初心者バンドマンがライブを成功させる方法【たった3つ】

初心者バンドマンが初ライブを成功させる方法【たった3つ】
バンドを始めたばかりの初心者でもきちんとセオリーに従って進めることで、初ライブを成功させることができるでしょう。
実際の所一生懸命練習しても、いざライブとなったときにその演奏を聴いてるのはライブハウスのPAだけ。。。みたいな残念な結果に終わるバンドはたくさんみてきました。
もちろんそんなバンドでも、続けていれば這い上がっていく人たちもいますが、反対に挫折して解散するバンドも少なくないです。
どうせやるなら成功させたいと思いますよね。
今回はその方法を簡単に解説します。
そもそもライブを成功させるとはどういうことか
そもそも初ライブでの成功とは何でしょうか?
まずはそこを明確にして、そのゴールを達成できることを目指しましょう。
バンドの方針によっても違いますが、主に2つのタイプがあります。
- 趣味タイプ。とにかくライブを経験する。
- プロ志向タイプ。一発目からインパクトを与える。
趣味タイプは演奏を失敗しようが誰も聴いてなかろうが、「ライブハウスでとりあえずライブを経験し、慣れる」ということを1番のゴールにしているので今回はこちらは解説しません。
ライブハウスに電話して、参加するだけなので参加費を払うだけで達成できる目標だからです。
プロ志向バンドマンの初ライブ
プロ志向バンドマンの場合は一気にファンを増やして成功させたいでしょう。
バンドメンバーに経験者がいる場合はある程度のファンがついている、もしくはバンドマン同士の横のつながりがあったりするので簡単になりますが、今回は初心者ということでバンドメンバーに「経験者はいない」というのを前提に話します。
やることはシンプルです。
- 機材準備
- 練習
- プロモーション
1つずつ説明します。
機材準備

たとえばギターを例に出すと「ギター初心者が最初に揃えるべきもの【8選】入門編」のような機材一式です。
音楽は機材の高さは品質にかなり直結しますが、エンジニアがチューニングした音源とちがいライブの場合は誤魔化しが全く効かないです。
なので、成功させるなら機材は良いものを揃えましょう。
ギターやベースであれば最低10万以上の価格帯のものでなければ、どうしてもライブで聴いたときは「なんか微妙だな」という印象が残ってしまいます。
ドラムは自分のスネア+ペダル、ボーカルはマイマイクは用意しましょう。
初期投資は高額になりますが、数年〜十数年は使えます。
例えば30万のものでも、365日10年間で計算すると1日あたり約82円となり、1日換算すると数十円で使えていることになります。
バンドが成功すればあっという間に回収できる金額なので、成功確率を下げるよりも投資したほうがいいでしょう。
趣味でない以上、たとえ初心者でも「プロフェッショナル」という意識は大切で、そのクオリティに直結する仕事で使う道具にはお金をかけるべきです。(もちろん使わなければそれは浪費で投資ではなくなるので毎日使い続けましょう。)
練習

練習は大切です。
特に一人で練習するのと違ってライブに向けたバンド練習というのは、全員の協力が不可欠です。
しかし、趣味バンドと違うので「どれだけ意味のある練習をするか」が非常に大切です。
趣味バンドにありがちなのは、
- 各パートが曲を完璧に演奏できないどころか、下手したら覚えてきてもいない。
- ダメ出しばかりしている。
- ライブを意識した練習をしない。
ということです。プロフェッショナルではありえません。
自分のパートは完璧にしてくる
まず、自分のパートを演奏できないというのは論外です。
そのバンドにいる意味がありません。
プロの現場をイメージするとわかりやすいと思いますが、「すみません覚えてきてないのでちゃんと弾けません」なんて言い訳が通用するわけがないですよね。
プロは自分のパートにプライドを持っているはずで、完璧に覚えてきた上でさらに一歩その場の雰囲気や気分をスポンテニアスに表現するところまで持っていっています。
正直プロ志向のバンドにおいて自分のパートに責任を持てない人がいたら、即クビレベルだと思います。
各パートは完璧にしてきた上で、バンドで集まってしかできないフィーリングをあわせていく、というのが意味のある練習です。
ダメ出しばかりしない
これも趣味バンドにありがちですが、各パートが完璧でないがゆえにダメ出しばかりに時間を割いていることです。
他のパートからみて「明らかに下手」という状態はその場でダメ出ししたところで時間のムダです。
即刻クビにして別の人と入れ替えるか、別日に再度集まって練習するかしたほうがいいでしょう。
バンドで集まって練習するときは、ライブでの動きや流れ、全体感のフィーリングを合わせたり、お互いの演奏のいいところをみつけていったりすることに時間をさくべきです。
それができないバンドメンバーがいる場合、人は簡単には変わらないので遅かれ早かれそのバンドの雰囲気は悪くなり、解散に向かうでしょう。
楽しく、しかし厳しく切磋琢磨できるバンドメンバーでなければいけません。
ライブを意識した練習をしよう
スタジオで集まってバンド練習するときに、
照明は明るいまま、座って演奏
なんてことしてないですよね?
熟練したプロならともかく、初心者が本気で初ライブを成功させたい場合はできるだけライブに近い状態で練習すべきです。
例えば
- 照明は準備の段階からかなり暗くする
- 立って演奏する
- 広い部屋を借りてステージでの立ち位置で練習する
- 手元ばかりを見ないで鏡をみる
- 録音・録画してあとで聴き直すことで客観的に見直す
- ライブでの曲順通りに練習する
- MCなどの全体の流れも練習する
最低限このくらいはすべきです。
要はライブのときと練習の時の「違い」をできる限り少なくしておくことが成功の秘訣です。
おそらく本番だと多少の緊張が襲ってくるので、体に染み込んでいないものは突然ど忘れします。
例えば練習ではできていたのに
- 曲順を間違えたり
- 展開を間違えたり
- 明るい所ではちゃんと演奏できたのに暗くなったらできなくなったり
- 座って弾いていたらできたのに立ったら弾けなくなったり
初心者にありがちな失敗例です。
基本的なことですが、こうした細かいところも準備していきましょう。
プロモーション

