【読書レビュー】俺か、俺以外か。 ローランドという生き方【絶品コース料理】
【読書レビュー】俺か、俺以外か。 ローランドという生き方【絶品コース料理】
こんにちは
yoshi(@yoshiblogsite)です。
今回はRolandさんの「俺か、俺以外か。 ローランドという生き方」を読んだので読書レビュー記事となります。
まさに「夜王」(実際彼のバイブルとなっているそうです。)
サッカーに明け暮れるもののプロサッカー選手になる夢は敗れ、その後ホストを目指し大成功を収めた彼は一体何を考えて生きてきたのでしょうか。
ちなみにローランドさんを知らない人はこんな人↓です。音楽のRolandではありません。
ゴッドファーザーとタイタニックと親父
Rolandという人物の核をなすものは一体なんなのか。
幼少期にその哲学は芽生え、すくすくと成長していきます。
ゴッドファーザー
この本には「ゴッドファーザー」がたびたび出てきます。
イタリア系アメリカンマフィアのドン・ヴィトー・コルレオーネが主人公で、小学校低学年のころ彼の姿をみて「洗練された、エレガントな男はかっこいい」と深く心に刻み込まれたそうです。
彼の哲学はこの瞬間に芽を出したのかもしれませんね。
当時ジャニーズの影響で腰パンや崩したネクタイとスニーカーが流行ってたものの、彼はそれを幼いという感性だったためしっかりネクタイをしめ、当然ズボンもしっかり上げて、革靴を履く「洗練された」着こなしを貫いたそうです。
タイタニック
タイタニックは説明するまでもなく有名な映画ですよね。
幼い頃みんながカードゲームに熱中している時、彼はそこに混ざらず家でビデオを見ていてこの映画のローズとジャックのような命懸けの恋愛に憧れていたそうです。
それは今でも続いていて、「命を懸けてでも守りたい女性」を探し続けているとのこと。
彼の恋愛観はタイタニック。
世の中には2種類の女しかいない、君か、君以外か。
妥協のない恋愛観、寂しさを埋める「誰でもいい誰か」を好きになろうという錯覚は絶対に許せないそうで、今もそんなロイヤル・ストレート・フラッシュのような女性を探しているそうです。
もしかすると最近の若い人たちは観たことがないかもしれないので、まだ観たことがないひとはぜひみてみてはいかがでしょうか。
親父
父親はミュージシャンで有名アーティストの演奏も手掛けるほどの人だったそうです。
そしてRolandを育てた親の哲学ですから、ちょっと普通の親とは違います。
大きく印象的なのは3つ
- 好き嫌い事件
- 男の夢事件
- レディーファースト事件
好き嫌い事件は、小学生のころ給食の好き嫌いが多く担任の先生が家に電話をかけたそうですが、父親がこう切り替えしたそうです。
「好き嫌いが多い?なんでも好きだとか、どっちでもいいって言う人間の好きという言葉に、いったいなんの価値がありますか?嫌いなものを、しっかりと嫌いと言えない男にはなるな。そう教えています」
Rolandの父親の言葉
男の夢事件は、Rolandさんが中学2年生くらいの頃父親にバーに呼び出され「男の夢とは何か」について問われたそうです。
そこで父親に教わったのは「惚れた女に振り回されることこそが男の夢である」ということ。
そのこころは、「女に振り回されるには時間的・経済的余裕が必要。仕事で成功した一握りの男でなければ女に振り回されることができない」ということと捉えているそうです。
また、家族ででかけたとき、彼の母親がドアノブに触れたところをみたことがないというほどに徹底的に父親はレディーファーストで紳士的だったそうです。
なんてったって女が喜ぶと書いて「嬉しい」だからね!
渋滞の回想録におけるRolandの言葉
絶対に自分を曲げない人の行き着いた先
だからこそ、俺はSNSや掲示板を見たりエゴサーチをしたりしないと決めている。
そういった行為は、タンクトップで蜂蜜取りに行くのと同じぐらいナンセンス。
〜中略〜
意識的に不要な情報が入ってこないように努めてきた。
その方法のひとつが、人のSNSを見ないという方法だ。
自分が唯一無二の存在と言ってもらえるのは、きっとこうして周りからの意見を上手くシャットアウトし、自分が信じた道をひたすら進んできたからだと思う。
Rolandが「いま」人々に伝えたいこと。SNSで傷ついている人たちをみて。
SNSはパンドラの箱です。
Rolandさんは僕たち普通の人とは全く異なり、望んだものは絶対に叶えるまで諦めない性格のようです。
100人が100人彼のことを否定したとしても、100人全員が間違っている可能性を信じます。
最近このブログで紹介した内容としては「未来は予測するものではなく創るもの【アラン・ケイ】」で紹介したアラン・ケイさんや「【読書レビュー】魔法のコンパス 道なき道の歩き方【脱洗脳の鍵書】」の西野亮廣さんなど、偉業を成し遂げる人には独自の哲学があり、このような「圧倒的な自我」を持っていますね。
多くの人は100人が反対したら「自分が間違っているのかも。。。?」と思ってしまうでしょう。
そして大衆に飲み込まれていきます。
その「一般常識」の世界は「その他大勢」に叩かれにくいです。
生きやすい世の中ですし人格否定されるほど興味を持たれることもないので、自分を殺すことでまさに「社会に溶け込む」ことができます。
Rolandさんの哲学はそれを良しとしません。
タイトルにある通り「俺か、俺以外か」という生き方です。
大勢に溶け込み埋もれることが「したくない」というより「できない」のでしょう。
