【アンガーマネジメント】怒りや殺意が湧いてるならデスメタルを聴け【八つ当たりするな】

【アンガーマネジメント】怒りや殺意が湧いてるならデスメタルを聴け【八つ当たりするな】
負の感情のメンタルコントロールは非常に重要です。
大人になるにつれて大きな
- 悲しみ
- 怒り
- 苦しみ
- 殺意
- 絶望
などあらゆる負の感情を経験することになります。
おそらく、これらの感情を経験しない人は世界中でまだ真っ白な「子ども」たちしかいないと思います。
しかし必ずしも多くの大人たちがこれらの負の感情をコントロールできるかというと、そうではありません。
負の感情は非常にエネルギーが強く、コントロール方法を覚えていても、日々鍛えていないと乗りこなすことが難しい感情です。
- 関係ない家族や友達に八つ当たりする
- 道を歩く知らない人に八つ当たりする
- 学校や職場で衝動的にキレる
大人になってもこうした人は多いですよね。
怒りはビジネスでは使い所によって高い成果に繋げることができる感情ですが、あくまで乗りこなせていてこそです。
今回の記事ではこういったすべての人が経験するけれど、非常に扱いにくい負の感情をコントロールするための方法の一つをご紹介します。
音楽はメンタルコントロールに効果がある
音楽はメンタルコントロールに効果があるのはよく知られています。
経験的にも納得できますよね。
ただし、ポイントは自分の気持を代弁してくれるような、感情に寄り添う音楽であることです。
負の感情が溢れているときに楽しい音楽を聴いても、なかなかメンタルが回復に向かわない気がしますよね。
それはいま自分が抱いている感情に寄り添っていない音楽だからです。
逆に負の感情に寄り添うような音楽を聴くことで、爽快感や浄化される感覚、安心感といったメンタル回復効果を得られて、やる気や楽しさを感じられるようになってくるでしょう。
というわけで、負の感情の種類別にメンタルのコントロールに役立つ音楽を紹介します。
以下閲覧注意。健全なメンタルの人は見る必要はないです。
負の感情と音楽のマリアージュを楽しむ一つの方法としていただけても幸いです。
憂鬱な気分
Saint VitusのようなDoomMetal系のような非常にローテンポでネガティブ感漂う音楽性と相性がいいです。聴いているうちにメンタルが回復してきたらやる気が出てきてしまうと思います。
悶々とした不満
社会制度など薄っすらだけどいつもどこかで抱えているような、「何かがおかしい」という悶々とした不満は例えばイギリスのQueenなどのロックが代弁してくれるでしょう。
明確な不満
アメリカのMetallicaのような王道メタルはより明確化された不満に近い音楽性があります。
悶々としているというよりももっとエネルギーが強く、力強いです。
イライラする怒り
ちらちらと燃えるような、ナイフで切り刻むように単発的にくる複雑な怒りはアメリカのMegadethのようなテクニカル系のメタルが合います。
まだ怒りの部類としては軽い方だと思います。
沸々と湧き出す怒り
イライラするよりももっと慢性的に、力強く湧き出し続けて押さえつけるのも難しいような怒りは、その怒りにツヤと明るさを持ちながらもドス黒い色も纏うような音楽性があいます。
このあたりの怒りのレベルから言葉が聞き取れないようなデスボイスになっていきます。
例えばスウェーデンのArchEnemyのようなバンドがその一つです。
ちなみにArchEnemyはたびたびボーカルが変わりますが、最初期のボーカル以外は女性ボーカルのデスメタルです。
どうにもならない怒り
どうにもならないこんがらがった怒り、複雑で解けないような怒りはイタリアのDestrageのような複雑なリフとドラム、激しくバリエーションに富んだ展開に怒り・苦しみ・楽しさ・安らぎ、などなど多くの感情が詰め込まれたような音楽があうと思います。
明確でストレートな怒り
明確でストレート、強烈な怒りはフィンランドのChildren of bodomのような音楽性があうでしょう。
テクニカルであらゆる細かな怒りの感情を含みながらも、全体を支配するのはストレートな直線。真っ直ぐな怒りです。
歌詞は考えてない、思いつきで歌っている、曲によっては自分も歌詞はわからない、「なんで目の前のファンは俺も知らない歌詞を知っているんだ?」とインタビューをしていたこともあるほど、そこに湧き出たスポンテニアスな音楽を大事にしたバンドです。
最近では歌詞も全曲あったりするので変わってきたのかもしれませんが、当時の曲にはその感性が宿っています。
暴力的な怒り
