あなたが無能なリーダーや上司になってしまうたった1つの理由
あなたが無能なリーダーや上司になってしまうたった1つの理由
あなたの周りには無能なリーダーや上司はいるでしょうか?
どこの職場でもたいてい何人かの無能なリーダーや上司がいるものです。
なぜそんな無能な人が上にいるのでしょうか?
しかもどこの職場でも。
考えてみると不思議な事で、昇進するのは必ず優秀な成果を上げた人たちです。
実績なしに昇進することはサラリーマンの世界では基本的にありえないので、無能な人が上にくることはないはずなのです。
しかし、たった1つの視点から観てみるとすぐに分かります。
無能なマネジメント層が生まれるたった1つの理由
結論を言ってしまうと日本の人事構造=年功序列によって無能なマネジメント層が生まれます。
部下のせいでもなく、上司のせいでもありません。
たった1つの理由は会社の仕組みです。
基本的にサラリーマンは下っ端から始まります。
下積み時代とも言われます。
下っ端という言い方自体が無能な上司を生む理由です。
なぜなら、下っ端は現場で働く人たちでマネジメント層は効率的な配置を考えたり戦略を考える人たちだからです。
現場で必要とされるスキルは、簡単に言えば課されたタスクをそつなくこなすプレイヤーとしてのスキルです。
マネジメントに必要なスキルは、簡単に言えば人をどのように配置して、どのようなプランでタスクを課したら最も効率的に成果を上げられるかを実践するスキルです。
昔の時代変化であればこの構造で対応できることも多かったのかもしれませんが、実際近年のIT化が進むに連れて世の中の変化の速度は急速にスピードアップしました。
そして以前の人事構造に無理が出てきた結果、無能なマネジメントの存在が一層騒がれるようになってきているのでしょう。
プレイヤーとマネジメントは全く異なる資質が必要とされる職
プレイヤーとマネジメントは全く異なる資質が必要とされる別の職業です。
マネジメント層はプレイヤーと違ったメンタルを持たなくてはなりません。
例えば
- パフォーマンスUPに必要とあらば相手の感情を切ってリストラや移動をさせる非情さ
- 周りの批判や失敗に動じないメンタルコントロール能力
- 人の意見に左右されず正しい未来に向かう共感能力の低さ
- 業務命令を遂行させるカリスマ性
いわゆる「上司」のイメージは正しく、一般的にはこういった人たちは心無く冷たい人間に映るでしょう。
これらはまさにサイコパスの持つ特有の能力です。
しかしマネジメント職がその職務遂行に必要なのはこの能力であり、そのトップである社長という職業にサイコパス性の高い人たちが多いのは必然と言えます。
ですがサイコパス性を持つ人はおそらくそこまで多くなく、そうでない人にとってはマネジメント職が日頃受けている精神的負荷は耐え難いものになりますし、昇進するほど、事業が拡大するほど常人の資質ではメンタルや判断を正常に保ち続けるのは困難を極めます。
給与体系はプレイヤー→マネジメントを強制する。
しかし、給与体系はプレイヤーがいくら成果を上げてもマネジメントにならない限り上がらない、というような仕組みになっていることが多いです。
確かにプレイヤーにかかるメンタル的負担に比べると、マネジメント層のメンタル的負担は大変大きくなりますが、それこそが資質の違いが影響してくるところになります。
下っ端と上司のように給与を上げるためには、マネジメントになるしかないという人事構造の会社は無能なマネジメント層を生み出しがちです。
先に書いたようにマネジメント層は大変な精神労働ではありますが、それはそもそもプレイヤーの人たちが昇進することでマネジメント層になっているからです。
プレイヤーとしては比類なきパフォーマンスを発揮できる人材でも、マネジメントに長けているとは限りません。
もちろん中には本田圭佑選手のように、プレイヤーとしてもマネジメントとしても比類なきパフォーマンスを発揮する人もいるにはいるのですが、必ずしもすべての人間がそうとは限らないのです。
昇進した途端にうつ病にかかったり、不幸になっていく人はたくさんいますが、給料のために自分のパフォーマンスが発揮できない立場に行くしかなかったという背景が強いでしょう。
マネジメント層も不幸な上にプレイヤーも無能なマネジメントの下で働く不幸というのは、全く効率的ではありません。
この給与体系であるかぎり、年功序列の会社にいる限り、あなたはもしかすると無能なマネジメント層になってしまうかもしれません。
あなたが無能なマネジメントにならない方法
いくつか回避方法があります。
- 年功序列ではない会社に転職する
- 昇進は断る
- マネジメントを学びプレイヤーからマネジメントへ転身する
- フリーランス(個人事業主)になり1人で仕事をする
いずれの方法を選んでもそれぞれメリットデメリットはありますが、無能なマネジメントになって不幸になったり、結果的にリストラにあったりするよりはどれもいい方法だと思います。
もし転職を考える方は「【初めての転職活動】転職初心者が最初に把握しておくべきこと【バイトとは違う】」も参考にしてください。
マネジメントを学ぶ方は、いろいろな書籍がありますがドラッカーのマネジメントは、読んでおくと学びが多い一冊でしょう。