その生き方はイバラの道であることは想像に難くないですが、彼はそれを成し遂げます。
とてつもなくストイック
ホストをはじめた最初の1年は全然売れなくて、1日にパン1個しか食べられず空腹で生活していたとのこと。
さらに通勤は愛用のママチャリ、お客さんもママチャリで迎えにいくという生活を続けていたそうです。
Rolandさんのように「エレガントにかっこよく」というイメージとは一見真逆の生活ですから、下手すれば自分の努力によって稼いだお金で欲しい物を手に入れるのではなく、ウシジマくんに出てくるような借金地獄で破滅に向かってもおかしくないかもしれません。
しかしRolandさんのストイックさはそんな堕落は絶対に許さないため、そうはならなかったのでしょう。
- 必ずジムで筋トレをする時間を捻出する
- 徹底的にエンターテイナーとして夢を魅させるために生活感の排除に最新の注意を払う
- とてつもなく整理整頓・綺麗好きで接客時にもミリ単位で気を使う
- 最高の接客のためにアルコールを飲まない。タバコも吸わない
- タキシードへの異常なこだわりと着こなしと所作へのこだわり
- etc…
一般的に言う「だらしなさ」は彼の生活の中から一切排除されているようです。
僕なんかはRolandさんのような生活をしたら数日で発狂します。
24h365dそれを維持し続けるRolandさんの生き方は、世界中を探しても数えるほどしか「発狂せずに」過ごせる人はいないのでしょうか。
ある意味その制約の多さは、王族・皇族のように「万人の手本となることが強制的に義務である」そんな人たちの苦しい生き方を自らおこなっているかのようです。
だからこそRolandさんは人混みに埋もれないのでしょう。
まとめ:【読書レビュー】俺か、俺以外か。 ローランドという生き方【絶品コース料理】
いかがでしたでしょうか。
ローランドさんは他の多くの人ができない「こうなりたいという憧れ」を体現する一人であることがすごいところです。
過去の偉人ではなく現代を生きて身を持って証明し続けていて、誰かの目標となることができる存在。
Rolandさんのルーツで僕たちが垣間見れるのは
- ゴッドファーザー
- タイタニック
- 夜王
といった作品ですから、彼の生き方がカッコいいと感じた人には非常におすすめです。
また、成功した人で読んだことがない人はいないのでは?というほどの必読書、デール・カーネギーの「人を動かす」は当然彼も読んでいて、最も影響を受けた本にあげています。
この本でRolandさんは周りの人から非常に愛されて育ったことが伺いしれます。
本人も自身の圧倒的な自己愛の根源は、幸運にもみんなからもらうことができた愛だと言っています。
そしてホストという職業柄、非常に悲惨な子供時代を過ごした人たち=愛を知らずに育った人たちと密接に関わってきました。
僕も自己愛の強いほうですが、大人になり悲惨な子供時代を送った人と出会うまで「自己愛の持てない人たち」が本当にいることがわかりませんでした。
親にも環境にも非常にヘビーな体験をさせられ、愛を知らずに育つと自己愛ができず他人も愛せない。
家族はもちろん恋愛も仕事も愛せない。
世界がどうでもいい。
非常に悲しいことですが、彼は自分が幸運にも自己愛ができるほど周りに愛されて育つことができたから、どうにかしてそれを分け与えられないかと日々模索し実践しているようです。
ローランドさんはディズニーの大ファンだそうですが、彼自身もそのようにエンターテイメントであり彼にであって話すその時間は、ディズニーでアトラクションに乗るような夢の時間となるように今日も「Roland」という仕事を熱心に務めているのでしょう。
本気なのか冗談なのか、嫌味や皮肉もスパイスのように織り交ぜ、たまにほほえみを生むような旨味のあるストーリー、またスイーツのような甘い話もあり、この本1冊がコース料理のようでした。
KindleUnlimitedなら無料で読めるので、普段読まないようなホストの自伝本でも、軽い気持ちで手にとってみてはいかがでしょうか。
もしかするとあなたの人生を変える味がするかもしれませんよ。
ちなみにこの本の売上の半分はカンボジアの子ども(カンボジアに旅行した際、カンボジア人に救われた経験があるとのこと)へ、半分は日本の復興支援金として寄付されるそうですから、ローランドさんの手元には行きません。
「マイナスのデザイン」など多くの「仕事の成功法則」をうまく取り入れた(一見それとは気づかないほど)唯一性の高い仕事をしていますから、ビジネスマンもこの本から学べるものが多いでしょう。
余談ですがホストのトップにまで登り詰めた彼のバイブル、そして「彼が唯一尊敬するホスト」という主人公が出てくるマンガ「夜王」は、かっこいい男を目指したい人にとって必読書です。
全29巻ですが2010年完結の作品なので今はだいぶ安くなっているため、買いやすいと思います。
週末にRolandさんの本と合わせてイッキ読みしてみてはいかがでしょうか。
女性はそっとこの本を彼の目の届くところに置いてみるのもいいかもしれませんね。
※そういえば、ローランドさんの顔を見て「え、整形じゃない?」って変な勘ぐりを楽しみ始める人がいますが、「当然」整形していますしそれを公言しています。
ちなみに僕は整形顔は苦手なんですが、彼の人間性は非常に素晴らしいと思っています。
このブログでは毎日更新で「過去の自分が知りたかったこと」をジャンル問わず書いているので、もしあなたの役にも立ちそうなことを書いていたらまた読みに来てください。