住所を抜くメリット・デメリット【ノマド必須知識を徹底解説】
住所を抜くメリット・デメリット【ノマド必須知識を徹底解説】
こんにちは
yoshi(@yoshiblogsite)です。
今回の記事では
「よくノマドワーカーの間で聞く住所を抜くとは?」
「住所を抜くメリットとデメリットは?」
「住所を抜くべき?」
こんな疑問に対する答えを解説していきます。
住所を抜くとは
住所を抜く=住所不定になることです。
「えっ住所不定ってやばいやつじゃない?」
って、普通は意味もなく不安になりますよね。
ニュースでも「住所不定無職の〇〇がXXで〜」みたいなのを聞きますからね。
大丈夫です。
メリット・デメリットをわかった上で住所を抜けば問題ありません。
実際住所を抜いた住所不定状態で年収数千万円、数億円のノマドワーカーは世界中にいます。
むしろだいたいは定職を持たないので、住所不定無職という形が多いかもしれません。
住所を抜くメリット
住所を抜くメリットはズバリ、お金の節約です。
- 住民税を支払わなくてOK
- 国民健康保険料を支払わなくてOK
- 国民年金を支払わなくてOK
魅力的ですよね。
年収によりますが、年収500万円くらいの人だと住民税は年間30〜40万、国民健康保険も年間30〜40万、国民年金は年間約20万くらいなので、住所を抜くだけで100万円弱くらい支出が減ります。
※年収によってどのくらいお金が浮くかは変わります。
支出が減るのは実質収入が増えてるのと同じなので、その浮いたお金でいろいろできるわけですね。
住民税を支払わなくてOK
住民税は1月1日に住んでいる住所に対して払うので、住所を抜いた翌年からはどこの市区町村にも所属していない人になるので支払わなくてよくなります。
ただし注意点としては、ノマドにせよなんにせよ、日本に収入源がある場合は所得税は普通に払わないといけないです。
そうしないと脱税になりますから注意しましょう。
当たり前ですが住民税と所得税は違います。
国民健康保険料を支払わなくてOK
そして国民健康保険は転出届を出してそのままだと加入すらできません。
加入すらできませんから、当然ながら支払い義務もなくなります。
年金を支払わなくてOK
そして最後に年金ですが、これも支払い義務がなくなります。
もともと「年金支払ってないよっ」て人も増えていますが、正式に支払い義務がなくなる方法の1つですね。
住所を抜くデメリット
住所を抜くメリットがかなり大きいですよね。
住所を抜いたらそれだけで生活がだいぶ楽になりそうです。
しかし見落とせないデメリットがありますから、そこは注意しておきましょう。
それが下記の通り
- 国民健康保険が受けられなくなる
- 国民年金が減る or なくなる
- 株式投資ができなくなる
- 家がない
- 就職難易度は上がる
- ローンはNG
- 生活保護も受けにくくなる
国民健康保険が受けられない
国民健康保険がもっとも痛いところだと思います。
いつも医療費は3割負担でやっていると思いますが、これが10割負担になります。
僕の場合は1年に1回、インフルにかかったら病院に行くか行かないかというくらいで、歯医者含めてほとんど行かないので保険の意味はないんですが、中にはよく病院に行く人もいると思います。
そういう人にとっては痛手ですね。
年金が減る
国民年金については、そもそも期待していない人も多いですが、支払ってないのでその分老後に受け取れる金額は減ります。
株式投資ができない
そして意外と知らないのが株式投資ができなくなること。
株式投資には利益に対して約20%の税金がかかりますが、住所不定無職の人の場合この税金処理がめんどくさくなるのが原因だと思われます。
詳しくは自分が株式投資をしたい証券会社に問い合わせるのがいいですが、基本的に株式取引はできなくなると思っておいてOKです。
株を取引せずに預けておくだけなら問題ないこともあります。
ちなみに僕も登録しているSBI証券には下記のように記述されています。
海外転勤等の理由により出国(非居住)される方への対応について
https://site1.sbisec.co.jp/ETGate/WPLETmgR001Control?OutSide=on&getFlg=on&burl=search_home&cat1=home&cat2=service&dir=service&file=home_non_resident.html
当社に証券総合口座をお持ちのお客さまが、海外勤務等の理由により一時的に出国「(本邦)非居住者」 される場合、原則「帰国されるまでの間」も当社の証券総合口座(お客さま名義)にて有価証券等をお預けいただくことができます。
ただし、当社では日本国外で金融商品取引業務を行う許可(免許)などを海外の監督官庁等から得ておらず、居住国の法令諸規則に則った対応を行うことはできません。
具体的なお手続き方法につきましては、「当社カスタマーサービスセンター」または「お客さまのお取扱い店」までお問い合わせください。
家はない
また、当たり前ですが家はないです。
基本的に日本ならホテルや漫画喫茶、スーパー銭湯や旅館など、海外ならドミトリーやコンドミニアム、ホテルやAirbnbなどで探した宿を転々とする生活になります。
住所不定のノマドワーカーはリュックサック1つに収まる最低限のものしか持ち歩きません。
家がないのでモノも買いません。
転々とする以上置き場所がないですからね。
就職難易度が上がる
就職難易度ももちろん上がります。
というかノマドワーカーは自分のITスキルなどで定職を持たずに単発で仕事を受けたり、直接クライアントから仕事をもらったり、ストックワークからの収入を得ているので関係ないかもです。
ただ、もしそのまま就職したいって場合は難易度が上がることもあるので、また住民票をとって住所をおけばいいですね。
就職したいってことはそこに定住するわけですから、普通に住民票を取ると思います。
ローンはNG
ローンはまず組めなくなると思っていいでしょう。
フリーランスしかり、ノマドワーカーしかり、住所不定は言わずもがなで、銀行からしたら信用できない人たちです。
実際クレジットカードすら作りにくくなります。
その上でローンを組むなんてことは夢のまた夢だと思ってOKです。
逆に考えると、勢いで借金を背負うことがなくなるので結果的に裕福になるからいいかもしれませんね。
住所を抜くべき?
