【徹底レビュー】BOSS BluesDriver(BD-2)【名機オーバードライブ】
- 1. 【徹底レビュー】BOSS BluesDriver(BD-2)【名機オーバードライブ】
- 2. BOSS BluesDriver(BD-2)の特徴
- 3. ブルースドライバーは本当に初心者におすすめなのか?
- 4. BOSS BluesDriver(BD-2)の実際の音
- 5. BOSS BluesDriver(BD-2)【バイパス設定】
- 6. BOSS BluesDriver(BD-2)【Levelブースト】
- 7. BOSS BluesDriver(BD-2)【Toneブースト】
- 8. BOSS BluesDriver(BD-2)【Gainブースト】
- 9. BOSS BluesDriver(BD-2)【個人的Best設定】
- 10. まとめ:【徹底レビュー】BOSS BluesDriver(BD-2)【名機オーバードライブ】
【徹底レビュー】BOSS BluesDriver(BD-2)【名機オーバードライブ】
こんにちは
yoshiです。
今回は名機と名高いBOSSのブルースドライバー(BD-2)についてレビューしていきます。
「ギター初心者だけどエフェクター買ってみようかな。BD-2は名機とよく聞くけど実際どうなんだろう?」
という方など、BossのBluesDriverに興味を持っている方の参考になればと思います。
この記事を読むと
- プロじゃない人が弾いたブルースドライバーの音
- アンプと組み合わせていないBD-2そのままの音の特性
- 初心者におすすめなのかどうか
がわかります。
BOSS BluesDriver(BD-2)の特徴
まずはこのエフェクターの特徴についておさらいしてみましょう。
分類としてはオーバードライブだとされるエフェクターで、比較的安価(1万以下)の割に品質高くいろいろな音が出るということで、名機だと言われています。
実際プロでも使用者の多いエフェクターですね。
安くて音もいいということで、初心者にもおすすめされることが多いです。
また、エフェクター改造初心者にとっても万が一失敗したときにも痛手が少ないので、このエフェクターから改造はじめましたって人も多いと思います。
品質が高いというのは、歪の味付けをしたり9Vですが割とピッキングニュアンスも表現できたり、クリーンからオーバードライブの重めの歪まで表現できたりと、この価格帯のエフェクターの中でもできることが多彩です。
また、Bossの他のエフェクター同様、よくスタジオやライブハウスで使われるマーシャルなどのチューブアンプとの相性がいいところも特徴ですね。
こうした幅広さから名機だと言われているのだと思います。
ブルースドライバーは本当に初心者におすすめなのか?
結論をいうとブルースドライバーは初心者にはおすすめしません。
また、熟練者にもおすすめしません。
きっといい評価をしているんだろうと、期待を持ってこのページをみた方にはスミマセンが、ブルースドライバーおすすめしない理由を説明します。
初心者におすすめしない理由は、このBD2というエフェクターが
- ピッキングニュアンスをしっかり拾ってくれる
- オーバードライブの中でも歪はそこまで深くない
- アンプとの相性が激しい
というところです。
ギター初心者はそもそもがまだ演奏がうまくありません。
その状態でBD2のようなエフェクターを使うと、「下手さが目立つ」という結果になります。
この点から、ある程度ミスなく弾ける様になった中級者以上じゃないと、使いこなせないエフェクターだと思います。
ただし、練習をしているときはこの「ミスが目立つ」というのは上達に必要なことなので、個人練習で使う分にはいいと思います。
中級者くらいまで弾ける様になったら、ライブなど人前でも使えるようになります。
ブルースドライバーはあくまで「味付け」というような捉え方をしたほうが良いですね。
また、味付けにしてもそもそものベースとなるのはアンプの音です。
これもBossのエフェクターの特徴として、マーシャルなどのチューブアンプでないと良さが引き立てられません。
例えばマーシャル同様スタジオによく置いてあるジャズコーラス(JC-120)はトランジスタアンプなので、正直このエフェクターとの相性は正直あまりよくありません。
ベースとなるアンプの音でそれなりの音作り+演奏ができて、さらに味付けという感じです。
こういった点から、初心者には使いこなせないと思っていて、世間で言われているほどBD2はおすすめではないかなと思います。
次に熟練者におすすめしない理由ですが、そもそも熟練者であれば数万円するもっと高額のエフェクターでいいものがいくらでもあるので、それらを使わない意味はないかなと思います。
ブースターとしてピッキングニュアンスをもっと際立たせたい場合は、9Vのブルースドライバー(しかも歪む)ではなく32Vの32Vクリーンブースターなどもっといい選択肢はあります。
BluesDriverはプレゼンスがやや暴れ気味の音(かつやや薄っぺらい)なので、おそらくこのエフェクターを使うであろうジャンルからすると微妙に聞こえてしまうかもしれませんから、もっと別なオーバードライブという選択肢もあると思います。
