ギター初心者が中級者になるにはどのくらい練習すればいいのか
ギター初心者が中級者になるにはどのくらい練習すればいいのか
ギター初心者が中級者になるまでに必要な練習量はどのくらいなのでしょうか。
プロフェッショナルになるには1万時間の法則が当てはまると仮定した場合、、、
1万時間を3等分して、それぞれ初心者ゾーン、中級者ゾーン、上級者ゾーンとします。
1万時間を超えたらプロフェッショナルになれるとします。
初心者ゾーンは0〜3333時間、中級者ゾーンは3333~6666時間、上級者ゾーンは6666~10000時間、それを超えたらプロフェッショナルとなります。
1日1時間で1年間練習すると365時間になります。
中級者になるには、毎日1時間の練習のペースの場合9年で中級者に到達できる計算です。
中級者になるのに必要な練習量は最低3333時間?
果たして本当に中級者になるにはそんなに練習が必要なのでしょうか?
例えば、中級者の定義を「アマチュアとしてライブハウスで集客でき、ある程度収益をあげられるレベル」とするならたしかにそのくらいでしょう。
だいたい毎日8時間練習して約1年で3333時間に到達するので、体感とも合います。
アマチュアでもライブハウスで収益をあげられるようなレベルの人は、大学生やフリーターで生活している中で、残りの時間を練習に割いています。
ただ、中級者の定義を「ライブができるレベル」とすると必要な練習時間はぐっと下がります。
1ライブ30分=5曲
中級者の定義を人前で演奏できるレベル=ライブができるレベルとする場合を考えてみましょう。
1ライブは一般的に30分です。
準備の時間やバンド入れ替えの時間も考えると、1ライブで演奏するのは5曲程度となります。
つまりたった5曲を演奏できるようになりさえすれば、人前で演奏できるので中級者といってもいいでしょう。
1曲を覚えるのに必要な練習量はどのくらいでしょうか?さすがに毎日8時間、1週間練習すれば1曲くらいは十分に演奏できるようになるでしょう。
つまり8時間×7日=56時間です。
56時間が5曲なので280時間あれば十分に5曲を演奏できるようになるはずです。
中級者に必要な練習量は280時間なので1日1時間の練習量でも1年で中級者になれる
3333時間かけなくとも、280時間かければ中級者と思っていいのではないでしょうか。
もちろん練習時の集中力の差はあると思うので、200時間ですむ人もいれば300時間以上かかる人もいるかもしれません。
ただ、1年間毎日1時間練習するだけで、人前で演奏しても恥ずかしくないレベルには到達できます。
5曲覚えたあかつきには、5曲演奏しきるのに約30分なので1時間で2セット練習できます。
ライブで演奏する曲を、毎日2セット演奏していたら身体が勝手に動くようになりますので、いざ本番となっても無意識レベルで演奏できるようになっているでしょう。
実際このように細分化していくと、確かにできそうだと思いませんか?
ライブはしないよという方であっても、人前で演奏できるレベルの目安にはなると思いますし、5曲も弾ければ、友達なんかに「ギター弾けるんでしょ?弾いてみてよ!」と言われたタイミングでも十分に対応できるようになります。
より効率的に練習をする場合におすすめの方法2選
とにかくその時間分練習するのでも上達はしますが、より上達を加速させる方法はあります。
それが
- 鏡(スタンドミラー)を見ながら立って練習
- 自分の演奏を録音して聴き直す
この2つが最強です。
スタンドミラーを見ながら立って練習することで、人前で演奏しているときの自分がどのように見えているかもわかります(立ち姿がダサいのかかっこいいのか)し、変なフォームで無理して弾いていることもすぐに気付けます。
今はYoutubeで超うまい人の演奏を観ることができるので、それと見比べつつ自分のフォームが変になってないかチェックしながら練習すれば、変なクセがついて上達が頭打ちになるのも防げます。
変なクセはある程度のところまではそのまま上達するのですが、ある程度以上難易度の高い演奏になるとどうしても完璧に弾けない、というスランプに陥るので絶対に変なクセはつけないほうがいいです。
また、手元しかみないという初心者にありがちな癖も防げます。人前で演奏する場合はもちろん手元だけでなくお客さんの方を見ながら演奏するのですが、これを自然とできるようになります。
立てかけるタイプのスタンドミラーでもいいんですが、できるなら垂直なもののほうが歪まないのでいいです。
次に自分の演奏を録音して聴き直すですが、これにはDTM環境を整える必要があります。
自分はPODHDをオーディオインターフェースとして使い、MacのGaragebandとつないで練習していました。
練習用や宅録だけなら下記の黒豆で十分以上に活躍してくれます。
わたしはこの通称黒豆をUSBのABケーブルでパソコンにつないで、ワイヤレスヘッドホンで練習しています。
ATH-DWL770はBluetoothなのに遅延なく快適な演奏ができる上に軽いので首や耳が疲れず非常におすすめです。
ヘッドホンは自宅利用の場合数年は使えるので、高いですがその値段以上の価値はあるかと思います。
ただやっぱり高いので、一応赤外線の遅延なく演奏ができるヘッドホンも紹介します。
MDR-IF245RKは安いのですが直線上にいないとノイズがやばいくらいのるのが欠点です。
演奏してないときのサーッという音とかちょっと大きく移動したときにザザーッという音とかが地味に気になるんですが、演奏しているときはそんなに気にならないのでこっちもありかなと思います。安いので。
私は黒豆のPODHDを使ってますが、スタジオやライブでも同じ音を使いたい方はちょっと値段がはるのですが、フロアタイプがおすすめです。黒豆ではサウンドセットを足でスイッチを踏んで切り替えるとか、ボリュームを踏んで変えるとかできないのであくまで練習・宅録用なのですが、フロアタイプはリアルタイムの演奏中に切り替えることが可能です。
PODHDのようなアンプシミュレーターではなく、オーディオインターフェース機能だけでいいという場合はSteinbergのUR22mkIIか、YAMAHAのAG03ウェブキャスティングミキサーが評判もよくおすすめです。インプットは1でもいいんですが、上達するとマイクなどもつなぎたいとかなってくるのではじめからインプットは2つ以上あるものをおすすめします。
PODHDの黒豆はアンプシミュレーターとオーディオインターフェースがついてこれとほぼ同じ15000円の値段帯なので、個人的にはPODHDをおすすめしますが、ボーカル録音もしたい!というような方の場合はオーディオインターフェース単体の方が使い勝手がいいと思います。
ギター初心者が中級者になるにはどのくらい練習すればいいのかまとめ
最後にまとめですが、
- 1日1時間の練習を1年続ければ人前で演奏できるレベルの中級者になれる
- より練習を効率化するならスタンドミラー&自分の演奏を録音して聴き直すのがオススメ
継続は間違いなく力になるので、練習を重ねて中級者になっていきましょう!