結論、自分の面倒をきちんと自分でみれる自立した人ならどっちでもOKです。
自力で稼げるし自力で生活できる「根本的な生きるチカラ」を持つ人ですね。
最も気になるのは保険でしょう。
国民健康保険は命に直結するので大事です。
年間の医療費を3.3倍してみると住所を抜いたらいくらかかるかわかります。
また、万が一のことに備えるのが保険です。
万が一大怪我をしたら、万が一病気にかかったら、万が一虫歯になったら。(虫歯は万が一じゃないかもしれませんが)
日本で安定して生活する場合はあまりないかもしれませんが。
ノマドワーカーのように海外で生活する人は、日本で生活する人にくらべて体調を崩しやすくなります。
- 気候に順応できない
- その国特有の伝染病
- その国の治安が悪く暴力や事故に巻き込まれる
- 食中毒
などなど、日本では想像できないことも起きます。
そんなときにどうしているかというと、基本的にクレジットカードの付帯保険でやり過ごす人が多いです。
注意点としては、クレジットカードはノマドワーカーやフリーランスには非常に作りにくいので、会社員になって作っておいたものをそのまま使い続ける必要があります。
そのために(+スキルを磨くために)一回会社員になるって人もいますね。
最近だとプログラミングは人気なので、プログラマーの転職エージェントでプログラミング学んだついでに就職して、就職したついでにスキル学びつつクレジットカード作っておいて、1〜2年現場で学んでからノマド化という道を取る人も増えてると思います。
サラリーマンは銀行関連のローンやクレジットカードなどもろもろそういった面では非常に有利なのでサラリーマンのうちにそのへんを整えるっていうのは人生の歩き方の一つです。
住所を抜く手順
さて、ここまできて住所を抜きたくなった方。
住所を抜くのは超カンタンです。
住んでいる市役所にいって転出届を出せばOKです。
ちなみに手続きは転出する14日前からの提出です。
はやく済ませたい!って人もいるかも知れませんが、2週間以上先の場合はそれまで待ちましょう。
免許証のような本人確認書類と、印鑑を持っていけば空いていれば10分程度で終わりです。
これによって上に書いたようなメリットが得られます。
つまり、いろいろと支払い義務がなくなります。
反対にあらゆることが自己責任になりますから、健康面も収入面ももろもろ含めて自立して生活できるようにならなければなりません。
病院にも、会社にも、社会にも、いわゆる公共機関から極力支援してもらわずとも生きるチカラが必要になります。
生き方としてはまさに「自立!一人前の大人!」って感じでカッコいいですが、非常に険しい道のりの始まりでしょう。
まとめ:住所を抜くメリット・デメリット【ノマド必須知識を徹底解説】
いかがでしたでしょうか。
住所を抜くのはメリットも多い反面でデメリットも多いです。
自立して生きるチカラが必要になります。
その生き方は半強制的に、自分の身を自分で守るために、社会の仕組み、お金の仕組みも、日本人の上位数%に入るくらい詳しくなっていくでしょう。
辛く厳しそうな反面で、ゲームのようで面白いかもしれません。
よくノマドワーカーの人は人生をゲームに例えるときがありますが、まさに社会のルール、お金を生み出すルールを熟知していて、その知識を駆使しながら、自分というキャラクターを動かして攻略しているようなイメージなのかもしれませんね。
今回の記事では結構デメリットを多く紹介してしまいましたが、それは逆にメリットとも捉えられます。
- 家がない→ムダなものは買えないから出費が減る
- ローンが組めない→身の丈にあったものしか買えないから借金を背負うことがない
- 国民健康保険に入れない→人一倍健康に気をつけて健康的に生きるようになる
- 株式投資ができない→株で負けて大損することがない
このように捉えることもできるわけです。
このように捉えると、逆に住所があることは悪魔の誘惑の中で生きるようなものです。
住所があるということは、モノを買わせようとする優秀な企業や、ローンを組ませようとする銀行や不動産会社、株式投資をさせようとする証券会社など、お金の亡者たちから少しずつ搾取される構造の中に組み込まれるとも言えるかもしれません。
日本にはモノが溢れてあれもこれも欲しくなる誘惑でいっぱいです。
でも、生きるのに本当に必要なものってもっと少ないかもしれませんよね。
住所を抜くと半強制的にミニマリストで生きることになります。
ムダなものには時間もお金も使わずに、本質的なところに時間とお金をかけられるようになるかもしれません。
そして、世界の本質が見えてくるかもしれませんね。
住所を抜いて生きますか?
それとも住所を置いて生きますか?
どちらの生き方を選ぶかはあなた次第です。
このブログでは毎日更新で「過去の自分が知りたかったこと」をジャンル問わず書いているので、もしあなたの役にも立ちそうなことを書いていたらまた読みに来てください。