初心者におすすめのギター【特徴・値段別に紹介】

2019年5月2日

初心者におすすめのギター【特徴・値段別に紹介】

初心者におすすめのギター【特徴・値段別に紹介】

前の記事で、ギター初心者は絶対に5万円以上のギターを買いましょうと紹介しました。
ギター初心者が最初に揃えるべきもの【8選】入門編

とはいえギターの種類は非常に多く、最初のうちはどんなギターがどんな特徴があって、どんなジャンルに向くのかなど全くわからないと思います。

今回の記事ではそこをより深掘りしていき、ギター初心者の方のはじめてのギター選びで、後悔しない選択ができるような手助けをできればと思っています。

ただ、ギターといってもさらに

  • エレキギター
  • エレアコ
  • アコースティックギター

とわかれていて、それぞれかなり多くの種類があって今回の記事に収まりきらないため、この記事では一番需要がありそうなエレキギターに絞って話をします。

主なギターメーカー

まずざっとどんなギターメーカーがあるか紹介します。

  1. Fender【アメリカ】
  2. Squier(Fender系廉価版)【アメリカ】
  3. Gibson【アメリカ】
  4. Epiphone(Gibson系廉価版)【アメリカ】
  5. Jackson【アメリカ】
  6. B.C.Rich【アメリカ】
  7. Dean【アメリカ】
  8. PRS【アメリカ】
  9. Gretsch【アメリカ】
  10. Fernandes/Burny(もとはFender/Gibsonのコピーモデル)【日本】
  11. フジゲン【日本】
  12. YAMAHA【日本】
  13. Ibanez(星野楽器系)【日本】
  14. BACCHUS【日本】
  15. AriaproII【日本】
  16. Grassroots(ESP系低価格帯)【日本】
  17. Edwards(ESP系中価格帯)【日本】
  18. ESP【日本】
  19. Tokai【日本】
  20. SELDER(サクラ楽器系の入門向け)【日本】
  21. Blitz(AriaproII系の入門向け)【日本】
  22. Playtech(Soundhouse系の入門向け)【日本】

このようにみるとエレキギターメーカーの有名所はアメリカと日本ばかりで、しかも日本のメーカーの多いことといったら驚きです。

世界で活躍するトップレベルのギタリストたち(ギタリストに限らずドラマーやベーシストまで)が使っているのも、大抵はアメリカ製か日本製の製品なので、日本の技術力の高さが伺えます。

特徴別おすすめのエレキギター4選【5万前後】

この値段帯だと、メインブランドのギターではなく傘下ブランドの廉価版もしくは歴史の浅いブランド、もしくは日本のコスパのいいギターになります。

ジャンル別におすすめのギターを紹介します。

まずポップス・バラード系〜ロックまでおすすめなのはFender Classic Series ’50s Stratocasterです。チャカチャカした高温域のパーカッシブなバッキングが気持ちよく弾けるのと、Cシェイプのメイプルネックなので手の小さい人でも比較的演奏しやすいです。

これらのジャンルではギターの役割は主にボーカルを邪魔しないバッキング演奏なので、特にストラトキャスター系は向いていると思います。

次にハードロック〜メタル系までおすすめなのはEpiphone Les Paul Custom Proです。色は好きなのでいいと思いますが、ここでは Alpine Whiteをご紹介します。

低価格帯でも太く芯のある音が出せるので、大音量になりがちなこれらのジャンルのバンドアンサンブルの中でも埋もれにくいです。
得意なのは高速なカッティングや速弾きよりも、ロー〜ミドルテンポの曲で、重々しく一歩一歩踏みしめるような演奏が光ります。

最後にデスメタルなど歌よりも楽器が主役になってくるようなジャンルでおすすめなのはGrassrootsまたはIbanezeのギターです。
どちらも日本のメーカーで5万という低価格帯でも品質はかなり高く作られています。特にGrassrootsについては独特な形状をしている変形ギターも多数扱っています。一方Ibanezeは弾きやすさがピカイチです。

さらに、今回紹介するこれらのギターはフロイドローズタイプのブリッジになっていて、グワングワンなるアーミングやハーモニクスを多用して激しく演奏したり、24フレットの超高音域まで演奏するジャンルにはぴったりです。
フロイドローズトレモロはチューニングのズレにくさ、サスティーン(音の伸びの良さ)にもかなり定評があるので、演奏していて心地良です。

こういった演奏は、先に紹介した廉価版ストラトキャスターやレスポールでは物理的に不可能なため表現できません。デスメタルなど特殊な奏法を多用したり最高音まで演奏するようなジャンルが好きな方はこちらがおすすめです。
このジャンルではブリッジのタイプと、フレット数が21や22ではなく24かどうかは絶対見るようにしましょう。

