【要点まとめ】ふるさと納税の利用例と注意点
【要点まとめ】ふるさと納税の利用例と注意点
こんにちは。数ヶ月ぶりの更新です。
44(@yoshiblogsite)です。
ふるさと納税について家族にも話したところ「えっそんなこともできるの?」という意外と知らないことが多いようなので、まだやったことがない人はぜひ読んでみてください!
家族に紹介したときに受けたQ&Aも参考にしているので、ありがちな疑問にも答えられる内容になっていると思います。
最後にデメリットがいくつかあるのでそちらも参考にしていただければと思います。
【ふるさと納税って?】2000円で数万円のモノが手に入る錬金術
ふるさと納税は誤解を恐れず端的に言えば公に認められた錬金術です。やらない理由はありません。(正確にはごく一部の人にはデメリットがあるので記事の最後で書きます。)
- 払うお金は2000円と確定申告や購入手続きにかかる合計数時間だけ。
- 年収次第で数千円〜数万円以上の返礼品が届く
多くの人にとって1時間副業で働くくらいなら、1時間確定申告書作るほうが時給単価が高い行動です。
返礼品としては
- 美味しい肉や野菜や魚やお米といった「食事」
- 地酒など「飲み物」
- 京都や沖縄や星野リゾートでも使える割引券みたいな「旅行」
- 大人気のアラジンのトースターのような「家電」
- トイレットペーパーみたいな「日用品」
- スポーツチームや地元への「寄付」
- etc…
といった感じで、普段お金を払っているようなものが一律「2000円」で手に入るボーナスチャンスです。
なんで2000円で数万円のモノが手に入るの?
一応「そんなうまい話あるわけない!」という疑問は最もなので理由も話しておきます。
ふるさと納税は税金の前払い&一時的な二重払いです。
働いている人は普段たくさんの税金を収めています。
給与明細を見てみると税金ががっつり引かれているのがわかると思います。
この税金が何に使われているかは普段意識しませんよね?
ふるさと納税は簡単に言えばこの納税先を指定する行為です。
- すでに税金が徴収されている
- 改めて納税先を指定して納税する(この時点では二重に税金を支払っている)
- 指名された市区町村からは「指名ありがとう」ということで返礼品が届く
- 確定申告によって二重に払っていた税金を返してもらう。(還付)このとき2000円は帰ってこない。
- 結果的に2000円で返礼品を買っているのと同じになる。
市区町村の運営には税金が使われますが、国を経由して分配されるよりも個人から直接指名されたほうが市区町村としては使えるお金が増えるので、市区町村視点で考えると返礼品を返しても余りあるといった感じですね。
還付までの二重払い期間はある意味で私達が無利子で国にお金を貸している状態に等しいので、返礼品は妥当な価値の還元だと思います。
返礼品の価値は概ね金額の3割
「そんなオトクならふるさと納税やろう!」となったあとにビックリするのが、特産品の値段です。
いつも買っているものがその3倍以上の値段で売っているからです。
例えばアラジンのトースターは安いのは1万円くらいですが、ふるさと納税で買うとまったく同じものが3万円です。
ちなみにアラジンのトースターというのは↓こんな感じのやつで、急速に高温で焼き上げるので外はカリッと中はモチフワっとプロレベルの焼き上がりを自宅で楽しめるということで人気のトースターです。
「普通の3倍も払うとかありえない!ふるさと納税なんてボッタクリだ!」
明らかに損ですよね。
たぶんふるさと納税やったことない人はここで諦めるのではないでしょうか。でもちょっと待って下さい。
ふるさと納税は返礼品の価値は納税額のおよそ3割までと決まっています。
なので3倍くらいの値段になっているわけです。
例えばアラジンのトースターは兵庫県加西市の特産品ですが、3万円を兵庫県加西市に納税してその御礼に1万円のアラジンのトースターが届く感じです。
そして確定申告をすると手数料的な2000円が引かれて28000円が税務署から還付されて戻ってくるので、結果的に2000円で1万円のアラジンのトースターを買うのと実質同じになるという仕組みです。
年収が高いほどおトクだが年収が低くても十分おトク
ここまででふるさと納税が2000円払えば数万円のものがもらえるという錬金術なのはわかりました。
