【ポケモン剣盾考察】ガラルマタドガスの由来について考える【ネタバレ・都市伝説】
【ポケモン剣盾考察】ガラルマタドガスの由来について考える【ネタバレ・都市伝説】
こんにちは
44(@yoshiblogsite)です。
ネタバレを含むのでネタバレ嫌な方は記事を読まないことをおすすめします。
ポケモンソード、ポケモンシールドやってますか?
今回は今作ポケモン剣盾でリージョンフォームにより姿が変わったガラルマタドガスについての記事です。
由来は関節式機関車【フェアリー式】
マタドガスの頭から突き出た巨大なシルクハットのような2本の煙突
新しく追加されたその風貌からは予測できないまさかのフェアリータイプ
世界中のマタドガスファンの頭が「???」で満たされたことでしょう。
ではなぜそうなったのか。
ガラルマタドガスの由来についてはフェアリー式という機関車であるというのが通説となっています。
2つのボイラーを背中合わせに繋ぎ(よって横から石炭を投入する)、その前後部に1組ずつの走り装置を設けた方式。ボイラー以外の要素はメイヤー式に近い[1]。イギリスのロバート・F・フェアリー (Robert F.Fairlie) によりマレーよりも早く1863年に考案され、イギリスやその影響下にあった国の軽便鉄道で使用された。2台の通常型タンク機関車を背中合わせに連結した形をしており、後述する双合式と似ている。急カーブに強い上、方向転換の必要がないという利点があったが、ボイラーが運転台の中央を通っているため運転上不便であるという大きな欠点があったため、他の関節式に比べると普及しなかった。日本では鉄道連隊によりアメリカ製の1両のみ使用された。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%96%A2%E7%AF%80%E5%BC%8F%E6%A9%9F%E9%96%A2%E8%BB%8A
なぜマタドガスにフォーカスされたのだろうか
と、ここまでだとありきたりの考察で記事としてつまらなすぎるので、もうちょっとだけ掘り下げます。
なぜマタドガスが取り上げられたのでしょうか。
新ポケモンをデザインしても良かったはずです。
なぜそこに至ったのか、新しいものを創作をしたり仕事を考えていく中でどんな思考プロセスによってクリエイトされていくのか。
早速妄想していきましょう。
産業革命とロンドンスモッグ事件
イギリスといえば1760年代から1830年代において世界で最も最初に産業革命が起きた国家として世界的に有名ですよね。
まずこれがモチーフとして挙がったのではないでしょうか。
また、ポケモンには世界情勢を反映させたメッセージ性が込められていることもありますが、今回非常に目につく課題の1つが「環境汚染」に対するメッセージです。
産業革命と環境汚染、それによって引き起こされたイギリスにおける重大な事件としては、オリーブの考察でも取り上げた1万人以上も死に至らしめた1952年のロンドンスモッグ事件があります。
現代の公害・環境運動に多大な影響を与えた事件なので、これは制作会社ゲームフリーク内部で取り上げられていたはずです。
環境問題と取りざたされても「環境問題による人間の具体的な死に方」を連想させるほどの危機感は恐らくほとんどの人にないわけで、割と普通に環境を汚しまくりますよね。
まぁそれはそれでいいと思いますし人類に失敗はつきものですが、「行き過ぎるとこのような大惨事にも発展しうる」、ということは知っておいてほしい、忘れないようにして欲しい、というようなメッセージが込められているように思います。
スモッグといえばマタドガスの覚える技ですよね。
この大規模スモッグの発生源となったのは産業革命と石炭燃料であり、それらを使っていたのものの1つが機関車です。
そしてマタドガスの頭に煙突が生えたのが恐らくガラルマタドガスバージョン1.0
ただ、これだと直接的すぎる上にあまりにも皮肉に満ちています。
露骨すぎて単純な環境汚染批判、人類の進歩の否定、死を嘲笑うタチの悪いジョークだと捉えられる可能性が非常に高く、本来伝えたいメッセージを伝えるのに適したデザインではなかったのでしょう。
ということで、中和剤としてポジティブなイメージを持つ英国紳士というステレオタイプが混ざります。
英国紳士
「英国紳士」というワードもイギリスのイメージとして確固たる地位を築いていますよね。
ジェントルマンってやつです。
もともとは「下級地主」というイギリスにおける階級制度の1つだったのですが、今では
- 上品
- 礼儀正しい
- 教養がある
- 徳がある
- 女性に優しく大事にする
- きっちりと服を着こなす
こんな立派な男性を指す言葉になっており、上流階級を揶揄するネタにされることもあるものの、なんだかんだで世界中の男性文化における理想的ステレオタイプの1つを形成しています。
そして英国紳士といえばシルクハット
ガラルマタドガスバージョン1.0の煙突と合わせ、シルクハットをかぶっている姿に
そしてガスで豊かな髭を表現することで、まさに英国紳士の風貌と化しました(?)
