【伝統工芸】しな織の財布を手に入れた件【希少】

【伝統工芸】しな織の財布を手に入れた件【希少】
しな織ってご存知でしょうか?わたしは知らなかったです。
出会いは突然でした。
10年以上dunhillの長財布を使っていたのですが、最近電子決済も普及してきてわたしの生活範囲でほとんどスマホで決済やポイントがつけられるようになったので、カードも現金もそんなに使わなくなりました。
なのでカードケースか、ポケットに入るサイズの二つ折り財布を探していました。
ちなみに使っていたdunhillの長財布はもう売ってないんですね。。。2万くらいで買った気がするけど今いくら位なんだろうってふと思ってめっちゃ探し回ったんですが、Amazonで中古が1件見つかっただけでした。。。
希少っていったらこれももはや希少ですね。。。笑
しな織の財布との出会い
兄弟の結婚式があったのですが、そこでもらったカタログギフトの中にしな織の財布がありました。
しな織は知らなかったんですが、ひと目で「これカタログギフトの中にある商品の中でも絶対価値あるよな」ってわかるものでした。
ちょうどカードケースか二つ折り財布がほしかったので迷わずそれを注文しました。
後で知ったんですがしな織とは、山形県鶴岡市関川で作られている伝統工芸品だそうです。
羽越地域の山間部にはシナノキ(科、しなと読む)が生育しているそうで、これらの草木から繊維を取り出して織り上げるそうです。
なんと縄文弥生時代ではこういった草木から繊維を取り出していたそうです。
明治に綿が普及したので、現在ではほとんど生産されなくなった非常に希少な伝統工芸品です。
科布ができるまで

「羽越しな布 関川のしな織 伝統的工芸品」という説明書がついてきたので貼ってみました。
一応読みにくいかもしれないので書き起こしておきます。
科布のできるまで
- 六月頃の梅雨期に十年から二十年くらいたった科の木を伐る。
- 外皮(鬼皮)を剥ぎ、中皮(甘皮)を剥ぎとる。
- 中皮を束にして天日で乾燥する。
- 九月頃、木灰汁で煮て柔らかくする。(樹脂を取り除く)
- 柔らかくなったものを清流で汚れを洗い落す。
- 一、二日間位糖に漬けておく。
- 糖を洗い落し、秋おそくまで陰干しにしておく。
- 十一月中旬頃から糸作りに入る。(科裂き)
- 細く裂いた科を績む(糸つなぎ)その際良質の糸は縦糸にする。
- 糸に撚りをかける。(縦糸は強く緯糸は弱く)
- ある程度の湿度がないと織りにくいので、二月頃の寒冷期を選び、三月末の雪のあるうちにいざり機で織り上げる。
しな織手間かかりすぎ!!!
いやいや、手間かかりすぎでしょ!
しかも日本の四季を読みながら手作りってなかなかにヤバい。
昔はこういうのが普通だったんだと思いますが、明治から現代まで効率化が進むにつれて廃れていってしまったんでしょう。
ただ、廃れたことによって逆に希少価値が高まりました。
手間暇かけた日本の伝統の製品って日本人としてちょっと誇らしく思います。(山形行ったことすらないんですけどね!)
ブランド品や機械製品とは違って伝統工芸品だからこそ手にとったときに感じる温もりがあります。
希少価値高いと他の人と被りにくいのもいいですね!笑
調べてみると、樹皮の繊維であるがゆえに機械化できず手作業するしかないんですね。
それは手間暇かかるしたくさん作れないから希少価値高くなりますわ。。。
特徴
羽越地域の山間部に生育するシナノキ、オオバボダイジュ又はノジリボダイジュの樹皮から取れる靭皮(じんぴ)繊維で糸を作り、布状に織り上げたもの。 日本では、縄文や弥生時代から衣装や装飾品などに利用され、今日、山形県鶴岡市関川地区や新潟県岩船郡山北町において受け継がれています。原料が樹皮の繊維であることから、その風合いは粗々しいものの、ざっくりとした手触りと落ち着きのある風合いに特徴があり、帯地ばかりでなくバッグ、帽子等多くの日用品にも加工されています。
作り方
材料となるシナノキ、オオバボダイジュ又はノジリボダイジュは、シナノキ科シナノキ属の落葉樹。日本海側や東北地方の山野に多く自生し、地方によりマダ、マンダ、モウダ、モアダなどと呼ばれています。 糸はこの樹木の樹皮から取り出した繊維を績(う)み、撚(よ)りをかけたもので、この糸を地機や高機により織り上げたものです。樹皮の繊維なので機械化ができず、未だに手作業に頼らざるを得ません。
伝統工芸 青山スクエア https://kougeihin.jp/craft/0103/
しな織が気になった方へ入手方法ご紹介
こういった伝統工芸品て大々的な工場があったりするわけではなく希少なので、探してもなかなかみつかりません。
Amazonで調べてみたんですが商品出てませんでしたね。
楽天では2件だけみつかりました。
あのAmazonでヒットなし、楽天で2件てヤバいな
しかも1件名刺入れだし。。。
他の入手方法としてはわたしが入手したルートのカタログギフトや、都心でときどきやってる伝統工芸品のマーケット、ふるさと納税の返礼品としてももらえるそうです。
ふるさと納税は税金対策としても優れているので、特に他に欲しいものがない方はそちらから入手するのもありかなと思います。
