【ポケモン剣盾】アイアントの育成論と対策【ゴチルアント&ヌルアント】

【ポケモン剣盾】アイアントの育成論と対策【ゴチルアント&ヌルアント】
こんにちは
44(@yoshiblogsite)です。
ポケモンソード、ポケモンシールドやってますか?
今回はシーズン1終盤から一気に普及したヌルアント構築の1体、アイアントの育成論と対策について考えていきたいと思います。
アイアントの基本ステータス
ポケモン徹底攻略という神サイトを見てみると、下記のようなステータスになっています。

【アイアントの特徴1】特性:はりきりによる圧倒的高火力
アイアントの特性は3種類あります。
- むしのしらせ:HPが1/3以下の時、『むし』タイプの技の威力が1.5倍になる。
- はりきり:『こうげき』が1.5倍になるが、物理攻撃の命中率が0.8倍になる。
- なまけ(夢特性):攻撃後、次のターンは技が使えなくなる。
このうち「はりきり」はパッチラゴンの記事でも紹介しましたが、ダイマックスすれば命中100%となり攻撃1.5倍補正だけがのる非常に強力な特性です。
はりきりアイアントにいのちのたまをもたせると、1.5×1.3=1.95倍の補正がかかったダイマックス技を連発することになります。
これはデフォルトで攻撃2段階上昇している状態といえる(つるぎのまいをうたずにつるぎのまいをしているのと同等の火力)ので、ほとんどの相手をワンパンできます。
ただしダイマックスが切れるとすべての技の命中率が0.8倍される(命中率100%のアイアンヘッドも命中率80%となる)ので、命中不安20%をひかない80%の試合は勝てると言われます。(実際はここまで単純な計算にはなりませんが、いかにアイアントが強力かわかりますね。)
【アイアントの特徴2】物理方面に強いステータス
アイアントは攻撃種族値が109もあり、防御種族値も112もあります。
HP種族値が58しかないので耐久がないと思うかもしれませんが、ダイマックス前提なので実質2倍の耐久をもち、物理方面への耐久性能は非常に高くなっています。
さらに素早さ種族値がなんと109もあり、ほとんどのポケモンを上から殴ることができます。
高速高火力高防御力ということでダイマックス中の3ターンはほぼ無敵といってもいいかもしれません。
ただし特殊方面はまったくダメで、絶対に使わない特攻種族値48はいいとして特防種族値が48という紙耐久の極みに至っています。(なんとあのトサキントよりも低い特防です。)
【アイアントの特徴3】優秀なタイプ
アイアントは鋼タイプを持っているため9タイプも半減以下に抑えられます。
しかもその半減タイプのうち
- はがね
- ドラゴン
- フェアリー
- こおり
の4タイプはメインウェポンとして強力なタイプで環境でも頻繁に飛び交うわざタイプなので、これらを半減できるのはタイプ受けとしても優秀です。(後出ししやすい場面も多いでしょう。)
【アイアントの特徴4】炎4倍弱点
一見最強のダイマックスアイアントですが炎4倍弱点となっていて徹底的に炎に弱いです。
特防も低いため、シャンデラやリザードンのような特殊高火力炎は炎半減実(オッカのみ)をもっていてかつダイマックス中でもかえんほうしゃでワンパンでやられます。
また、オッカのみを持たない一般的ないのちのたまアイアントは相手のサブウェポンの炎わざでワンパンされてしまうほどです。
【アイアントの特徴5】超凶悪戦術ゴチルアント:起点作成もできる夢特性「なまけ」
アイアントの夢特性:なまけ
「攻撃後、次のターンは技が使えなくなる。」という一見ハズレ特性のように見える夢特性ですが、
- なかまづくり
- だっしゅつボタン
のコンボで確実に1ターンのスキを作ることができます。
だっしゅつボタンで影踏みゴチルゼルなどの積みエースに交代して、相手が動けない間にめいそうなどを積んで全抜き体制に移るという戦術がごく少数ですが使われています。
典型的なのがゴチルアントという超害悪戦術で、
- 初手なかまづくり
- 相手の攻撃でだっしゅつボタンが発動しゴチルゼルに交代
- ゴチルゼルの影踏みで相手は交代不可能。瞑想を積む
- まもるを選択肢、相手の攻撃を防ぐ
- 次のターン相手はまた「なまけ」で動けないので瞑想を積む
- 最大まで積んでゴチルゼルで全抜き
まさにずっと俺のターン。非常に凶悪な戦法ですね。
相手の憤怒の形相が透けて見えます。
初心者はまずこの戦術を知らないので、十中八九カモになってしまうことでしょう。とりあえずなんでもいいからマスターボール級に行きたいって人はゴチルアントを使うとすぐに行けると思います。
