未来は予測するものではなく創るもの【アラン・ケイ】
未来は予測するものではなく創るもの【アラン・ケイ】
こんにちは
yoshi(@yoshiblogsite)です。
「未来は予測できる」
僕たちはこう思っています。
しかし、実際のところたいして未来のことは予測できていません。
知能レベル、知識レベルともに人類トップレベルと思われる「外資系コンサル」が、多額な費用をかけて優秀な人材を用いておこなった「未来予測」すら外れるのが現実です。
では「未来予測」とは何か。
それは「未来創造」であり、自分が描く未来が実現するまで粘り強く性懲りもなく泥臭く実現に一歩一歩進むことです。
天才集団ですら未来予測を外すという現実
僕たちは「多くの知識をもち、世界でもトップレベルの知能を持った人の判断」をどうしても肯定しがちです。
自分たちは無能であり、無能な人間の判断よりもそういった人たちが頭を悩ませて下した予測は正しいと思ってしまうことがあります。
ここに落とし穴があります。
少し前ですが携帯電話が普及する前の1982年のこと
アメリカ最大の電話会社AT&Tは、あの超優秀なコンサルティング会社で知られるマッキンゼーに
「2000年時点での携帯電話市場規模を予測してくれ」
と依頼しました。
それに答えたマッキンゼーは、
「90万台である」
という回答を示し、それを受けたAT&Tはなんと
携帯電話事業を売却
という致命的な経営判断をしました。
その後は御存知の通りモバイル化が急速に普及し、AT&Tは経営的に行き詰まり、最終的にはかつて自ら切り離したグループ企業のSBCに買収されて消滅します。
予測は二重に外れる
コンサルの仕事は社外秘情報が非常にたくさんあるので、多くは表に出てきませんが内部の人によると意外と予測は外れている、というのが実情のようです。
もちろん当たるときもあるので一概にコンサルをだめだと思ってはいけませんが、予測は二重の危険をはらんでいます。
1つ目は天才集団ですら予測を外すという現実
2つ目は予測を適用するか判断を下すのは自分たちであるということ
人間は全知全能の神ではありません。
そのため、あまり予測に頼りすぎるのは致命的な判断ミスに繋がるかもしれないのです。
唯一の解決方法は、自ら未来を創造すること
予測できないならどうするか
それは自ら未来を創造すること
これだけです。
1年後、5年後、10年後、50年後、、、
会社の歯車となっている会社員やバイト、パートの人は長くても1年後くらいの未来しかスコープに入っていないのではないでしょうか。
管理職ならもう少し先の未来で5年後くらい
経営者は10年後より先を見据えて布石を「今」打っています。
いずれにしても未来を「予測」しているのではなく、「創造」しています。
1年後にリリースするサービスを社内で作っている人たちは、当然社外秘なので1年後まで社外に公表されることはないので、社外の人からしたら「未来予測」に見えるかもしれません。
しかしその実予測ではなくそれは確実に来る未来であり、未来を創造しているのです。
経営者は10年後の未来を創造していますが、別に経営者は特別すごい人間ではありません。
だれもが「そうしよう」と思えばできるはずです。
アラン・ケイの言葉
アラン・ケイを知っているでしょうか。
パーソナル・コンピュータの父、と呼ばれる科学者でありプログラマーでは知らない人はいない「オブジェクト指向プログラミング」のパイオニアであり、MacやWindowsのUIの元となったALTOの生みの親です。
彼はこんな名言を残しています。
The best way to predict the future is to invent it.
未来を予測する最も確実な方法は、それを発明することだ
アラン・ケイ
「未来がどうなるか?」
「それを今作っているところだよ!」
彼はそう言います。
そして、彼の「未来予測」通り、パーソナル・コンピュータが世界中どこにもあるこの世界が実現しました。
ちなみにiPadのようなタブレット端末も彼が「予測」しました。
アイデアを実現させるだけでなく、市場規模までも「マーケティング」などの具体的なタスクを1つ1つ展開していけば未来予測はできます。
未来は「こうなるから今こうする」ではなく「こうしたいから今こうする」ということなのかもしれません。
まとめ:未来は予測するものではなく創るもの【アラン・ケイ】
いかがでしたでしょうか。
「未来はどうなるのか?」
こんな質問を自分に投げかけるのはセンスが悪いかもしれません。
「自分は未来をどうしたいか?」
こんな質問をして、そのための具体的な「一歩」を今踏み出し、実現するまで諦めないことが最も確実な「未来予測」となるでしょう。
ただし、1点だけ「大企業など世界のルールメイカー」の発言する「未来予測」は割とよく当たります。
なぜなら、彼ら自身が「世界の未来を創り出している」という行動に毎日一歩一歩踏み出し、そこに向かって今このときも進んでいる張本人だからです。
このブログでは毎日更新で「過去の自分が知りたかったこと」をジャンル問わず書いているので、もしあなたの役にも立ちそうなことを書いていたらまた読みに来てください。