十分に練習しながらも、練習以外の時間は集客のために時間をさきましょう。
事務所などそこを担当してくれる人がいれば別ですが、初心者で無名のバンドの場合は自分たちでするしかありません。
バンドというのはその仕組み上、起業であり個人事業主であり、一人会社です。
曲やメッセージ、グッズなどの商品を作り、それをプロモーションして集客し、コミュニティを拡大していく活動です。
だいたいのバンドは当然曲は作りますが、他のところがおろそかになりがちです。
初心者が失敗する原因の一つがこの仕組みを理解していないことです。
やることはシンプルなので、メンバー全員総掛かりで取り組めばきっと成功します。
- アー写を撮影する
- バンドのHPを作成する
- SNSで発信する
- 最低1曲はリードトラックをレコーディングし、無料公開する
- できればPVも制作し、Youtubeで配信する
- フライヤーを刷って配布する
初心者でここまでやるか?という人もいるかもしれませんが、そもそもプロモーションに使う素材を集めているだけです。
成功しないのは「中途半端にやるから」です。やるからには徹底的にやることが大切です。
最初はまだ曲もレコーディングできるクオリティではないと思うので、曲がなくても準備できるアー写とHP作成から始めるのが良いでしょう。
それぞれのアー写ができたらSNSでの発信を始めましょう。
Twitterであれば毎日数十件〜100件以上のつぶやきが最低限です。
自分のキャラを明確にしてブランディングしていきましょう。
1曲のクオリティが十分仕上がったらレコーディングし、PVも撮影して何度もSNSで発信します。
ここまでやると、たとえ本人たちは初心者であっても外から見たらしっかりしたバンドに映るでしょう。
「なんか面白そうなバンドが出てきたぞ」と注目を集められるはずです。
初ライブではSNSでのフォロワーがメンバー全員集めて1000人以上を目安にするのがいいでしょう。
通常ライブでは5曲ほど演奏しますが、メンバー全員が本気で頑張れば5曲を完璧にする頃には1000人は到達できるはずです。
ライブ日程が決まったらフライヤーを刷って、同じような音楽性のバンドのライブの外でフライヤーの配布をしたりライブハウスやスタジオにはらせてもらいましょう。
ここまで徹底的にやると、初心者の初ライブであってもかなりの人数を集客することができ、その上で演奏力も高いことを実際に見せ、初心者の初ライブであることをMCで話せば将来性のアピールにもなるでしょう。
初心者バンドマンが初ライブを成功させる方法【たった3つ】まとめ
- 機材準備
- 練習
- プロモーション
の3つがポイントです。
それぞれどれだけ頑張ったか、どれだけ徹底的にやったかが初ライブの結果としてフィードバックされるでしょう。
バンドを立ち上げることは起業と同じで資本金が必要です。
成功させるのに必要な全員の総額を合わせると、機材から揃えた場合100〜200万円は超えるでしょう。
もちろん趣味バンドから始めてもいいですし、上で紹介したような方法で徹底的にやるのもありです。
自分が進みたい方向を選んで進んでいきましょう。