なまけアイアントの対策は長くなるので後述します。
アイアントの育成論と戦い方
アイアントの型は、はりきり型となまけ型の2つです。
いずれも非常に強力な型なので相手にするときは対策必須です。逆に使う側からしたら非常に頼もしく、きちんと運用できれば確実に勝率UPに貢献してくれることでしょう。
【アイアントの育成論1】はりきり全抜きダイマックスエース型アイアント

- 性格:ようき(素早さ↑特攻↓)
- 特性:はりきり
- 個体値:C抜け5V
- 努力値:AS252/H4 or B4
- もちもの:いのちのたま(こだわりハチマキ・こだわりスカーフ・たつじんのおび・きあいのタスキ・ラムの実・オッカの実)
- わざ:アイアンヘッド・ストーンエッジ・かみなりのキバ・ばかぢから
ダイマックスして全抜きを狙うシンプルで強力な型です。
相手にミミッキュや襷持ちなどのストッパーがいなければ初手ダイマックスからそのまま全抜きしてしまうでしょう。少なくとも相手のパーティを半壊させることができます。
性格・個体値・努力値:
特にバフをかけない全抜きエースなのでAS252確定です。
個体値は5Vにしない理由はないので5Vですね。
あまりはH4にすると2n、B4にすると2n+1調整になります。
参考:「【上級者の育成論】HPの奇数調整、2n+1調整や3n調整とは【ポケモン剣盾】」
もちもの:
ダイマックス状態でも効果があり、特性はりきりと合わせて威力が約2倍になるいのちのたま採用型がシンプルに強力で一番多いです。
ダイマックス前提としない場合はこだわりハチマキやこだわりスカーフ型も極稀にいます。
たつじんのおびは他のポケモン(たとえばミミッキュ)がいのちのたまを使っているときにアイアントも採用したい人が使っているイメージですね。
きあいのタスキ・オッカのみはアイアント対策に炎技を覚えている高速ポケモン(ドラパルトなど)がほぼ100%選出されてくることから、火力は落ちるものの何もできずにやられることを防ぐために持たせるトレーナーが増えてきています。火力が落ちるので全抜きは無理でも半壊まではもっていくあたりがアイアントのヤバいところです。
最後にラムの実ですが、アイアントは100%物理型で鬼火をうたれるのでその対策だったり、物理受けに受けられてあくびで眠らないようにするために持たせるトレーナーがいます。
わざ:
タイプ一致で防御も上がるダイスチルがうてるアイアンヘッドはメインウェポンとして確定。
あとはどれだけ技範囲を持ちたいかによって選択になります。
・ストーンエッジ:ヒートロトム・リザードン・ウインディなどへの打点
・かみなりのキバ:ギャラドス・アーマーガア・ドヒドイデ・ミロカロスなどへの打点
・ばかぢから:バンギラスやカビゴンなどへの打点
・であいがしら(タマゴ遺伝):初手スカーフサザンドラ対面など通常は絶対勝てない盤面に勝ち筋を見出せるタイプ一致技。
・つばめがえし:はりきりでも100%命中する。ダイジェットでSを上げて全抜き性能をさらに上げることも可能。
・かみくだく:ドラパルトなどへの打点
・だましうち:つばめがえし同様100%命中する悪技。
・ハサミギロチン:命中ははりきり効果がのらず30%。アイアントの超火力でも突破できない状態ができたときに。
・あなをほる:相手のダイマックスターンを枯らせる。
・シャドークロー:ダイホロウによって相手の受けを許さない立ち回りができる。
・じたばた(タマゴ遺伝):きあいのタスキと合わせることで非ダイマックス時の超火力が実現。
ダイマックスエース型のアイアントは、11月末にマスターボール級1位を達成した構築がアイアントを使っていたことで流行り始めましたね。(TNモスギスさんのブログ)
別のトレーナーが紹介していた動画があるのではっておきますね。
【アイアントの育成論2】なまけ起点作成型アイアント

- 性格:ようき(素早さ↑特攻↓)
- 特性:なまけ
- 個体値:C抜け5V
- 努力値:HS252/B4
- もちもの:だっしゅつボタン(こだわりスカーフ・きあいのタスキ)
- わざ:なかまづくり・バトンタッチ・ハサミギロチン・かみくだく
なかまづくり→だっしゅつボタンで起点作成を狙う型です。基本的に攻撃はしないサポート型になります。
性格・個体値・努力値:
なかまづくりを遂行するのが仕事なので、なかまづくりをする前に殴られることを避けるために性格ようきSぶっぱです。
また、万が一殴られても1撃でやられる盤面を減らすためにHぶっぱであまりはBです。