破壊したい、ぶん殴りたい、暴れたい、というようなより強烈で暴力的な怒りの表現はアメリカのSlipknotのようなメロディが少なくドロドロしつつもソリッドで、細かいところは単調ではない音楽表現があうと思います。
Slipknotの場合ボーカルの表現の幅も広く楽器隊も、DJやサンプラー、パーカッションなど9人もの編成で生み出される重厚さが他にはないバンド表現を生み出しています。
呪いたくなるような怒り
日本の有名バンドDir en greyの音楽は日本らしいというか人を呪うような音楽性を感じます。
日本人のダークサイドの音楽性はなんというか、どろどろとした湿気が多く薄暗いものが印象的です。
狂気的な怒り
Cradle Of Filthの表現する世界は狂気性が高いのでそういった感情と相性がいいです。
血の伯爵夫人の異名を持つ連続殺人犯エリザベス・バソリーを題材にしたCruelty and the Beastは狂気性を表現した名作です。
怒りから殺意まで幅広く表現されています。
飢餓感のような怒りと絶望
フランスのAnorexia Nervosaのような隙間なく埋め尽くされた細かな音の塊と絶望の叫びは、まさに絶望的な怒りを表現していると思います。
シンフォブラックというジャンルの特徴ですが、低音から高音まで埋め尽くすようにオーケストレーションもフルで入れながらリズムを刻むドラムは高速のツーバスとブラストビートで、心の中を埋め尽くすような闇にさえ寄り添ってくれます。
ストレートな殺意
Slayerのような王道スラッシュ・メタルは、デスメタルでなく声にならない叫びではないながらも、だからこそストレートな殺意に寄り添うような音楽だと思います。
日頃殺意を持つことはほとんどないと思いますが、「こいついつかコロス」という感情は結構な数の大人が抱いたことがあるのではないでしょうか。
その感情を形にすることはありえませんが、それをうまく消化する方法の一つとなるかもしれません。
残虐で猟奇的な殺意
カナダのCryptopsyのようなテクニカルデスメタルはテンポ・展開・演奏とあらゆる面で解けないように絡まった怒り、とくにNone so vileの時期のCryptopsyのボーカル、ロードワームは声にならない人外の叫びでした。
腕が八本あると形容されるジャズ出身の世界屈指のドラマー、フロ・モーニエを有するこのバンドの作り上げる曲は、より残虐で猟奇的な激しい怒りのコントロールに役立つでしょう。
ここまでの感情はあまり多くの人が持つものではないかもしれませんが、世の中は広いのでそういった感情にも寄り添うような音楽はあります。
呪い殺したい殺意
陰鬱で無慈悲、もともとの宗教をキリスト教に異教扱いされ、神を悪魔と扱われたその歴史的経緯から日本人にはあまり理解できない深い呪いと殺意の感情を表現したようなノルウェーのブラックメタルは、まさにこうした暗い感情に寄り添うようなものです。
特にMayhemはそのバンド人生そのものが呪われているといえるでしょう。
実際にもとボーカルのデッドは猟銃で自殺したり、このバンドを作ったユーロニモスは殺害されてしまったりしました。
自殺未遂
人生に希望を見いだせず、癒やしを求めながらいくらもがいてもそれには手が届かない。
どうにかする気力もわかないが怒りは消えない、外に向けられない強烈な怒りは一番近い自分に向く。
というような内に向かう絶望や殺意を表現しているかのような音楽もあります。
あるにはあるのですが、ノルウェーのBurzumくらいしか思い当たりません。
上で紹介したMayhemのユーロニモスを殺害した犯人であり受刑者の表現する音楽です。
ここまでの方はもしかしたら深く病んでいる可能性があるので、一度精神科にいってみてもいいかもしれません。
【アンガーマネジメント】怒りや殺意が湧いてるならデスメタルを聴け【八つ当たりするな】まとめ
いかがでしたか。
ポジティブな感情は比較的問題にならないのですが、ネガティブな感情は気持ちを上げていくのが大変なので対処法はたくさん知っている方がいいです。
感情の種類はまだまだあって、それらに寄り添うような音楽を発信しているバンドは山ほどあるのでここでは紹介しきれませんでしたが、メンタルコントロールの参考になれば幸いです。
いつかそれぞれの感情ごとにもっと細かく分類したり、それらを表現している音楽の紹介記事も書いてみるかもしれません。
できるだけ自分の中でネガティブな感情をコントロールできるようになって、他の人に八つ当たりするのはやめられるようになりましょう。
言葉にならない怒りには、デスメタルが一番です。