少なくとも2000円以上価値のある返礼品のところにふるさと納税すれば確実にオトクです。
じゃあ2000円払えば無限にモノが手に入るかというとさすがにそうはいきません。
- そもそも無限に買うお金はない(手取り15万の人が1億円ふるさと納税なんてできませんよね)
- 年収によって「2000円」ですむ上限金額が決まっている
この2つがあるからです。
大体年収500万だと5~6万円くらいが上限です。(例えば1万円のイクラ、3万円のアラジンのトースター、1万円の日本酒、にふるさと納税したらその年のふるさと納税でオトクが取れる分は終わりです)
どのくらいが上限金額になるのかは楽天などふるさと納税を扱っている各通販サイトでシミュレーターがあるので確認しましょう。あくまで概算なのでここで出た数字のマイナス5000円から1万円くらいがふるさと納税上限金額として考えるのが安全です。(例として楽天は下記のようなイメージです)
【ふるさと納税で損する人】要注意のデメリット
副業や不動産などで節税対策をしている人は要注意
ふるさと納税のオトクになる限度額は「課税所得」をもとに計算します。
なので、例えば年収500万の人でも
- 既婚でパートナーが働いてない(扶養控除)
- 定年後の親を扶養に入れている(扶養控除)
- 子供がいる(扶養控除)
- 不動産があり損益通算で課税所得を下げている
- 副業で経費として落としているものが多く損益通算で課税所得を下げている
- 株を売却していて確定した損や利益が出ている
- 高額の医療費控除を受けている
- etc…
といった感じでいわゆる「普通のサラリーマン」はやっていないような多くの控除をのせて課税所得を下げて節税をしている人は、シミュレーターを使わず自分で課税所得を計算して上限金額を出すほうがいいです。
サラリーマン年収は500万でも、ふるさと納税の上限金額にすると年収300万の人相当になる人もいると思いますが、この人が間違ってふるさと納税の上限金額を年収500万の人と同じで買ってしまうとほぼ還付されずに数万円損します。(上限金額を超えても普通にふるさと納税できてしまうので)
最近では副業をして青色申告で損益通算している副業サラリーマンも増えてると思うので要注意ポイントですね。
もし間違って上限金額を超えて買ってしまった人はいい勉強代を払ったと思いましょう。やらない人よりはどうせ翌年以降のふるさと納税のオトク分ですぐ取り返せます。形式上「寄付」なので基本的には返金はないですが、事情によっては対応可能な自治体もあるかもしれないので、生活破綻レベルでまずい額のふるさと納税をしてしまった人は寄付した市区町村に問い合わせてみましょう。
ワンストップ申請が無効化されるパターン
ふるさと納税で還付を受けるには確定申告とワンストップ申請の2つがあります。
注意したいのは、
- ワンストップ申請を出したあと
- 別途医療費控除などのために確定申告を出し
- そのときにふるさと納税の記載を忘れた場合
この手順を踏んでしまうと、還付されません。
具体的には5万円ふるさと納税しても48000円返ってきません。
なので
- ワンストップ申請だけを出す(確定申告しない)
というだけにするか
- ワンストップ申請を出さない
- 確定申告でふるさと納税も申請する
のどちらかがいいでしょう。
日々の生活が困窮している人はやめたほうがいい
毎年普通の確定申告は2月のバレンタインデーあたりから3月のホワイトデーあたりまでの期間です。
その後に還付されます。
なので、例えば2020年1月に5万円のふるさと納税をした人は2021年の3月頃まで5万円が返ってきません。
なので、1年以上5万円がない生活をすることになります。
日々の生活が厳しい家庭にとっては、資金繰りが悪くなるので無理にふるさと納税をする必要はないでしょう。
まとめ:【要点まとめ】ふるさと納税の利用例と注意点
いかがでしたでしょうか。
- 課税所得別の上限金額
- 確定申告
この2つさえ気をつければ確実にオトクなふるさと納税。
現役税理士の方が紹介している動画もあるので、これも参考に今年から始めてみてはいかがでしょうか?ふるさと納税も確定申告もオンラインでできるので、コロナ時代でも安心ですね。
このブログでは「過去の自分が知りたかったこと」をジャンル問わず書いているので、もしあなたの役にも立ちそうなことを書いていたらまた読みに来てください。