ギター初心者が音楽で食っていく方法まとめ
ギター初心者が音楽で食っていく方法まとめ
ギターに限らず楽器全般に汎用的に使えるような方法まとめです。
ただ、日本の住宅環境の都合上有利な楽器の順序としては
- 電子ピアノ(キーボード)
- エレキギター&エレキベース
- ボーカル・アコギ・ピアノ・クラシック楽器全般
- ドラム
という感じです。要は騒音被害を意識せずに好きなときに(たとえ深夜でも)好きなだけ没頭しても誰にも気を使わずにできるものということです。
音楽で食っていく方法
いきなり結論ですが、初心者が音楽を仕事にしていく手順として無理のないものは下記です。
- そもそも音楽で食っていく方法にどんなものがあるか調べる
- 最小コスト・最短コースで達成するために必要なものを揃える
- 初心者のうちはワンフレーズやワンコーラス録音&アップなど小さく始める
- 毎日小さな目標を作っては達成を繰り返して継続する
- 継続していくうちにスキルアップしていくので選択肢も増えていく
無理をするとその分どこかでリスクを取らないといけないので、ギャンブル的になるため無理はあまりおすすめしませんが早められる可能性はあるのでワンチャンありかもしれません。
一つずつ詳細をはなしていきます。
音楽の収益化にはどんな方法があるか
そもそも音楽で食っていくには音楽で稼がなくてはいけませんが、何をしたら誰が音楽にお金を払ってくれるのかを知る必要があります。
昔ながらの方法から最新の方法までありますが、どれも一長一短があります。これをうまく組み合わせたり得意分野を見つけて継続した人が本当に音楽を仕事にできているのです。
- 音楽関連の仕事に就職
- ホテルなどで演奏するミュージシャン
- バンドや歌手のサポートミュージシャン
- 作詞作曲家
- 事務所所属ミュージシャン
- 一人プロジェクト
就職先を音楽関連にするのは一つの手です。ただし、誰かに雇われて仕事をするサラリーマンではあるので、きっとみなさんがイメージしているほど自由ではないです。また、音楽業界のサラリーマンはそんなに給料が高く待遇がいい分野でもないので、お金を気にしている人にとってはあまりおすすめできないです。
ただし、自分にピッタリの就職先が見つかればそれはもちろん最高の選択になりますので、この道を目指すのもいいでしょう。
ホテルなどで演奏しているミュージシャンたちいますよね、レストランやバーでも見かけます。彼らももちろんホテル側に雇われて演奏するという仕事をしているわけで、こういった道もあります。サラリーマンほどではないですがそれなりの安定収入が得られますし、好きなジャンルの会場に囲われれば好きな演奏をして生きていけます。
サポートミュージシャンは圧倒的に高い技術力と表現力を持っていて、有名アーティストのバックバンドなどを努めている職です。ただひたすら演奏するのが好きで、難しい曲ほど燃える、自分の演奏技術を表現したい方にはアスリートのような厳しい道ではありますが、たゆまぬ努力を続ければきっとたどり着けます。
作詞作曲家はアイドルなど歌って踊るを仕事にしている人たちや、ゲーム・映画のために事務所などが曲の募集をかけたときに応募します。採用されれば一曲でサラリーマンの年収ほど稼ぐことができて、一年は食っていけるような世界ですが、もちろん採用率だけみるととんでもなく低いので運と才能が多分に影響する職です。もちろん自分のセンスと今の社会が欲する曲のセンスが合えば、夢がみれる方向性でしょう。
事務所所属ミュージシャンはいわゆるバンドマンたちが目指している道です。お金とかPRとかもろもろ必要だけど細かい作業は事務所に任せて、自分たちは花形を演じることができるのがこの方向性です。ただし事務所と自分たちの進みたい方向性が必ずしも長期間に渡って一致するとは限らない上に、お金は事務所経由で受け取るので花形ではありますが、仕組み的にはあくまで事務所の歯車の一つとして働く契約社員のようなイメージです。とはいえやはり花形なのは非常に魅力的なので、そこに憧れる場合この道に進むのもありでしょう。
最後に一人プロジェクトですが、これはいわゆる個人事業主です。全てが自己責任で全て自分でやるのであまり大きなことはできませんが、その分自分のペースで進められるということが最大のメリットです。他の方法と比べて最も自由度があるのでなんでもできる(ぶっちゃけ適当に弾いたワンフレーズを録音してどこかのサイトで販売して、それが万が一売れたらもうそれで商売成立というレベル)のが特徴です。他の方法は熟練した知識やスキルがないと会社も事務所も雇わないため、これが初心者でも収益化できる可能性が唯一ある方法でもあります。また、自由度がある分他よりもどう進めればいいかわかりにくいので、ここからはこの方法に絞って詳しく説明していきます。
音楽で収益化に必要なものを揃える
一人プロジェクトで音楽の収益化をするには、
- YoutubeやDOVA-SYNDROMEなどフリーBGM素材サイトで広告収入
- iTunesなどで自作曲をダウンロード販売
- TUNECORE JAPANなど自作曲をストリーミング配信
- AudioStockなどで自作曲の著作権販売
- アーティストクラウド・CroudWorks・ココナラなどクラウドサービスで稼ぐ
- YoutubeLiveなどの投銭
ざっと上げただけですがこんなにあります。そしてまだまだたくさんありますし、ここで紹介したYoutubeなど以外の似たサービスもたくさんあります。
それらに自作曲をアップしていくことで、一歩一歩収益化につながっていきます。
ではこれらを実践するために必要なものは何でしょうか。
- 作曲できる環境(最初はMacを購入してGaragebandで十分)
- 88鍵盤キーボード(作曲がはかどるため)
