いかけてみましょう。
おそらくYesという結論に至る方は少ないはずです。
睡眠不足によってもたらされるのは太く短い人生ではありません。
細く短い人生です。
睡眠不足がもたらされる職場なのであれば、転職をおすすめします。
日本にいるとみんな睡眠不足なのでうっかり忘れがちですが、転職の理由として睡眠不足はこれ以上ない大義名分です。
今日もぐっすり眠りましょう。
参考:Sleep is your superpower | Matt Walker
このブログでは毎日更新で「過去の自分が知りたかったこと」をジャンル問わず書いているので、もしあなたの役にも立ちそうなことを書いていたらまた読みに来てください。