もちもの:
キレイに後続に引き継ぐために、だっしゅつボタン1択です。
なかまづくりを絶対にキメたい場合こだわりスカーフ・きあいのタスキを採用する人もいますが、その場合はせっかくなかまづくりをキメても相手も交代して意味をなさない場面が多くなり運用は難しくなります。(アイアントはなかまづくり連打で相手が倒してくれるまで待つ、という手は一応ありますが、PPが枯らされることもあり安定しません。)
わざ:
なかまづくりは言うまでもなく確定です。
バトンタッチは初手で相手が変化技を使ったときに役立ちます。なかまづくりは成功しますが、後続に交代するというのは失敗しているわけです。このとき相手は「居座って怠ける」「交代する」の2択を迫られるわけですが、「交代する」を選んだときに相手のポケモンを見てからこちらは出すポケモンを決められるようになるので、バトンタッチも覚えていたほうがアドが取れるでしょう。(特に影踏みゴチルゼルと組んだときはこのメリットが顕著に現れるので必須級の技です。)
後の2枠は自由です。
・ハサミギロチン:攻撃に努力値を振っていようがなかろうが関係なし。一撃必殺。交代連打してくる相手になかまづくりの合間にうつことでプレッシャーにもなる。
・かみくだく:ノーマル無効にしてくるゴースト打点
・アイアンヘッド:タイプ一致技
・シザークロス:タイプ一致技
・こらえる・がむしゃら:こらえる→がむしゃらとすることでAに振ってなくても火力がでる技
・ばかぢから:バンギラス打点
・ストーンエッジ:リザードン打点
・ギガインパクト:なまけでどうせ動けないので。一応最高火力。
こだわりスカーフ型ゴチルアントを紹介している動画があったのではっておきますね。ゴチルアント偽装の使い方も紹介しています。(関係ないですがこの動画11分くらいのとこの流れが面白かったですw飛ばして見ると面白さが伝わらないと思いますが。)
アイアントの対策
アイアント対策は高速炎でワンパンが理想です。
- スカーフサザンドラのかえんほうしゃ・だいもんじ
- スカーフヒヒダルマのフレアドライブ
- ドラパルトのかえんほうしゃ・だいもんじ
- エースバーンのかえんボール
アイアントの行動を許さず上から一撃で落としてしまえれば、はりきり型でもなまけ型でも関係なしに対策できます。
きあいのタスキからの炎でも対策できます。
アイアントはとにかく炎4倍弱点をつければ対策になるので、シャンデラなどにきあいのタスキをもたせて後攻からでもワンパンすることができます。
ただしなまけ型の場合は後攻から倒す戦術だと、なかまづくりをされて嵌められてしまうので注意しましょう。
なまけ型の対策は
- 上からワンパン
- ダイマックスして「なかまづくり」を無効化
- ボルトチェンジやとんぼがえり持ちで「なかまづくり」されても交代で無効化
といった方法があります。
ドラパルト・サザンドラ・ロトムといったアイアント対策になるポケモンはほとんどのパーティで採用されていると思いますのでなんとかなると思いますが、もしいずれのポケモンも採用していない場合はアイアント対面時に初手ダイマックスで対抗するのがいいでしょう。
ダイマックスであればはりきり型にしても高火力を受けきれますし、なまけ型にしてもなかまづくりを無効化できます。
はりきり型を考慮すると、ダイウォール→何かしらの攻撃(1回耐える)→ダイウォール
でアイアントの猛攻をしのいでから切りかえしていきましょう。
なまけ型の場合はこちらはダイマックスを消費してしまうので、相手のダイマックスを枯らす手段(ミミッキュ、みがわり、きあいのタスキ、ゴーストダイブや飛び跳ねる、高耐久受けポケモンなど)を使って流す方法を後続においておきましょう。
まとめ:【ポケモン剣盾】アイアントの育成論と対策【ゴチルアント&ヌルアント】
いかがでしたでしょうか。
はりきり型もなまけ型もそれぞれ非常に強力なアイアント、環境にも多く対策はかなりされていますがそれでも強いです。
前作まではダイマックスがなかったので見向きもされなかったマイナーポケモンですが、今作はトップメタに君臨しています。
せっかくなので育成して戦ってみてはいかがでしょうか。
よければタイプヌルもどうぞ
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では、今日もポケモン剣盾楽しみましょう!
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