- ギター&ベース&オーディオインターフェース(打ち込みだと物足りない場合)
- マイク(ボーカルを入れる場合)
基本的このような最低限のDTM環境を整えることが重要です。
いちいちスタジオに行って録音して、とやるには時間もお金もないので非常にコスパが悪いため、基本的にはすべて自宅で完結できる環境を整えるのがおすすめです。
ギターやベースは最低限5万レベルのものを購入すればいいと思いますが、ヤフオクなどで中古を購入すれば10〜20万レベルのものを5万程度でゲットできることが多いので、新品中古気にしない方はそのほうが圧倒的にコスパが良いのでおすすめです。オーディオインターフェースやキーボードも同様です。
Macについては最初は最も高額な買い物になると思いますが、一度買っておけば5年程度以上もつので無金利分割払いを利用して購入するのがおすすめです。最高級のスペックである必要はなく、できればMacBookProのスタンダード以上、無理ならAirを購入すればいいと思います。値段が高く中古で買うと一回の出費がかかりすぎるので、新品の分割払いがおすすめです。(あとPCの場合個人情報がどれだけ安全かもやや心配なので個人的には新品がおすすめです。)
音楽を仕事にして無理なく小さく始める
無理なく小さく始めることが大事です。
なぜなら最小のリスクとコストで最大の効果を得られるからです。
無理をするということは普通にやったら無理なことをおしてやることで達成速度を促進したり、少し大きなことを成し遂げることができる可能性がありますがその分どこかに負荷がかかるので、長く継続する必要がある場合向きません。
例えば資金が潤沢にないにもかかわらず、50万とか100万のギターを最初から購入したり、腕も全然うまくないにもかかわらずアンプシミュレーターなどを購入して練習するのではなく、スタジオに通って練習するなどです。
スタジオに通うのはだめなのかというと、スタジオは1時間で数百円もするので、あくまで何も弾けないような初心者のうちに行くのは非常にコスパが悪いというだけです。お金がないことで練習ができないというつまづきにもなるので、自宅で練習できる環境を整え無理なく始めるのが大事です。
はじめは上で記載したDTM環境を整えることが大事で、これをすることで
- 自分の演奏を録音できる
- 録音を聴き直すことで上達が速くなる
- DTMの操作にも慣れる
- 作曲もできるようになる
- 収益化だけでなくうまくなったときに自分の演奏のアピールにも使える
と払うコストに対して、やることそのもので得られる効果も、学習結果として得られる効果もパフォーマンスが高いのです。
最初のうちは好きな曲のワンフレーズやワンコーラスを自分で演奏したり打ち込んだりしていわゆる「演奏してみた」などでYoutubeなどでアップロードしたり、いい曲が作れたら紹介した各種サービスで自作曲を売るなど自分一人でできる範囲で小さく始めるのがいいでしょう。(ちなみに著作権としてはYoutubeやニコニコなどは著作権管理団体と包括契約をしているので、すべて自分で打ち込み直した曲なら既存曲でも侵害にはあたりません。ただしオリジナル曲の音量を下げてうわどりするなど、オリジナル曲を使っている場合は侵害にあたりますので注意しましょう。)
一人じゃなくても気の合う仲間がいれば数人でやってもいいですが、もし仲間ではなく誰かを雇う場合(例えば歌い手を雇って歌ってもらうなど)は稼げる保証もないのに出費がかかり、コスパが非常に悪いのでリスクです。それはもう少したって自分の才覚で稼げるようになってからにしましょう。
毎日小さな目標を作って継続する
継続は力なりという言葉がありますが、全くそのとおりです。
どうしてもやるべきことはわかっていて少しずつクリアしていけば実現できることも、どこかでつまづき投げ出してしまうことで達成できなくなってしまいます。
躓くということは目標が高すぎるので、1個の目標を10個にバラすなど細分化して1個1個の目標を低くすることで、やる気も達成可能性も最大化できることがわかっています。
例えば毎日ワンフレーズ録音(Aメロだけ、Bメロだけなど)していき、1週間でワンコーラス〜1曲録音しきり、週末にはYoutubeなどにアップロードする、というのを習慣化することが大切です。
習慣化は抜け出すことが困難なので習慣にできてしまえば半分成功してるも同然です。また、成果物を公開し、それが溜まっていくことでふと振り返ったときに成長を実感することができ、それもまた継続のちからとなります。
- 毎日30~1時間程度で完了できるくらいまで目標をバラす
- 毎日クリアして継続することで習慣化する
- 成果としてできたものをアップロード&公開することで残し、成果が溜まっていくことを実感する
という点がポイントです。
どうしても最初は誰かに教えてほしいという方は、マンツーマンのボーカルスクールやマンツーマンのエレキ ギターレッスンなどマンツーマンで集中してレッスンを受けられるようなスクールに通うのも方法としてはありです。
通うのが面倒な方は自宅で習得できるような講座もあるので利用してみるといいでしょう。
音楽を仕事にする選択肢を見直す
今回紹介した音楽を仕事にするための選択肢は、時代とともに移り変わる可能性はあります。
もちろん全くなくなることは考えにくいですが、メジャーな方法ではなくなったりあまり仕事にならないコスパの悪い方法になる可能性はあります。
なので目安として少なくとも3年おきに、自分の今やっていることをよりよくできる方法はないか、新しい収益化につながるサービスはないか調査してみるのは大切です。
3年もすると私生活も一変してくると思います(学校など基本的に3年刻みですし社会に出ても3年刻みで転職や転属、昇進など3年という数字はいろいろなところで関わってきます)。
ぜひ、その都度方向性を見直しましょう。