安定とは何か【挑戦と挫折、社会の変化からみる本当の安定】
安定とは何か【挑戦と挫折、社会の変化からみる本当の安定】
昭和はいい時代でした。
子どもは親に言われたとおりに学校で勉強して、高校・大学と進学し、新卒入社で就職して、大企業に入り、仕事が多少できなくても年功序列で給料は上がっていき、退職するころには退職金と年金で遊び呆けていなければ老後には十分な資産が作れる。
そんな時代でしたね。
親の言いなり、国の言いなりが正解でした。
自ら新しいことに挑戦するのは今とは比べられないほどにリスキーで、正直頭のネジが何本も抜けている人でないとできないようなことだったと思います。
なので、その価値観をアップデートしていない人たちに限っては、昭和世代はそういう価値観で行きています。
親からもそう教え込まれているはずなので、30代〜の人たちの多くがこの考えを持っていることでしょう。
平成の安定
平成はどうでしょう。
バブル崩壊し、生まれたときから大不況。
失われた20年などと呼ばれた日本を生きていました。
それでも多くの人はまだ昭和の価値観で生きていけると思っていたことでしょう。
大学までいって会社に就職して、働き始め順調に年功序列で給料が上がっていく、でもそこからは思っているのと違ったことがどんどん起こってきたはずです。
実力主義に移りつつあり、企業はだんだんと年功序列も終身雇用も守れなくなり、年金制度は崩壊に向かい、人口は少子高齢化をたどる一方。
「そろそろ世間で言われてる価値観のまま生きていたらやばいんじゃないか?」
若い人からだんだんとそんな声が上がってきた時代でした。
この感覚を感覚だけにおさめずに、行動に移した少数の人たちは、今や多くの人に対するこれからの生き方のモデルケースになる道を示してきました。
- ブロガー
- インフルエンサー
- Youtuber
- Liver
- フリーランス
- etc…
こうすれば新しい生き方でも生きていける、こういう手順でやっていけばその生き方ができる。
少しずつそんな感覚が広まっていき、SNSの普及・スマホの普及も相まって若い世代には特に新しい生き方への憧れが根付いていきました。
Youtuberになりたい、という子供の夢が出てきたのは記憶にあたらしいですね。
人は安定した生活を求めるものですが、どんな生き方が安定なのか、高度経済成長や昭和を生きてきた人と大不況を生きてきた若い世代とで意見がわかれ、信じるものが見つからない時代でした。
ブラック企業という言葉も広まり、うつや自殺、いじめなどの問題も注目されるようになっていきました。
平成の後半になるにつれて、副業をする人はどんどん増えていった(政府も副業を推奨し始めた)のは昭和までの生き方の価値観と大きく違う所でしょう。
令和の安定
そして令和です。
平成ですでに副業が広まりつつありましたが、一方で平成でモデルケースを作っていった人たちはどのように生きていたのでしょうか。
彼らは複数の副業を持ち始めました。
セブンポケットという考え方に近いです。
むしろ副業・本業という言葉を使ってなかったり、「どっちが副業なのか本業なのかわかりませんね」と話していることも多いですよね。
こういったパラレルワークがこれからの働き方です。
時代の変化が速く、どれがうまくいくか、どれがこの先も生き残っていくビジネスなのか、見極めるのは難しくなっています。
サラリーマンならいつリストラされたり給料ダウンになるかもわからないですよね。
一つの収入源に依存しないで、どれかが欠けてもなんとかやっていける、そんなポートフォリオを構築するのが、令和以降の安定の形になるでしょう。
一見本職を持たずに不安定に見える生き方でも、実はそれが一番安定している生き方かもしれません。
サラリーマンの場合将来性のない企業からはすぐに見切りをつけて転職していくのが1つの生き方です。
わたしの周りでも給料と見合わない、長時間労働などブラック企業までいかずともグレー企業くらいでサクッと転職や退職してフリーになる道を決断していく人が増えています。
昭和ではなかなかそういった人は、企業にとって信頼はなく、転職が上手くいかない事情もあったかもしれませんがもはや変わってきています。
一つの仕事や職場に縛られない生き方が当たり前になってくるでしょう。
そして、令和の次の時代はおそらく今の最先端の生き方をしている人たちをみて予測すると、多くの人がいくつも副業をもって、複数の収入源から少しずつお金を稼いで生きていく時代になるかなと思っています。
6つの収入源からそれぞれ5万円稼げば月収30万円です。
4つでも20万円=新卒くらいの月収なのでそれくらいならこれからの人たちは、当たり前のように稼いでいくのかなと思います。
新しい時代で安定を得るには挑戦と挫折がつきもの
とはいえまだそういった副業を支えるプラットフォームは歴史が浅く、そこで成功する・収入を得て生活していく方法もサンプル数が少ない一部の人の成功事例しかありません。
これからどんどんモデルケースとなった人たちのフォロワーが実績を増やしていって、新しい生き方のあらゆるパターンの成功事例を作っていくことでしょう。
そうしてサンプル数が増えることでより精度は高まっていきますが、そうなってからではもちろんローリスクな分ローリターンとなってたいして稼げないでしょう。
まだ未開の地が広がっている現在、サンプル数が少ない中でその道を進むことは中くらいのリスクが伴うことだと思います。
ですが、新時代で安定を得るためには挑戦が必要です。
そうして副業を少しずつ増やしていって複数の収入源を作ることで安定を作り上げればいいのです。
挑戦には挫折がつきものですが、それはお金がいらない強制力を手に入れることができるでしょう。
「習慣化の技術【ルーティン化して楽に成功する】」にも書きましたが、人はどうしても意志が弱いので習慣化できずに失敗します。
ですが挑戦を続け、失敗し、挫折することで、成功に不可欠な習慣化のキーを手に入れることができるのです。
となると挑戦しない手はないですよね。
絶対に成功に向かうのですから。
平成までは挑戦しなくてもなんとかやっていける時代でしたが、これからは挑戦しない人の生活は苦しくなっていく一方だと思います。
消費税は上がりますが、給料はそんなに上がりません。
今までやってきたことしかやらず、挑戦しない人は実力主義に移り変わる会社の中でも出世は見込めませんし、むしろリストラの危機すら見えています。
安い賃金の労働はAIや発展途上国からの外国人労働者に取って代わられていくでしょう。
挑戦を続け、副業なのか本業なのかわからない複数の収入源を構築していくことが、令和時代の安定的な生き方だと思います。
安定とは何か【挑戦と挫折、社会の変化からみる本当の安定】まとめ
- 昭和は親や政府の言いなりで良かった。
- 平成は日本が混乱し、新しい生き方が生まれた。
- 令和はより多くの人が新しい生き方を選択していく。
- 企業に縛られない転職スキルをみにつける人が増えている。
- 安定するには複数の収入源を作る。
- 挑戦は成功か挫折を呼び、挫折からは習慣化のキーを得られる。
Youtuberになりたい、という小さい子の夢は大人になったらそれが「当たり前」の世界ができているということです。
プログラマーになりたい、という夢も多かったので、将来は場所に縛られない一層自由な働き方ができる未来になりそうです。
こういう子どもたちが、未来を作っていくのですから。
これからの生き方は挑戦し、挫折しながらも安定を築き上げる生き方が当たり前になっていくかもしれませんね。