特徴別おすすめのエレキギター4選【10万前後】

10万円前後になってくると中級者レベルまでずっと使っていけるギターが出てきます。
また、本家ブランドの中級レベルのギターまでが手に入るようになります。(これ以上になると2,30万〜数百万の青天井になってくる)

一度買ったらおそらく5〜10年、場合によっては20年以上一緒に人生をともにしていくギターとなるでしょう。

まずポップス・バラード系〜ロックまでおすすめなのはFenderで、ここではPlayerシリーズのPlayer Stratocaster Floyd Rose HSSを紹介します。

このストラトキャスターのすごいところは、ストラトでは表現できず、線が細くなってしまっていた「低音の力強さ」をリアのピックアップをハムバッキングにすることで解消しており、ロックなリフも力強く弾きながら、Fender特有のベルトーンもきちんと両立できているところです。

さらに、上でフロイドローズトレモロの特徴を紹介しましたがこのギターはストラトキャスターでありながらフロイドローズトレモロを搭載しているので、さらに表現豊かになっていて演奏の幅が広がっています。

例えば、Aメロやサビではストラトキャスターの味を出したカッティング、Bメロではボーカルオフで印象的なメロディをリアピックアップで力強く、そしてギターソロではフロイドローズトレモロを使った激しい表現といった、展開に富んだ演奏も可能です。

また、本来21フレットなのですがこのストラトキャスターは22フレットとなっているため少し音域が広くなっています。

次にハードロック〜メタル系までおすすめなのはやはりGibsonのLes paulです。実はめちゃくちゃ種類があるのですが、島村楽器のこのページでかなり詳しく解説されているので興味がある方は是非どうぞ(かなり専門的です)。

数あるギブソンギターの中でも、10万前後で買えるのはLes paul Studio系ですが、今回はGibson Les Paul Studio 2017 Gold Hardwareをご紹介します。

他のブランドのLes paulを弾き比べた方ならわかると思いますが、ギブソンブランドのレスポールはやはり明らかに音に違いがあります。
言葉では言い表せない「音の満足感」みたいなものを感じることができます。

この無意識レベルにアプローチする音像は、どうしても他のギターだと出せないものなので、ギブソンの音に惹かれた方、好きなギタリストがギブソンを弾いている方は、間違いなくギブソン一択だと思います。

最後にデスメタルなど歌よりも楽器が主役になってくるようなジャンルでこの価格帯で購入可能なギターの内おすすめなのは、Dean、B.C.Rich、Edwardsの製品です。

この価格帯からかなりの変形ギターでも音もよく、演奏性も高いギターが揃い始めます。
アーティストのシグネチャーモデルも出てくるので、演奏のしやすさでいったらプロ仕様にかなり近いと言えるでしょう。

もちろんフロイドローズトレモロや24フレットなどはついているギターも多く、中にはボルトオンではなくスルーネックになっていたり、スキャロップド加工、27フレットのギターなど高音域での演奏性をより高めているモデルも出てきます。

デスメタルなどのジャンルだと、ギター・ソロパートや変則チューニングも出てくるので見た目のインパクトだけでなく演奏性、安定性の面でも高いクオリティの製品が必要になってきますが、これらのブランドは特にこのジャンルを意識して作っている節があるのでコスパの良い製品が見つかりやすいです。

ちなみに私が初めて購入したギターは10万ちょいのEdwardsのギターでした。
演奏性も音もクオリティはESPの廉価版といえどもかなり高く、妥協が見られない職人的なつくりでしたので個人的には非常におすすめできるブランドです。
ピックアップは弦の振動を電気信号に変換する機構で、エレキギターの音の良さにもろに影響を与えるのですが、ESPの「セイモア・ダンカン」というピックアップがEdwardsシリーズでも採用されています。

この「セイモア・ダンカン」のピックアップは非常に性能がよく、このピックアップをつけていればとりあえずいい音が出るとまで言われるほどのクオリティが高い製品ですので、ESPは買えないけどこれを目当てにEdwardsのギターを最初に購入するのは全然ありだと思います。

初心者におすすめのギターまとめ

今回は初心者におすすめのギターを演奏するジャンルの特徴ごとと価格帯ごとにご紹介しました。

参考にしていただけたら幸いです。ただ、もし一目惚れしたギターがすでにあるなら、今回紹介したギターよりもそれを購入することをおすすめします。

高い買い物のため一度購入すると長い付き合いになりますので、後悔しないようにしていただけたらと思います。

【初心者の最初の1本に】かっこいいギター紹介【理由も徹底解説】」もおすすめです。

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Posted by yoshi