例えば「XOTICのBBPreamp-MB【徹底レビュー】温かいオーバードライブ」で紹介したXoticのBBPreamp-MBとかですね。
熟練者なら使いこなせはすると思うのですが、もっと手軽に他の選択肢が取れるんじゃないかなと思うので、おすすめではありません。
もちろん音の選択肢として「このBD2が出す音がいいんだ」という、ブルースドライバーでしか表現できない世界はあると思うので、そういった表現のこだわりがあれば別の話になります。
ということで、私の中ではBossのBluesDriverは中級者以上におすすめのオーバードライブという位置づけです。
BOSS BluesDriver(BD-2)の実際の音
文字での説明はこのくらいにして、ここからは実際の音の特性をみてみましょう。
まずは公式のプロの演奏です。
うまいですね。
特にストラトやテレキャス+チューブアンプの組み合わせではかなりいい音が出せると思います。
ということで、あえてレスポールでのサンプル音をとってみました。
ギターはレスポール、IFはsteinbergのUR22mkII、DAWはGaragebandと至ってシンプルかつ安価な構成です。
BOSS BluesDriver(BD-2)【バイパス設定】
まずはエフェクターをつないでオフにしたバイパスの音です。
これをベースにしてつまみをいじっていきます。
BOSS BluesDriver(BD-2)【Levelブースト】
Level(Volume)をMaxまでブーストした場合の音を聞いてみましょう。
ミュート深めにかけたパターンがこちら
ミュート浅めにかけたパターンがこちらです。
ミュートのニュアンスは結構しっかりと表現できますね。
また、バイパスのときの音と比べると、かなりゴリゴリとした音になっているのがわかります。
このゴリゴリ感がブルースドライバーの音の特徴だと思っていいでしょう。
ブースターとして使う場合は、このニュアンスで音が味付けされます。
BOSS BluesDriver(BD-2)【Toneブースト】
さらにToneをMaxまでブーストしてみた結果がこちらです。
ジャリっとした感じの音になりましたね。
あくまで個人的な感想ですが、この音質はかなり腕が問われる気がします。
下手な人がToneを上げて弾くことは、下手さが際立ってしまうため正直難しいですね。
BOSS BluesDriver(BD-2)【Gainブースト】
次にGainの味をみてみましょう。
さらにGainをMaxにブーストさせました。
かなりジリジリとした音になりましたね。
このニュアンスはそれはそれで表現できることもあると思いますが、あまり使い勝手のいい歪ではないと思っています。
なので、ブルースドライバーは軽めのブースター〜オーバードライブあたりのイメージでいるといいでしょう。
Gainはあまり上げすぎない方が使えると思います。
BOSS BluesDriver(BD-2)【個人的Best設定】
最後に個人的にベストな設定を紹介します。
LevelとToneをMaxにしてGainを12時にした設定ですね。
ジャリジャリ・ジリジリというよりザリザリした感じのニュアンスが出せると思います。
この場合の刻み音をとってみました。
オーバードライブなのでザクザク感はあまりありませんが、ドライブ感が出ているのがよくわかりますね。
ロックやポップスなど比較的軽めの音楽性に合いそうです。
最後に適当にリードフレーズっぽいものを弾いてみました。
リードなので多少のディレイとリバーブをかけています。
マイルドというよりもパリっとした感じですね。
この特性を聴いた感じでも、ベースとなるアンプの音造りをしっかりした上でブルースドライバーの音をのせると、使える音になりそうな気がしますよね。
まとめ:【徹底レビュー】BOSS BluesDriver(BD-2)【名機オーバードライブ】
いかがでしたでしょうか。
名機と名高いブルースドライバーですが、使いこなすにはそれなりの技量が必要となります。
初心者だとおそらく使いこなせないエフェクターだと思うので、まずは練習してそもそものギターの腕を上げるのがいいですね。
もし学園祭などのライブが近くてそれに技量が追いついていない場合は、オーバードライブやブースターよりもディストーション・ファズ系の歪エフェクターで細かいミスをごまかす方向で考えたほうが良いと思います。
ディストーションについては個人的イチオシのLeqtique99について「Leqtique9/9徹底レビュー【設定例とサンプル音源付き】」の記事で紹介していますので参考にしてみてください。
一方で中級者以上でそれなりに演奏できる方にとって、ブルースドライバーは使いみちも多く、味付けのエフェクターとしても優秀なので、やはり文句なくおすすめできる名機だと思います。
BD2は新品でも1万円以下、中古だと5000円以下で買えることから、とりあえずお試しで買ってみるのはありですし、飽きたり使えないと思ったら改造するのもありなので買って損することは無いエフェクターですね。