ブラック企業から逃れられない【ホメオスタシスに支配された人々】

ブラック企業から逃れられない【ホメオスタシスに支配された人々】
ブラック企業は
- 違法な長時間労働
- モラハラ・パワハラ・セクハラとハラスメント行為の温床
- 人格否定の宝庫
- 違法なサービス残業
- 暗黙的な土日の勤務
など誰がどう考えても「これ病むよな」と思い、「ここヤバいわ。辞めよう。」と即断できるような職場のはずです。
もしブラック企業のすべての従業員がこうして「即辞める」という行動に出ることができればブラック企業はなくなるでしょう。
しかし現実問題そうではありませんよね。
ブラック企業は存続していますしたぶんこれからもずっと存続します。(一部は潰れるかもしれませんけどね。)
なぜこれほどまでに明確な「辞める理由」が揃っているにもかかわらず辞められない人が多いのでしょうか。
この記事ではその理由についてとある1つの視点から見ていこうと思います。
全人類ホメオスタシスに支配されている

ホメオスタシスはご存知でしょうか。
恒常性維持機能、コンフォートゾーンなどと訳されることもあるのでこういった言葉で聞いたことがあるかたもいるかも知れません。
人類の扱う現代の情報量は平安時代の一生分、江戸時代の一年分にも及ぶそうです。
それだけ情報が流れていれば、時代の変化も早くなるわけで実際産業革命・IT革命などの「革命」のペースは指数関数的に早くなっています。
環境も社会もサービスもどんどん変化していく中で苦しまずに生きていくには
- 社会の外に出る
- 適応する
の2択になります。
そして適応するためには、太古の昔から培ってきたホメオスタシスが邪魔になります。
はるか昔は生存のために「現状維持」をベースにすることが優位でしたが、人間が安全性を勝ち取りむしろ変化し続けること、いかに早く変化し適応するかが重要になった現代では、逆に「現状維持」が危険なこともあります。
ホメオスタシスが邪魔なときもある
現代では現状維持を後押しする機能=ホメオスタシスが邪魔なときもあります。
ブラック企業に勤めている会社員はその最たるものでしょう。
メンタルを病んでしまったり、悪化すると自殺まで行ってしまうこともあるので邪魔どころか危険です。
そんな状態でも、ホメオスタシスに支配されているしかないのでしょうか。
そんなことはありません。危機的状況から脱するすべはあります。
ホメオスタシスをコントロールできている人もいる

みんなホメオスタシスは感じているものですが、それを突破して足を踏み出している人たちが確かにいます。
あなたの友達や知り合いにも何人か心当たりがあるのではないでしょうか?
あからさまに新しい世界に足を踏み出している方もいるし、ひっそりと一歩一歩実は踏み出している人もいるでしょう。
この事実からわかるのは、全人類ホメオスタシスに支配されているが、ホメオスタシスを制御して支配から抜け出すことは不可能ではない、ということです。
ブラック企業など明らかに危険な環境に身をおいている人は、「ホメオスタシスに支配されている」という事実を認識して一歩一歩そこから抜け出すこと(独立や転職や休職)を考えたほうがいいでしょう。
背中を押す一冊
ホメオスタシスに支配された多くの人々に勇気を与える一冊の本があるのでご紹介しておきます。
チーズはどこへ消えたという本です。
変化にいかに対応し、新たな人生への一歩を踏み出すことが大切か、暗喩的に書かれています。
IBM、アップル・コンピュータ、メルセデス・ベンツ等、トップ企業が次々と社員教育に採用している本で世界中で読まれています。
読んだことがないという方は、世界的な名著なので一度読んでみることを強くおすすめします。
たった1000円以下で人生を変えることができるかもしれませんから。
ソフトカバーは905円ですがkindleだと680円で読めます。
kindle版は総じて安いので、よく本を読む方や読もうと思っている方は一台持っておくといいかもしれませんね。自分はFireHDを持っています。
とはいえホメオスタシスは遺伝子に刻まれた非常に強力な作用なので、すぐには難しいかもしれません。
一歩一歩少しずつ動けばこの作用を受けずにすむので、まだ猶予があるかたはそうしてホメオスタシスを騙していく方法もあります。
しかしもう猶予がない方や、どうしてもホメオスタシスに支配されてしまう人は「酒に酔ってノリで決める」こともおすすめしておきます。(成人限定)
もはやまともな思考状態ではないという状況において、逆にアルコールで思考を狂わせることで一歩を踏み出せるようにするという荒治療ですね。
アルコールはそもそも成人しか飲めませんが、自分の決定に責任を取れるという意味でも成人しか取れない方法です。
うまく使えばホメオスタシスの呪縛を一時的に解いて、環境を変える方法の1つとして使えるでしょう。