そして英国紳士の優しいイメージそのものに、「空気清浄機」としての性質を持たせることになったのでしょう。
こうして実際に登場することになるガラルマタドガスバージョン2.0ができたのではないか、と推測しています。
ガラルマタドガスの図鑑説明
さて、ガラルマタドガスの図鑑説明を見てみましょう。
大気の 汚い 成分を 吸収し きれいな 空気を フンの 代わりに 吐き出している。
工場が 建ち並び 空気が 汚れていた むかし。 なぜか この姿に 変化した。
- 汚染された空気を浄化していること
- 工場が立ち並んでいたころに変化したこと
ということがわかりますね。
公式サイトに記述されているガラルマタドガスの説明も見てみます。
洗浄された空気を放出する頭頂部
マタドガス(ガラルのすがた)は、汚い空気や毒ガスを栄養源としている。体内に取り込まれた空気やガスは、毒素を吸収され、頭頂部から放出される。その空気は浄化されており、非常に綺麗なようだ。口の周囲に漂う毒ガス
体内に蓄積された毒素は、濃度の高い毒ガスとして、漏れ漂っている。少しかいだだけでも、痺れて動けなくなってしまうこのガスは、ポケモンバトルでは最大の武器となる。新しい特性「かがくへんかガス」
マタドガス(ガラルのすがた)の持つ特性「かがくへんかガス」は、『ポケットモンスター ソード・シールド』で登場する、新しい特性だ。この特性は、周りのポケモンの特性の効果を消すだけでなく、特性を新しく発動できなくさせる効果を持っている。
まさに先ほど挙げた産業革命とそれに伴うロンドンスモッグ事件、そしてそれに対する空気清浄を意図しています。
「なぜか」この姿に変化した。
という文章は意味深ですね。「なぜか」ってなんだよみたいになりますよね。(まぁ、「フン」というのも気になりますが。。。)
まさにそこを考えてほしい、と言っているかのようです。
フェアリー単体もしくは鋼フェアリータイプにしても良かったはずですが、ひげや眉毛などの黄緑色のガスは毒ガスであり、毒ガスのことを忘れていないのも意味深ですね。
このことから、ガラルマタドガスには
人類の発展による副作用として発生した環境汚染による大惨事を忘れずに、英国紳士のような振る舞いで環境問題にも意識を向けてほしい
なんてメッセージが込められているのかもしれませんね。
まとめ:【ポケモン剣盾考察】ガラルマタドガスの由来について考える【ネタバレ・都市伝説】
いかがでしたでしょうか。
ガラルマタドガスは毒・フェアリーと弱点が非常に少ない(じめん・はがね・エスパーのみ)上に、特性がかがくへんかがすではなく通常種と同じ「ふゆう」の場合じめんが無効化される非常に優秀なタイプ構成です。
フェアリーなのでドラゴン技ももちろん無効化します。
さらに物理防御種族値が120と非常に高くなっており、物理受けとして優秀な性能を持っています。
これは現環境(1stシーズン)にて猛威を振るうドラパルト・ミミッキュといった強ポケに対抗しうる存在として育成できる可能性を秘めているかもしれません。
ガラルマタドガスの背景に思いを馳せながら、ぜひ育成してみてはいかがでしょうか。
と探してみたら早速ガラルマタドガス使っている人がいたのではっておきますね。
では、今日もポケモン剣盾楽しみましょう!
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